コロナ禍での新車価格の高騰や納期の長期化で、中古車の購入を検討する人も増えているのではないでしょうか。今回の主役は、三菱のSUVです。パジェロに代表されるようにSUVを得意としてきた同社だけに、今もSUVは、中古車市場での評価も悪くありません。そこで予算を抑えつつ、こだわりの中古車選びができるように、価格の安さより満足度を重視した中古車をセレクトしてみました。
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No.1ミドルクラスSUV「三菱 アウトランダーPHEV」初代 2012〜2021年式
三菱といえばPHEV、というイメージを定着させた実力車である初代アウトランダーPHEV。初期型はプレーンな顔付きで大人しいイメージでしたが、三菱のアイコンとなるフロントマスクデザイン「ダイナミックシールド」を採用したフェイスリフトで大変身。その人気にも火が付きました。
そのフェイスリフト後のアウトランダーPHEVですが、大きく2種類に分かれるのをご存じでしょうか。それは発電エンジンを中心としたPHEVシステムの違いで、初期からのものは2Lエンジンのシステムで、モデル後半では2.4Lエンジンのものでした。
今回、おすすめしたいのは、後者の2.4LエンジンのPHEVです。
価格帯は、230～390万円と幅広いですが、修復歴無しや走行距離を重視するならば、300万円を切る価格帯からの車両がターゲットになりそうです。
高度な電動システムを搭載するモデルなので、三菱車やPHEVなどの電動車を得意とする店舗や三菱ディーラー系の認定中古車を中心に探すのが良いでしょう。
また発売年のモデルでも5年落ちと比較的新しいので、保証も付きやすいので、その点も重視したいところです。
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No.2 コンパクトSUV「三菱 エクリプスクロス」初代 2018年～
三菱久々のオールニューモデルとして話題となったコンパクトSUVがエクリプスクロス。往年のスペシャルティクーペ「エクリプス」の名を受け継ぎ、スポーティなキャラクターのクーペSUVに仕上げられています。
そのエクリプスクロスの幻の名車と言えるのが、2019年6月に登場したクリーンディーゼル車です。PHEVの登場で、わずか1年半ほどの期間しか販売されていませんが、実に気合の入った一台なのです。
同車は、三菱自慢の2.2L直4クリーンディーゼルターボエンジンとフルタイム4WDを搭載。デリカD:5譲りのエンジンは、最高出力こそ145psと平凡ですが、最大トルクの380Nmを2000rpmで発生するので、かなりパワフル。トランスミッションは、8速スポーツモードATなので、切れ味の良い走りも得意としています。
街乗りよりも、コンパクトなサイズをアウトドアシーンで活かしたいと考えるユーザーには、まさに最適。前期型ベースなので、現在のエクリプスクロスよりシャープなスタイリングも魅力となります。
最大の難点は、数が少ないこと。これに尽きます。価格は、250～320万円と買いやすい価格帯。ただ高いものは、シンプルな仕様の最新型ガソリン車とも競合するレベルなので、割安感は薄いかも。それでも三菱ファンにはおすすめしたくなるのも本音です。
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No.3クロカン系ミニバン「三菱 デリカD:5」2007年〜
狭い意味ではSUVというよりクロカン四駆に近い三菱の本格派といえば、このクルマは外せません。それが悪路走破も得意とする国産唯一のスーパーミニバン「デリカD:5」です。
2007年発売のロングセラーモデルですが、おすすめしたいのは、2019年のビッグマイナーチェンジモデルのクリーンディーゼルターボ車です。
押し出し感の強いフロントマスクは、好みが分かれるところですが、最新仕様のクリーンディーゼルターボは、静かで滑らか。ATも8速化され、スポーツモード付きに。ディーゼル車は4WDとなり、走破性の高さもピカイチです。
インテリアにも手が加えられ、よりゴージャスに進化しました。最新型の値段が上昇したことの影響か、価格帯は、310～500万円と中古車でも割安感は薄めですが、コミコミ400万円以内のものも見つけられるので、中古車のメリットは少なくありません。
初期マスクのものならば、ガソリン車も選べ、よりお手頃なのも確か。しかし、個性的なダイナミックシールドマスクが受け入れられるならば、2019年のフェイスリフト後モデルにしましょう。中身の差は、決して小さくありません。
また基本的にタフなモデルなので、アウトドアシーンでは、SUVライクな使い方にも応えてくれます。そして、長く使えるだけでなく、定期的に乗り換える人でも、リセールに期待できるでしょう。
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筆者のおすすめの一台はこれだ！
ミドルクラスSUV「三菱 アウトランダーPHEV」初代 2018年8月以降の大幅改良モデル
アウトランダーPHEVは2018年8月の改良でPHEVシステムが大幅改良され、なんと9割の部品が変更されました。まさに見た目はそっくりでも、中身は別物。
簡単に紹介すると、駆動用バッテリー容量を12kWhから13.8kWhに拡大。リアモーターの出力とジェネレーター主力を向上させ、EV航続距離も65kmまで延ばされています。また電動車の強みを静かさだけでなく、力強い走りにも活かすべく、車両運動統合制御システム「S-AWC」を進化。ドライブモードにも、「SNOW」と「SPORT」を追加することで、三菱SUVらしいダイナミックな走りも高められています。
その実現のために、車体剛性の向上やサスペンションの改良など基本性能がしっかりと磨かれています。また快適性の向上に加え、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能が全車に標準化されたのも見過ごせません。
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※この記事は、2023年2月時点での情報で執筆しています
