「ホンダ N-BOX」が売れている理由とは?最新の売れ筋グレード・人気ボディカラーから誕生の歴史まで

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爆売れ大人気軽ハイトワゴンのホンダ N-BOX。さて、どうしてそんなに売れているのでしょうか?本記事では、なぜN-BOXが売れて続けているのかの理由に迫るとともに、最新の売れ筋グレードや人気ボディカラー、購買年齢層といった販売実績状況もまとめてお伝えします。

ホンダ N-BOXとは?デビュー当時までをさかのぼる

N-BOXの初代は2011年12月16日に発売。ホンダの次世代軽自動車「N」シリーズの第1弾として誕生しました。ちょうどデビューしてから10年が経ちました。

初代デビュー前のホンダの軽自動車は、トールワゴンの「ライフ」「ゼスト」「ザッツ」、キャブオーバー1BOXの「バモス」などがラインナップしていましたが、どの車種も人気は今ひとつ。

2011年通年(1〜12月)の軽乗用車販売台数のトップはスズキ「ワゴンR」、2〜4位がダイハツ車で「ムーヴ」「タント」「ミラ」の順で売れており、5位にスズキ「アルト」、ようやく6位にホンダ「ライフ」がランクイン、そのあとは15位に「ゼスト」が入るという状況でした。

N-BOXは、スーパーハイトワゴンのタントを最大のライバルにホンダは威信をかけて開発。新開発のプラットフォームとエンジンを搭載してデビューしたのでした。

デビューするや否や大ヒット、否満塁ホームランを放ち、2011年度(2011年4月〜2022年3月)の軽乗用車販売台数ランキングでは、販売期間が4ヵ月弱というアドバンテージがあるにもかかわらず10位に食い込みました。

2011年当時、後席スライドドアをもつスーパーハイトワゴンは、ダイハツ タントとスズキ パレット(のちのスペーシア)の2モデルしかなく、軽乗用車マーケットの主体は、昔ながらのハッチバックタイプと後席ヒンジドアのトールワゴンで占められていました。

そんな中、N-BOXは後席スライドドアのスーパーハイトワゴンとしてデビュー。メカニズムのスペースは最小限、人のスペースは最大限にするというホンダの「M・M思想」を忠実に体現、軽乗用車では画期的なセンタータンクレイアウトとした低いフロアと広大な室内空間が最大のウリ、ライバルとは圧倒的な違いを見せつけたのでした。
CAP/カスタム STYLE+ BLACK

N-BOXの驚異的な販売台数

初代N-BOXデビューの翌年、2012年通期(1〜12月)の軽自動車では堂々の1位、以降、N-BOXは無数の記録を打ち立てていきます。2018〜20年は、登録車(いわゆる普通車)も含めて総合販売台数トップの座を獲得、ホンダの歴史においては、累計生産台数100万台達成最速記録を更新しています。

少し統計が古いですが、2020年通期の新車販売は、登録車が約288万台、軽自動車が約172万台、総市場で約460万台でした。2020年は新型コロナの影響で4年ぶりの総新車販売台数500万台割れを記録していますが、その中でN-BOXの年間販売台数は、19万5,984台を記録。総新車販売台数の4.44%のシェアを獲得しています。

4.44%のシェアとは、新車販売22〜23台のうちの1台がN-BOXだった、ということになります。2021年はトヨタ ヤリスに抜かれそうではありますが、半導体不足の影響などもあり、単純に販売台数だけで人気を測りたくないところでもありますが、大人気・爆売れ継続中のフラグは立てたままで問題ないでしょう。

最新販売台数情報となる、2021年1〜11月の累計販売台数では、N-BOXが17万5,501台の軽乗用車第1位となっています。
CAP/L・ターボ

N-BOXの最新売れ筋グレード

まずは、N-BOXのグレード構成を簡単にご紹介。N-BOXは、無印の標準モデルと「カスタム」の2モデル体制。カスタムは標準モデルとフロントデザインが大きく異なるほか、内外装を全体的に高級指向に仕立てたモデルです。従って、車両価格も標準モデルより高く設定されています。

また、2モデルともに、前席がベンチシートか、セパレートシートで前後のスライド量が大きくとられた「スーパースライドシート」かの2タイプを設定してグレードを分けています。ベンチシート車では、ベーシックグレードが「G」、上級グレードが「L」となり、スーパースライドシート車は上級グレード相当の「EX」のみというグレード構成になっています。

さらに、「L」と「EX」には、それぞれターボエンジン搭載車が設定され、グレードが「L・ターボ」「EX・ターボ」となっています。

▼2021年6〜11月 グレード別販売構成比(累計販売台数:82,441台)

グレード 構成比率(%)
L 29.8
カスタム L 29.6
カスタム L・ターボ 20.8
G 7.4
L・ターボ 4.4
カスタム EX・ターボ 2.1
EX 1.8
カスタム EX 1.7
EX・ターボ 0.7

売れ筋グレードは「カスタム L」で全体の約3割を占めています。標準モデルでは、ベンチシート車の上級グレード、ノンターボの「L」に人気が集中しています。

この上位3グレードの車両価格を見てみましょう。

グレード 構成比率(%) 車両価格(円)
L 29.8 157万9,600〜
カスタム L 29.6 178万9,700〜
カスタム L・ターボ 20.8 198万8,800〜

※表示の価格は2WD車

N-BOXのベーシックグレード「G」の2WDの車両価格は、144万8,700円、2WD車で最も車両価格が高いのが「L・ターボ」の特別仕様車「STYLE+ BLACK」の205万7,000円となっています。

ハイトワゴンは、総じてトールワゴンより価格が高くなります。後席スライドドアになるだけでも価格がアップするためです。N-BOXは、軽乗用車の中では車両価格が高い部類に入りますが、その中でも高い上級グレードに人気が集中している傾向です。

駆動方式別販売構成比率

駆動方式 構成比率(%)
2WD(FF) 86
4WD 14

4WDを選択するユーザーは、おもに積雪地帯に住んでいる方で、雪が積もらない地域で積極的に4WDを選択する傾向は見られていません。

N-BOXの最新人気ボディカラー

N-BOXのボディカラーラインナップは、標準モデルに2トーンカラー2タイプを含む全9色、カスタムに2トーンカラー3色を含む全10色となっています。

▼2021年6〜11月 人気ボディカラー上位3色販売構成比(累計販売台数:82,441台)

ボディカラー 構成比率(%)
プラチナホワイト・パール 39.5
クリスタルブラック・パール 20.5
ミッドナイトブルービーム・メタリック 5.8

プラチナホワイト・パールとクリスタルブラック・パールは、標準モデルとカスタムの両方に設定、ミッドナイトブルービームはカスタムのみに設定されるボディカラーとなっています。

軽乗用車に限らず、登録車でも人気が高いホワイトパールとブラックパールは、N-BOXでも同じでした。
CAP/L「プラチナホワイト・パール」

CAP/カスタム「クリスタルブラック・パール」

CAP/カスタム「ミッドナイトブルービーム・メタリック」2トーン

N-BOXはどんな年齢層に支持されているのか?

最後に、N-BOXの購買年齢層を見てみましょう。

▼2021年6〜11月 購買年齢層(累計販売台数:82,441台)

この表だけを見ると、40代以上が全体の約75%を占めてしまっている、となりますが、日本の人口年齢層分布にほぼ比例している印象です。したがって、あらゆる世代からN-BOXが支持されているといえるでしょう。

年齢層 構成比率(%)
50代 23.8
40代 21.8
60代 18.6
30代 14.4
70代以上 11.3
20代 9.3
20歳未満 0.8

N-BOXが売れている理由

とあるN-BOXのライバル車の試乗会で開発担当者から「N-BOXには勝てない。なにせ、一つひとつの部品から違う」とこぼし気味に語られ、今でも印象に残っています。

また、Webメディアや雑誌などで、N-BOXは生産すればするほどホンダは赤字が膨らむといううわさも見られました。

これらはひとえに、N-BOXのクオリティの高さを物語っている、と筆者は考えています。

何度かN-BOXに乗ったことがありますが、軽乗用車としては最高水準の走りの良さ、乗り心地の良さをいつも感じます。圧倒的な広さを誇る室内空間は、同価格帯の登録車と比較にならないくらいです。実際に、ミドルセダンやミニバンからのダウンサイザーも多いと聞きます。

筆者は「新車を買いたいが、何がおすすめですか?」とよく相談されますが、こだわりがない方に対してはだいたい、N-BOXを真っ先に挙げています。売れている車は買って間違いがありませんし、リセールバリューもしっかりとしている、というのがクルマのマーケットの基本です。

公共交通機関が発達していない地域において、軽自動車はもはやインフラといって過言ではありません。

もはや国民車となったN-BOX。デビューから11年目を迎えますが、今後はどう進化していくのでしょうか?EVシフトの大波の中、次期新型はどうなっていくのでしょうか?

今後も注目したい1台です。

※情報提供:ホンダ 広報

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