【引っ越したら】車検証の住所変更手続き方法 Q&A

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年度末は引越しの季節です。学生さんであれば就職で、サラリーマンなら部署の異動で住む所が変わることがあるでしょう。そんなときに気になるのが、愛車の住所変更。車検証に記載されている所有者や使用者が変わらなくても住所が変わった場合は変更の手続きが必要です。そのやり方や注意点をまとめてみました。

引っ越したら車検証の住所変更手続きが必要!

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クルマの所有者や使用者の住所が変わった場合、転入届や転居届を出した日から15日以内に住所変更の手続きをしなくてはならないと道路運送車両法で決められています。これは登録車も軽自動車も同じです。

ちなみに、新しい住居への入居(引越し)した日から14日以内に新住所の市区町村役場に転入届を出します。転入届を出すには前住所の役場に転出届を出し転出証明書をもらっておく必要がありますが、転出届を出す期間は引越しの2週間前から当日までとなっています。

なお、引越しが同一市区町村内の場合、転出・転入ではなく転居届となります。こちらの手続きは一度で済みますが、期限は入居日から14日以内となっています。いずれの場合も住所変更をしないと5万円以下の過料となります。

ただし、家の建て替えなどに伴う一時的な居住地変更など生活拠点が変わらない場合は、住所変更をしなくても問題ないようです。一時的な単身赴任や、学生さんであれば実家に戻る前提での一人暮らしなども、同様に住所変更しなくても大丈夫とされています。

こうした場合、車検証の所有者または使用者の住所が変わらなくても「使用の本拠の位置」が変わったことになりますのでやはり手続きが必要です。

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【Q1】オンラインで車検証の住所変更手続きをする方法は?

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車検証の住所変更は、オンラインで申請することができます。ワンストップサービス(OSS申請)と呼ばれるもので、車庫証明と住所変更を「国土交通省の自動車保有関係手続きのワンストップサービス」で行えます。変更された車検証は後日郵送にて送られてきます。なお、軽自動車の保管場所届出はOSS申請の対象外です。

申請には電子証明書(が付いたマイナンバーカードとカードリーダー)が必要です。加えてWindowsパソコンにワンストップサービスのアプリをインストールし、さらに使うパソコンによってはJavaをインストールする必要もあります。

また、市役所で住民票コードの入った住民票を取得しておかなければなりませんし、保管場所(車庫)が変わるので保管場所の所在図や配置図、賃貸の場合は契約書などをスキャンする必要があります。料金の支払いにはネットバンキングを利用するのでこちらも準備しましょう……と、事前に用意するものが非常に多く、手続きに慣れていないと申請するだけで期限が来てしまうかもしれません。個人で行うにはあまりおすすめできる方法とはいえないのが現実です。

【Q2】車検証の住所変更で必要な書類は何?

ここからは警察署や陸運支局に出向いて行う方法を説明します。手続きのために時間と手間がかかりますが、多くの場合は窓口などで説明してもらえますので、必要な書類がそろっていれば車庫証明は2日(申請と交付)、住所変更は1日で完了します。

住所変更時に必要な書類

まず、最寄りの警察署に出向いて車庫証明(軽自動車で適用地域の場合は保管場所届出)を取得しましょう。その際に必要な書類は、

■自動車保管場所証明申請書
■保管場所標章交付申請書
■保管場所の配置図・所在図
■保管場所使用権原疎明書面(自認書)、または保管場所使用承諾証明書(月極駐車場などの場合)

の4つです。

「保管場所使用権原疎明書面(自認書)」は最寄りの警察署などでもらうか、都道府県警のウェブサイトからダウンロードできます。

「保管場所使用承諾証明書」は不動産会社などに用意してもらうか、自分で書類を用意し駐車場の所有者(または管理者)に必要事項を記入してもらいましょう。不動産会社や所有者によっては有料となる場合もありますのでご注意を。なお、駐車場の賃貸契約書などの写しで代用することも可能ですが、念のため最寄りの警察署で確認しておきましょう。軽自動車の場合、車検証(またはその写し)を持参するようにいわれることがあるようです。

運輸支局・軽自動車検査協会で必要な書類

車庫証明が取得できたら、今度は最寄りの運輸支局(または軽自動車検査協会)で車検証の住所変更手続きを行います。こちらの必要書類は、

■発行から1ヵ月以内の車庫証明(軽自動車は不要)
■発行から3ヵ月以内の住民票
■変更する前の車検証
■所有者と使用者が違う場合は所有者の委任状

となります。

これを持って運輸支局に行き、現地で申請書など必要な書類を書いて申請します。

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【Q3】車検証の住所変更は一般個人でもできるか?

結論からいえば可能です。

車庫証明にしろ住所変更にしろ、都道府県警や運輸支局、国土交通省などのウェブサイトで必要な書類や手続き方法が分かりますし、現地に行けば対面で説明してもらえます。必要な書類さえ間違えなければ、現地で確認しながら進めれば初めてでもできる手続きです。

【Q4】車検証の住所変更をクルマ屋に頼むといくら?

住所変更の手続きを自動車ディーラーや代行業者などに依頼する場合の費用は依頼先により異なります。一般的には車検証の住所変更手続きのみなら1〜3万円ほど。車庫証明の取得手続きも含めると2〜4万円ほど。さらにナンバーの変更がある場合はプラス1万円ほどといわれています(いずれも法定費用含む)。

運輸支局が比較的近い場合は自分で出向いて手続きした方が圧倒的に安く済みますが、同じ都道府県内でも高速道路を使って長距離移動し、1日掛けて手続きをするといった場合は代行してもらったほうが結果的に安いことも考えられます。よく考えて、自分に適した方法で行いましょう。

【Q5】車検証の住所変更にかかる時間はどれくらい?

申請から交付まではそれほど時間はかかりません。通常は1時間ほどあれば終わりますが、陸運支局や軽自動車検査協会の受付時間は午前が8時45分〜11時45分、午後は13〜16時と意外と短いのでご注意ください。また、土・日・祝日や年末年始は休業となります。

注意点は、月末や年末、年度末などは混雑するので避けた方がいいこと。特に年度末(3月)は非常に混んでいるため、この時期に行うと申請待ちの人数が3桁、朝から出向いて1日がかりということもあるといいます。さらに、ていねいな説明が受けられないことも考えられますので、慣れない人がこの時期に行うのはやめたほうがいいでしょう。

【Q6】車検証の住所変更をしないとどうなる?

引っ越したのに住所変更をしないと、50万円以下の罰金が科せられます。このほかにも、自動車税や軽自動車税の納付書が届かない可能性があり、納付しないと車検を通せなくなります。

また、万が一事故などを起こした場合、本人確認などが必要になり保険の手続きに時間がかかることがあります。

何らかの理由で車検と自賠責保険の期限がずれている場合、通知が来ずに保険が切れてしまい自賠責保険が使えないということも考えられます。自賠責保険未加入での運転は50万円以下の罰金または1年以下の懲役、違反点数6点(30日の免停)です。

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【Q7】車検証の住所変更をしたら車庫証明も住所変更が必要?

車検証の住所を変更するには車庫証明が必要なので、新たに取り直さなければ住所変更はできません。まれなケースとして、車庫はそのままで居住する住所だけ変わる場合もあるかと思いますが(実家の車庫で申請していたがそのすぐ近くで新たに一人暮らしする場合など)、そのときも車庫証明は取り直さなければなりません。ちなみに、車庫証明は即日交付されるものではなく、申請から交付まで3〜4日程度、長いと1週間ほど掛かります。

一方で、使用の本拠の位置で車庫証明を取得しており、その住所に引っ越す場合は車庫証明を取り直す必要はないようです。

軽自動車の場合は住所変更時に保管場所届出を提出する必要はありませんが、届出が必要な地域で届け出なかったときは10万円以下の罰金が科せられます。

【まとめ】車検証の住所変更は引越し時の「やることリスト」に必ず入れよう

引越しは人生の中でも非常に大きな出来事のひとつ。その前後は暮らしが慌ただしくなるので、ついいろいろなことを見逃してしまいがちです。

しかしクルマを所有している人は車検証の住所変更もやらなければいけないことのひとつになります。住所変更を行わないと後々面倒が起こるので、忘れずに行ってください。

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※この記事は、2023年1月時点での情報を元に執筆しています。

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