頭金不要、月々定額で新車に乗れるカーリース。便利でお得なサービスとして近年普及率が高まっています。
そもそもカーリースとは、契約期間中に定額制でクルマを借りるサービスのことです。一時利用が主のカーシェアリングやレンタカーと異なり、契約期間中はマイカーのように使え、好きな車種から選ぶことができるのが特徴です。
また、新車販売に占めるカーリースの比率は、2000年ではわずか8.9%でしたが、2020年では15.5%*と倍近くにまで増加しており、普及が進んでいます。
しかし、カーリースには制約や条件、注意すべき点があり、正しく理解することが必要です。
今回はカーリースを正しく理解するためのポイントを解説します。
*参照元:データライブラリ:新車販売に占めるリース車比率
カーリースの利用がおすすめな人・おすすめできない人の特徴
カーリースはどのような人に向いているサービスなのでしょうか?カーリースをおすすめできない人の特徴もあわせて見ていきましょう。
カーリースの利用がおすすめな人
カーリースは、頭金が不要で車検やメンテナンス、税金等の諸費用が全て月々の支払いに含まれているため、手元資金が少なく初期費用を抑えたい方や、クルマに関する支払いを月々一定にし、不意な出費を避けたい方に向いています。
また、車検やメンテナンスなどのディーラーとの面倒なやりとりは全てリース会社が代行してくれるため、契約満了ごとに新しいクルマに乗り換えることも可能です。クルマに詳しくない方や、短い契約期間にして常に最新の車に乗っていたいという方にも向いています。
カーリースの利用をおすすめできない人
カーリースの場合、契約期間中のクルマの所有権はリース会社となり、走行距離やカスタム等については制約が設定されていることが多い傾向があります。頻繁にロングドライブに出掛けたり、カスタムを楽しんだりしたいという方や、自分の所有物として自由にカーライフを送りたい方にはあまり向いていません。
また手元資金があり、初期投資や車検・メンテナンスでの出費に特に困らないという方は、あえてカーリースを利用するメリットは少ないと言えるでしょう。
カーリースで失敗する原因と、利用前に押さえておきたい4つの注意点
カーリースは便利なサービスである反面、マイカー購入とは異なり制約もあります。この点を理解せずに契約してしまうと、失敗したと感じる原因となります。
しかし、サービス内容を正しく理解できれば、特段難しいことはありません。
ここではカーリースで押さえるべきポイントを以下で解説していきます。
①中途解約では解約金が発生する
カーリースで最も注意しないとならない点は、原則契約期間中の解約や契約内容の変更が認められておらず、中途解約ができないことです。カーリースは、期間満了まで支払いを継続することが前提のため、仮に特段の事情で解約できたとしてもリース会社の損害分を解約(違約)損害金として請求される場合があります。
②追加料金が発生する2つのケース
カーリースでは、場合によっては契約満了時に追加料金が発生することがあります。ここでは、追加料金が発生する2つのケースを解説していきます。
オープンエンド契約
カーリースには、契約時に設定する残価の扱い方によって「オープンエンド」と「クローズドエンド」の2種類の契約方法があります。オープンエンドの場合、契約時の残価を高く設定できる傾向にありますが、契約満了後に市場価値に応じた追加料金が発生する場合があります。
クルマは消耗や経年劣化によって少しずつ価値が下がることから、カーリースでは契約時に契約満了時点の車の価値を「残価」として設定し、車両価格からその金額を差し引いて月額料金を算出します。
例えば、新車価格400万円の車を5年間で契約、5年後のその車両の価値(残価)を100万円と想定した場合、新車価格から残価を差し引いた300万円を、メンテナンス費用などと合わせて契約期間の5年間で月々支払うことになります。
しかし、残価は契約時点での価格相場で推定し設定されるため、契約満了時点でその車の実際の価値が70万円だった場合には、契約時に設定した残価である100万円との差額の30万円が精算金として発生します。
一方で、契約満了時まで綺麗に乗り続け、価格が契約時の残価を上回った場合には差額分をキャッシュバックすることも可能です。実際には追加料金は発生しにくく、お得に利用可能なオープンエンド契約ですが、綺麗に乗り続けることは心がけておきましょう。
クローズドエンド契約の場合、オープンエンドと比べると月額料金が少し割高になりますが、契約満了時に基本的には精算の必要はありません。ただしあらかじめ定められた契約条件よりもクルマの状態が悪ければ、原状回復するか追加の支払金が発生するため、こちらの契約方法の場合でも綺麗に乗ることは意識した方が良いでしょう。また、規定距離を超過した場合には超過追徴金が発生します。
キズや汚れ、事故などによるダメージ
カーリースの場合、オープンエンド、クローズドエンドにかかわらず、クルマの所有権はあくまでリース会社にあるため、不動産の賃貸借契約同様、契約満了時は借りた状態に復元してから返却する「原状回復」が求められます。
そのため、メンテナンスをしっかりと受けておらず各部が著しく劣化していたり、手荒に扱われてキズやヘコミが多かったりした場合、原状回復費用を請求され、修理費は契約者の負担となるため注意が必要です。
また、万が一事故を起こして全損してしまっても、リースの場合は廃車にすることが原則できません。仮に廃車にできたとしても違約金が発生してしまいます。
③総額で見ると一括購入よりも高くなる場合がある
カーリースの月額料金には各種税金や自賠責保険料、車検・点検、消耗品交換などメンテナンスどが含まれており、総額で見た場合には現金一括よりも高額となる場合がありますが、プランによっては購入後かかる費用は燃料代と駐車場代だけとなるためクルマの管理がシンプルで分かりやすくなります。
④月間の走行距離が制限される場合がある
リースプランにもよりますが、走行距離が大幅に延びると残価に影響が出るため、多くのプランで月間の走行距離が1000~2000km程度に制限されています。
そのため、規定の制限距離を超えると超過料金が発生してしまいます。ただし、あくまで規定されているのは合計の走行距離であり、契約期間満了時に規定の距離に収まっていれば問題ありません。日本における年間の平均走行距離は約8000kmと言われています。走行距離無制限のプランが用意されている場合もあるため、頻繫に長距離を走る可能性のある方は契約時に相談してみてください。
カーリースで失敗しないために…比較検討時に注目すべき3ポイント
ここまでカーリースで失敗しないために注意すべき点を解説してきました。カーリースの内容を正しく理解し、それに合った使い方をすれば、「お得に利用できる便利なサービス」であるといえます。
ここでは実際にカーリースを検討する際に注目すべきポイントを3つ解説します。
契約内容
つい月額に注目しがちですが、契約内容をしっかりと確認し、理解しておきましょう。契約方法がオープンエンドの場合は残価設定があまりに高額、もしくは記載されていないカーリースは避けたほうが良いです。
月額を安く見せるために想定価格以上の残価を設定し、契約満了時に実際の車の価値が残価に届かず追加料金が発生してしまうリスクがあります。
契約期間
自分のライフスタイルやプランと照らし合わせて、契約期間を慎重に選ぶことが重要です。
マイカーのように好きな時に乗れるからとカーリースを契約したものの、月に1~2回しか使わなかった場合、カーリースよりもタクシーやレンタカー、カーシェアの方がお得です。
契約期間中に車を手放すこともできないため、こうした事態を避けるためにも契約期間は慎重に検討しましょう。
任意保険
カーリースで契約する際には車両保険に必ず加入しますが、それだけでは不十分なことがあります。例えば、全損時に補償される範囲は車両修理費用もしくは残存価格のみで、先述したリース会社に支払う違約金は対象外です。そのため任意保険ではあるものの、万が一の事故や中途解約に備えてカーリース専用の保険に加入しましょう。カーリース専用の保険であれば、全損時の違約金まで補償してもらえます。ただし、契約時でしか加入ができないため、忘れないようにしましょう。
これらの3つのポイントを押さえて比較することで、より安心できるカーリースを探すことが可能です。
こんな人にはカープレミアクラブリースがおすすめ!
ここまでカーリースの特徴をお伝えしてきましたが、実際はどの会社のカーリースを選べばよいのでしょうか。
カープレミアの「カープレミアクラブリース」ならアフターケアまで充実しており、メンテナンスプランの選択ができるなど自由度が高いためおすすめです。
カープレミアは、「あなたのカーライフをもっと賢く、もっと安心に。」をモットーにカーライフのトータルサポートを推進するオートモビリティ企業です。そんなカープレミアが提供するカープレミアクラブリースには以下の5つのポイントがあります。
(1)初期費用0円
(2)月々の出費を抑制できる
(3)乗りたいクルマに乗り換えられる
(4)選べるメンテナンスケアパック
(5)安心カーライフの万全サポート
さらにカープレミアクラブリースはオープンエンド契約ができ、満了時の査定額が残価を上回る場合は差額分のキャッシュバックを行っています。そのため、キャッシュバックされた資金を元に、乗り換えを行うことができます。
また、カープレミアクラブリースのサービスは保証・車検・メンテナンスが付くため、「クルマに乗りたいけど初期費用の用意ができない」、「車が故障した際の急な出費に対応できないかもしれない」といった不安を払拭でき、あなたのライフスタイルにフィットしたプランを提供することができます。
まとめ
カーリースは、中途解約ができなかったり、走行距離が制限されていたり、車両状態によってはリース契約満了後に追加料金が発生する場合もあったりと、いくつか注意すべき点があります。しかし、そうした点をカバーしてくれる任意保険やリースプランの設定があるため、うまく活用すればおトクに最新の車に乗ることができます。
カープレミアはグループが保有する全国の幅広い営業ネットワークを活用し、カーケアやリースなどの幅広いニーズにお応えすることで、お客様のカーライフがより良いものとなるようサポートさせていただきます。カーリースを検討されている方は、お気軽にご相談ください。