結局お買い得なのは「新車」か「中古車」か?5年間のトータルコストを徹底比較

クルマを賢く買う クルマの購入ノウハウ

思いきって新車にするか、それとも手元資金を残しておきたいので中古車を選ぶか。モデルケースとして新車を購入して初回車検(新規登録から3年後)を通し、次の継続車検(2年後)までの5年をひとつの目安にして、車両購入費や税金を含めたトータルコストで比較。5年間乗るなら新車と中古車のどちらがお得なのか、さまざまな角度から解説します。

あまりにも新車の納期が長いので、中古車も選択肢に加えるのってアリ?

新型コロナウイルスの感染拡大による海外工場のロックダウンや、半導体不足など、さまざまな外的要因によって自動車の生産が大幅に滞っています。

各自動車メーカーのホームページには「車両生産遅れに関するお詫び」「工場出荷時期目処」のニュースリリースが掲載されていて、車種を問わずバックオーダーが増えるばかり。トヨタ カローラ クロスやトヨタ ヤリス クロス、ホンダ ヴェゼルなど人気のSUVは半年~1年の納期待ち、トヨタ ランドクルーザー300系やスズキ ジムニーはさらに長期の納車待ちが続いています。

車検のタイミングで新車への乗り換えを検討している場合、希望車種の納期待ちがあまりにも長いと間に合わず、今乗っているクルマのコンディションが悪い場合は、妥協してでも急いで次のクルマを探す必要があります。

第一候補は新車だけれど、車検までに買い替えができない。だからといって妥協して欲しくもないクルマに乗るぐらいだったら、中古車を選択肢に加えてみるのも一考でしょう。

新車で検討していたのと同じ車格の中古車を選んだ場合、当然ながら車両本体価格はグッと下がります。気になるのは新車と同じぐらい長く安心して乗れるか否か。そこで、新車を購入して2回目の車検まで乗り続けると仮定した「5年間のカーライフ」の損得をシミュレーションしてみました。

【新車のメリットは?】保証期間の長さ、安心感

中古車では叶えられない新車だけのメリットが、グレードやボディカラー、内装色、工場の生産ラインで組み付けるメーカーオプションが自由に選べること。室内のニオイや外装の傷、ヘコミといった前オーナーの「使用感」がまったくないのも新車だけ。メンテナンスの状況でエンジンやトランスミッションなどのコンディションが左右されやすい中古車に比べて、メカニカル的なトラブルを気にせず安心して乗れるのも新車の特権です。

税制上の各種優遇が受けられるのも新車のメリット。エコカー減税(自動車重量税)は令和5(2023)年4月30日までに新車を登録、または最初の車検を受ける場合に適用され、次世代自動車(電気自動車、燃料電池自動車、天然ガス自動車、プラグインハイブリッド自動車、クリーンディーゼル車)は免税、ハイブリッド車とガソリン車も排出ガス基準を満たすものは免税、軽減措置が適用されます。

自動車税のグリーン化特例は、令和5(2023)年3月31日までに新車を取得する場合に適用され、電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)、天然ガス自動車、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)はおおむね75%軽減。逆に新車新規登録から一定期間経過(ガソリン車は13年超、ディーゼル車は11年超)した乗用車はおおむね15%重課されます。

保証の期間と内容が充実しているのも新車の利点。新車保証には一般保証と特別保証があり、例えばマツダの場合、一般保証は新車登録日から3年間もしくは走行距離6万kmの早い方、特別保証は新車登録日から5年間もしくは走行距離10万㎞の早い方と定めています。

新車登録から5年を超えたクルマは新車保証の対象外になる(別途契約で延長することが可能なメーカーもあります)ために、中古車選びは走行距離と年式がポイントになります。ちなみに、一般保証でカバーされるのはフィルターやブレーキパッドなどの消耗品、エンジンオイルなどの油脂類、タイヤ、バッテリー、オプションパーツなどを除くすべての部品。特別保証はクルマの基本性能(走る・曲がる・止まる)に影響を及ぼす部品(エンジン、トランスミッション、足まわりなど)に適用されます。

【中古車のメリットは?】1年落ちなら人気車でもお手頃価格に

希少な限定車やスポーツカーなどプレミアムなモデルを除けば、経年に比例してクルマの価値は下がっていきます。クルマを減価償却資産として見た場合、普通車の法定耐用年数は6年、軽自動車は4年と定められています。

かつてクルマは走行10万kmが寿命のひとつの目安といわれていました。でも、現代のほとんどのクルマは適切なメンテナンスを定期的に行っていれば、走行10万kmを超えたものでもまだまだ元気に走ることができます。

とはいえ、前述したように新車保証との兼ね合いもあるので新車登録日から年数の経った、もしくは走行距離の多いクルマは故障した際に修理費が高くつくなど、リスクが高まります。車両価格の安さだけにつられると「安物買いの銭失い」になりかねません。もちろん、中古車にも保証制度(有償の場合もあり)を用意している販売店が大半ですので、内容や費用を確認しましょう。

新車保証の安心感を求めるなら、登録から1年落ちぐらいの中古車が狙い目。例えばBセグメントのコンパクトカーとして人気の日産ノートの現行モデル。2WDのXグレードのメーカー希望小売価格は218万6,800円ですが、中古車サイトで検索すると2021年式で走行1万km弱の中古車でも車両本体価格が200万円を切るものが多数ヒットしました。車検の有効期間が2年以上残っていて、正規ディーラーで保証継承手続きをすれば引き続き新車保証が受けられるので初回車検まで安心してカーライフを送れます。

【トータルコストで得をするクルマ選び】新車はリセールバリュー、中古車は程度を重視!

新車登録日から5年後、2回目の車検のタイミングが乗り換えるか継続車検を受けて乗り続けるかを判断するターニングポイントになりそうです。というのも、前述したように5年間で大半のメーカーの新車保証が切れるからです。メーカーによっては有償で延長保証を受けられますが、経年と走行距離が延びるほどトラブルの要因が増すのも事実。

新車に乗り換える場合、少しでも下取りもしくは買い取りの条件を有利にするためにリセールバリューの高いクルマ選びが重要になります。リセールバリューの高いクルマを見抜く目安になるのが、クルマの残存価値(残価)。一般的に新車登録から3年経つとクルマの価値は3分の1になるとされますが、中古市場ではトヨタ アルファードやトヨタ ランドクルーザー、トヨタ ハイエースなどの人気車はこれを上回る残価で評価されます。売却時の残価を意識した車種、グレード、ボディカラーを意識したクルマ選びで、乗り換え時の負担を抑えられます。

中古車もリセールバリューを意識したクルマ選びで乗り換え時の経済的負担を抑えられますが、高く売れるということは買うときにも高いということ。もっともリセールを気にせず乗りつぶすつもりなら、メーカー保証がついた高年式・低走行のコンディション良好な物件や、燃費・メンテナンス費などランニングコストの少ないクルマを選ぶことで、お財布に優しく、精神衛生的にも健全なカーライフが送れます。

【新車vs中古車、5年間のトータルコストを比較】大きな差が出るのは車両価格

車両本体価格を除いた、クルマを所有・維持するためのトータルコストは、自賠責保険、任意保険、環境性能割(中古車の場合、取得価額が50万円以下は免税)、自動車税(種別割)、車検費用など。

車両購入時と車検時に課せられる自動車重量税は、中古車を購入した場合に車検の有効期間が残っている場合は有効期間分の自動車重量税を納付する必要がありません。

その代わりに自賠責保険の保険料は、新車登録時や車検時に車検期間分を前払いする仕組みで、車検が残っている中古車の場合、その期間に応じた未経過分を払う必要があります。

では、5年間乗った場合に新車と中古車ではどちらがお得なのか。

最も差が開くのは車両価格で、1年落ちの高年式・低走行の中古車でも不人気車なら新車より50万円以上安く買えるケースもあります。そして中古車は一般的に走行距離の多いものほど、年式が経過したものほど価格が下がる傾向にあります。

また、1世代前のモデルは現行モデルより割安になるので、あえて熟成を重ねてメカニズムの信頼性が増した先代モデルの最終型を狙うのが賢い買い方と考えている人もいます。

結論としては5年後のリセールバリューを重視するなら人気のボディカラーやグレードが選べる新車一択、初期費用を抑えるなら高年式・低走行で保証期間の長い中古車を選ぶのが賢い選択といえるでしょう。

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新車と中古車は、トータルコストでどちらも魅力がある

新車はボディカラーやグレードなど自分好みの仕様が選べ、手放す際のリセールバリューにも期待ができます。中古車は初期費用を抑えられ、宝探しの感覚で思わぬ掘り出し物に出合える可能性を秘めるなど、それぞれに魅力があります。

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