【スピード違反者実録】オービスを光らせてから免停が終わるまで…Vol.3「行政処分編」

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ある夏の日、某A氏が高速道路でオービスを光らせてしまいました。ほめられた話ではありませんが、自分自身と皆様への戒めとして、光らせてから通知書が届いてから、免停期間が終了までのA氏の一部始終を記事化し共有させていただきます。掲載される書類等の画像はすべて実物です。

交通安全啓蒙のため、できるだけていねいにお伝えしつつも、なるべく簡潔にまとめようと留意して執筆しましたけれども、連載3記事目となっていました。筆者はこれまでさまざまなクルマ関係の記事を読んできましたが、ここまでオービスを光らせてからの顛末を書いた詳しい記事を見たことがありません。ここまできたら、宇宙で一番詳しい、オービスを光らせてから免停が終わるまでの実録記事を目指します。

これまでのA氏の歩み

オービスを光らせてから刑事処分が終わるまでのA氏の歩みをまとめます。

オービスを光らせる

1週間後に通知書が届く

オービス設置場所の所轄、山梨県警高速道路交通警察隊へ出頭、事情徴収、書類送検(通知書が届いてから1週間後)

東京区検察庁から呼出状が届き、出頭して事情聴取を受けて、略式裁判へ(オービスを光らせてから3ヵ月後)

前回の記事はここまで。A氏の免停はこれからですので、免許証は手元にあり、運転ができる日々が続いていました。この記事では、行政処分のはじまりからお伝えします。

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6.行政処分の決定と開始(免停)

赤キップを切られる違反は、行政処分と刑事処分の2つがあり、それぞれ別の機関(行政処分が警察、刑事処分が検察)が動きますが、A氏が山梨県警の取調官から聞いた話では、検察の事情聴取が終わってから行政処分手続きが開始されるという説明だったそうです。

実際に、A氏が東京区検察庁に出頭した日から1週間が過ぎた後に、警視庁から分厚い封筒に入った、以下に掲載するたくさんの紙が届いたとのことでした。

運転免許停止処分書

表面

裏面

A氏の行政処分は90日免停でした。違反点数と行政処分回数(免停回数)と免停期間の関係は次のとおり。

行政処分基準点数

点数/前歴 0回 1回 2回 3回 4回以上
1
2 免停90日 免停120日 免停150日
3 免停120日 免停150日 免停180日
4 免停60日 免停150日 取消1年(3年) 取消1年(3年)
5 免停60日 取消1年(3年) 取消1年(3年) 取消1年(3年)
6 免停30日 免停90日 取消1年(3年) 取消1年(3年) 取消1年(3年)
7 免停30日 免停90日 取消1年(3年) 取消1年(3年) 取消1年(3年)
8 免停30日 免停120日 取消1年(3年) 取消1年(3年) 取消1年(3年)
9 免停60日 免停120日 取消1年(3年) 取消1年(3年) 取消1年(3年)
10〜11 免停60日 取消1年(3年) 取消1年(3年) 取消2年(4年) 取消2年(4年)
12〜14 免停90日 取消1年(3年) 取消1年(3年) 取消2年(4年) 取消2年(4年)
15〜19 取消1年(3年) 取消1年(3年) 取消2年(4年) 取消2年(4年) 取消2年(4年)
20〜24 取消1年(3年) 取消2年(4年) 取消2年(4年) 取消3年(5年) 取消3年(5年)
25〜29 取消2年(4年) 取消2年(4年) 取消3年(5年) 取消4年(5年) 取消4年(5年)
30〜34 取消2年(4年) 取消3年(5年) 取消4年(5年) 取消5年 取消5年

※ 34点までの行政処分
※ ( )内の年数は、免許取消歴等保有者が一定期間内に再び免許の拒否ないしは取消し、または6ヵ月を超える運転禁止処分を受けた場合の年数。

意見の聴取通知書

免停の開始日と同日に、警視庁本部で意見の聴取を行うので出頭せよ、という通知書も同封されていました。

表面

裏面

裏面の留意事項の1には、以下に掲載する返信用ハガキの受領書で出席の有無を回答するようにと書かれています。

受領書記載部分に貼るシールも同封されていた。

代理人資格証明書

意見の聴取通知書裏面の留意事項3に「あなたが出席できないときは、代理人を出席させることができます。」と書かれており、この書面に代理人を指定して聴取の日までに郵送するか、当日代理人が持参して警視庁へ提出するものとなっています。

上記のほか、以下の3枚の紙も同封されていました。ありきたりな内容ですが、注意したいのは、運転免許停止処分書・意見の聴取通知書に記載された違反・事故以外に違反や事故があると、行政処分(免停)が受けられなくなることです。A氏の場合は、オービスを光らせたとき以降、別の違反がなければこのまま免停となりますが、もし違反や事故をしていたら加点されるので、行政処分内容が変更となり、すべてが仕切り直しとなります。

意見の聴取は指定日時に行かなくてもいい

出席の有無を至急回答せよ、代理人の出席でも構わないとしながらも、留意事項の8には「欠席された方は、当日処分が決定されますので14日以内(土日・休日を除く)の午前8時30分から午後4時00分までに下記の場所へ出頭し、処分を受けてください。」と記載されており、意見の聴取は指定日時に行かなくてもいいようです。

A氏は、どのみち行かないといけないのなら、指定日時の意見の聴取に行くとのことでした。

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7.意見の聴取

意見の聴取に出向いたA氏が、その様子の一部始終を語ってくれました。以下、A氏の視線で書きます。

実は、仕事が長引いて指定の日時に間に合いそうにないため、警視庁へ電話を入れると「遅くなるのなら、来なくても大丈夫。後日、免許証を持ってきてくれ。ただし、免停は今日からスタートしているので、絶対に運転をしないように」と言われた後、「で、何時になる?」と聞かれたので、到着予定時刻を伝えたら「それなら調整するので、その時間に来てくれ」となりました。

遅れて桜田門にある警視庁本部に到着すると、1Fの聴取会場の控え室へ通され、持参した運転免許停止通知書と運転免許証が回収されていきました。私はこの日から運転ができなくなります。

その後、指示があり聴取会場に入ると、聴取を受ける人が10名ほど座っていました。会場の一番奥、上座には大きな机があり、そのセンターに警察官が1人、奥の端には簡易的な机に書紀の役割のような警察官が1人いました。入口側には椅子が並べられ、行政処分を受ける人たちが座り、その椅子と上座の大きな机の間に、裁判所の証言台のようなものが置かれていました。そこで意見の聴取を行うのでしょう。

すると、警察官が名前を呼び、証言台らしき台に呼ばれた人が立ちました。警察官は、本人確認をすると、それまでの違反歴、違反日時や場所などを述べて、異議があるかどうかを聞きました。その人が異議がないことを申し伝えると、意見の聴取が終わりました。

その次に私の番になり、まったく同じ流れで意見の聴取が行われました。こういう場ではあるものの、氏名、住所、違反歴などが同じ会場内にいる人に聞かれてしまうのは、あまり気持ちのいいものではありませんでした。違反者の個人情報は保護されないようです。

意見の聴取が終わると、今後の流れの説明がありました。ここに来ている人はみな、この日から免許停止となり、次に免停講習を受けるための予約をする必要があることと、免停講習は鮫洲と府中でしかやっていないという注意事項の話がありました。その後、事前に回収された運転免許停止処分書が返還されて解散となりました。

というわけで、A氏はようやく免停となりました。ここまで、オービスを光らせてから3ヵ月と10日ほど日数が経過していました。

この次は、免停講習となりますが、また長くなりますので続きは次の記事でお伝えします。

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※この記事は、2022年11月時点での情報を元に執筆しています。

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