普通車と軽自動車の車検費用はどれくらいの差があるのか?

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車両本体価格も維持費も安くて済む軽自動車。維持する上で欠かせない車検でも、お得に済ませることができるのでしょうか。ここでは軽自動車と比較されることの多い、普通車のコンパクトカーを例に出し実際の差がどれくらいあるのかを解説していきます。

車検費用には何が含まれる?

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車検の内訳は、大きく2つの費用に分けられます。自賠責や自動車重量税など法的に決められた「法定費用」と、車検の検査代や整備などにかかる「点検整備費用」です。

法定費用

法定費用とは、車検の際に必ず支払う法律で決められた費用のこと。これは登録車でも軽自動車でも変わりませんが、内容は軽自動車の方が優遇されています。その内訳はおもに以下の3つに分けられます。

■自賠責保険(強制保険)

自動車損害賠償保障法によって定められている、全てのクルマ所有者に対し加入を義務づけている損害保険。正しくは自動車損害賠償責任保険といいます。事故を起こした当人ではなく相手へ支払われる対人保険で、任意保険とは違う強制保険です。車検の際には、次の車検までの2年間分を一括で支払います。

■自動車重量税

車両重量に応じて加算される税金で、車検時に毎回2年分をまとめて請求されます。基本は500kgごとに税額が上がっていくシステムです。エコカー減税に対応している税でもあり、車種によっては免税になる場合もあります。対して、初度登録から13年、18年それぞれ経過したクルマは重加算の対象となります。

■印紙・証紙代

車検の検査費用と、車検証の発行手数料を支払うための代金です。正確には自動車検査登録印紙、自動車審査証紙と呼ばれます。車検の依頼先が民間車検場とも呼ばれる指定工場だった場合、保安基準適合証が発行できるため証紙は不要となり、印紙代だけ納めます。

点検整備費用

車検を受けるための整備や部品交換代、車検の検査料、それに伴う代行手数料などが該当します。法定費用とは違い金額が決められていませんので、依頼先の業者によって工賃や部品の値段が異なるため費用は変わってきます。一度車検の見積りをお願いするのもひとつの手でしょう。見積りを取れば、どのくらいの費用がどの部分にかかってくるかを明確にできます。

また車検とタイミングが合うため、法定点検の24ヵ月点検整備を車検前に行うことが一般的です。本来、24ヶ月点検は車検を通すための整備ではなく、現在では車検後に行うことも認められています。24ヵ月点検は同じ法定点検の12ヵ月点検整備に比べても点検項目が2倍以上に増え、整備する箇所や部品交換が必要になる箇所も増えます。24ヵ月点検の場合は実際に整備を始めてから修理が必要な部品が見つかったりすることや、そもそもの時間あたり工賃設定が異なっていたり、交換部品を純正品にするか社外品にするかなどの違いがあるため、点検整備費用は行う店舗によってさまざまです。

この先2年間の故障の可能性を減らすために予防的な整備を行うメーカー系ディーラーと、最低限の整備で費用を抑える格安車検店では、整備内容も変わってきます。整備内容と費用のバランスが良いのは自動車整備が本業の自動車整備工場。ディーラーよりも工賃が安めで、交換部品も望めば純正互換の社外品を使用するなど柔軟に対応してくれます。

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普通車と軽自動車の車検に違いはあるのか?

24ヵ月点検整備や車検の検査自体には、何も違いはありません。違うところは、車検を受ける場所です。軽自動車は登録車と違い、運輸局では車検や登録作業をしません。軽自動車検査協会という場所が別途設けられているからです。

軽自動車検査協会では、車検やナンバープレートの発行、名義変更、登録抹消など、運輸局でできることがほぼすべて行えるようになっています。事業所は、すべての都道府県に1ヵ所以上設けています。

普通車の車検費用の相場はいくら?

軽自動車と比較されやすいコンパクトカーでは車検の費用はどのくらいなのでしょうか?

車両重量が1tを切る1Lクラスと、1〜1.5t以下の1.5Lラスそれぞれで調べてみました。ともにエコカー減税はなし、初年度登録から13年未満を条件とします。

この2車の違いは車両重量なのですが、法定費用の自動車重量税に大きく関係してきます。1t以下の16,400円に対し、1.5t以下は24,600円と8,200円高くなります。自賠責保険と印紙・証紙代は変わりませんので、法定費用の合計は1t以下が38,700円、1.5t以下が46,900円となります。

点検整備費用は依頼する店舗によって変わりますので、きっちりした金額はわかりません。相場では3〜8万円が一般的といわれますので、合計すると1t以下が7〜12万円、1.5t以下が8〜13万円といえるでしょう。

軽自動車の車検費用の相場はいくら?

登録車に対して軽自動車が有利なのは、やはり重量税でしょう。軽自動車なら通常6,600円と決められていますので、1t以下のコンパクトカーと比べても約1万円の差が出ます。

エコカー減税なしで13年未満の条件だと、法定費用の合計が28,530円。ここに点整備費用がプラスされます。店舗によっても違いますので一概にはいえませんが、3〜8万円が一般的な金額といわれていますので合計で6〜10万円程度が相場となります。

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【結論】普通車と軽自動車の車検費用はどれくらいの差があるのか?

上述のとおり軽自動車と登録車との違いは、自動車重量税の金額が一番大きいです。車検費用の合計でいえば2〜3万円の差にはなると考えて間違いではないでしょう。

維持費全体でいえば、自動車税の差も大きくなります。しかしながら、ボディの大きさが生み出す余裕や排気量による性能差を考慮した上ならこれらの差を小さく感じるかもしれません。コンパクトカーに増えている本格的なハイブリッド車は往々にして軽自動車よりも良い燃費を叩き出します。

車両本体価格も似たような金額帯になっている昨今ですので、本当に軽自動車がお得なのかを再考してみてもいいかもしれません。

車検費用を「安く・安心」に済ませる方法〜「カープレミアガレージ」とは

「カープレミアガレージ」では、国家資格を持った整備士が点検に対応するため、クルマに関する疑問点や不安点は何でもご相談いただけます。また、定期点検などのサービスも行っているため、長期的なクルマの管理も安心して任せることができます。

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「カープレミアパーツ」とは?

カープレミアのグループ会社が提供する自動車パーツです。整備・修理の際に、主に「中古・リビルト部品」といった「リサイクル・リユース部品」などの低価格で安心のパーツを提供しています。

中古・リビルト部品って何?

中古部品(リユース)は、使用済み自動車等から取外され、テスターによる点検、清掃などを行い商品化された部品です。リビルト部品は、中古部品(コア)を分解洗浄、消耗品交換や故障個所の交換を行い、性能をほぼ新品同等に回復させた部品です。

リビルト部品をオススメする理由

1.新品部品を利用するよりもコストパフォーマンスが良い事
2.リサイクル、リユースといった資源の有効活用に繋がること。
3.品質基準をクリアした部品で安心して使用できること。

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※故障保証の利用は車両購入時に別途加入が必要です。

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※この記事は、2023年1月時点での情報を元に執筆しています。

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