【ホンダ シビック e:HEV 新型試乗】アクセルひと踏みで笑っちゃうエンジン音で爽快加速!

クルマを選ぶ 試乗記

2022年7月1日に発売されたホンダ「シビック e:HEV(イーエイチイーブイ)」の公道試乗会に参加してきましたので、そのレポートをお届けします。「e:HEVってなに?」という質問にもお答えします。

「ホンダ シビック」とは?

試乗した「シビックe:HEV」

「ホンダ シビック」は、新型現行モデルで11代目となる、ミドルクラスの5ドア・ハッチバックです。団塊ジュニア世代ぐらいまでなら、「スーパーシビック」「ワンダーシビック」などの愛称名で人気を誇ったクルマとして覚えていらっしゃる方が多いことでしょう。

シビックは11世代にわたるロングセラーモデルですが、7代目まではコンパクトカー、8代目からはミドルクラスに格上げされています。また、シビックはグローバルモデルで、日本市場では販売されないクーペなどのボディタイプが、欧州・北米市場で存在しています。

11代目シビックの公式愛称名は「爽快シビック」。2代目から7代目まで公式に愛称名が与えられていました。11代目で愛称復活です。

11代目“爽快”シビックは、2021年8月に日本市場発表、翌9月の発売、このときは、1.5L直噴ガソリンのみのラインナップでした。ハイブリッドの「e:HEV」は遅れて2022年7月にモデル追加となりました。

「e:HEV」とは?

「e:HEV」とは、ホンダのシリーズ・パラレル式ハイブリッドの名称で、駆動用と発電用の2つのモーターと、高効率のエンジンを組み合わせたシステムです。

e:HEVは、発進から街なかを走行するときの低〜中速域では、エンジンはもっぱら発電、駆動は100%モーターの「EVドライブモード」、アクセルを強く踏み込んだときなどパワーが必要なときには、エンジンとモーターの両方で駆動する「ハイブリッドドライブモード」、高速巡航するときはエンジン100%で駆動する「エンジンドライブモード」の3つのモードを備えていることが特徴です。

この3つのドライブモードは、エンジンでは効率が悪く、モーターで効率が良い低〜中速域では、EVと同じように100%モーター駆動とし、逆にモーターでは効率が悪く、エンジンで効率が良い高速域を、エンジンだけの力で駆動させるという、燃費と走りの良さを両立させたハイブリッドシステムにしています。

いわゆる「トヨタ方式」のハイブリッドは、エンジンとモーターの駆動力配分を常に可変させながら、最も効率がよい走行となることを目指しています。燃費は優れますが、走りの楽しさ・気持ち良さは、e:HEVのほうが上手です。逆に燃費は、トヨタ方式のほうが優れています。

日産の「e-POWER」は、エンジンは発電専用、100%モーター駆動の電動車となる「シリーズハイブリッド」で、EVのような胸のすく加速や高い静粛性がウリとなるハイブリッドです。低〜中速域の走行フィーリングは非常に優れますが、高速巡航時の走りと燃費は逆にちょっと苦手です。ちなみに、e:HEVの「EVドライブモード」はe-POWERの方式と同じになります。

ホンダのe:HEVは、トヨタ方式とe-POWERの中間に位置するハイブリッドシステムといえるでしょう。

初めて乗って最初の加速で思わず笑ったエンジン音

「笑った」とは悪い意味ではありません。思わず笑顔になり声を上げてしまったほどのエンジン音だったのです。

前項で解説したとおり、e:HEVは発進から中速域までの走行は、100%モーター駆動です。エンジンの駆動力はタイヤには伝わりません。しかし、シビック e:HEVの発進からの加速は、ステップ式ATのようなギアチェンジ時のエンジン音が聞こえてきます!アクセルを強く踏んだときの加速は、スポーツカーのようにエンジンが唸りをあげるのです!

これは、演出上のギミックによるものですが、非常によくできており、違和感がまったくないどころか、文字とおり爽快でスポーティーな走りを見せるのです。

この爽快な加速だけでも、シビック e:HEVを買う価値はアリ、と感じたほどです。

【総合評価:90点】“爽快シビック”の名は伊達じゃない

試乗車:ホンダ シビック e:HEV
車両価格:3,940,200円

筆者が試乗したクルマを、10項目×5段階で評価、★1個を2点として100点満点の総合評価として採点します。各項目、評価の理由をお伝えしますが、あくまで筆者のインプレッションによるものですので、ご参考としてご覧ください。

No. 項目 評価ポイント
1 内外装デザイン デザインの良さ、ボディカラーやインテリアカラーのバリエーションなどを評価
2 エンジン・トランスミッション パワートレインの良し悪しを評価
3 足回り 乗り心地の良さ、操縦安定性などを評価
4 燃費・電費 燃費、電費を評価
5 居住性 室内空間の広さ、静粛性などの快適性を評価
6 装備・使い勝手 装備の充実度、使い勝手の良さを評価
7 安全装備・運転支援 予防安全技術、運転支援システムなどの先進技術装備を評価
8 価格 コストパフォーマンスの良さ、お買い得感を評価
9 乗りやすさ 小回りが効くなどの取り回し性の良さ、普段使いでの運転のしやすさなどを評価。
10 クルマの愉しさ スペックを考慮しないで、純粋にクルマを所有するよろこびや、ドライビング・プレジャー(走る愉しさ)を筆者の独断と偏見で評価
1 内外装デザイン ★★★★★ スタンスのいいバランス良くかっこいいデザイン。エアコンルーバーをメッシュで隠すなど、リビングテイストの内装も◎。若い世代からも人気です。
2 パワートレイン ★★★★★ 個人的に一番すきなハイブリッドシステムが「e:HEV」。走りと燃費を両立したい方に最もおすすめ。
3 足回り ★★★★★ 4輪すべての接地感、小気味良いハンドリング。足回りのセッティングは好みによって分かれるかも。固めの足。
4 燃費・電費 ★★★★ トヨタ方式ハイブリッドには負けるが、その分走りがいい。
5 居住性 ★★★★ ミドルクラス・ハッチバックとしては優秀。インテリアの良さも居住性にプラス。
6 装備・使い勝手 ★★★★ 装備に不満なし。必要十分な使い勝手。ただし、ミドルサイズの5ドア・ハッチバックであることの範囲は超えられない。
7 安全装備・運転支援 ★★★★★ 最新のホンダセンシングを搭載。運転支援のステアリング・ブレーキの所作も良くなった。
8 価格 ★★★★★ 300万円を切ってくれたことに拍手を送りたい。
9 乗りやすさ ★★★★ ボディサイズは気にならない大きさ。取り回しも良い。
10 クルマの愉しさ ★★★★★ ミドルクラスのフルハイブリッド・ハッチバックの中ではもっとも愉しい。そのカテゴリーを超えてもハイブリッドらしからぬドライビングプレジャーがある。

試乗して1分で高得点になるだろうと思ったシビック e:HEV。先に発売されたガソリンモデルも結構良かった。e:HEVが悪くなるわけはないですね。筆者はガソリンモデルで、東京→大阪を下道で走る長距離試乗を行いましたが、丸一日乗り続けられる素性の良さが光っていました。

ハイブリッドでも走りの良さを追求したい方に、おすすめしたい1台。

(撮影・文:宇野 智)
※この記事は2022年7月現在の情報に基づいています。

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