お台場キャンピングカーフェアでチェックした、キャンピングトレーラーの魅力

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2022年10月29日(土)と30日(日)、3年ぶりに開催された首都圏最大級の屋外展示商談会「お台場キャンピングカーフェア2022」。新型車や人気モデルなど、約120台のキャンピングカー&キャンピングトレーラーが集いました。エンジンのついた自走式=キャピングカーに比べて、動力を持たずに牽引されるトレーラーは日本では少数派ですが、ヨーロッパでの保有台数は自走式の3倍以上と圧倒的シェアを誇ります。そこで、お台場フェアではトレーラーに注目し、その魅力や特長について考察してみました。

自走式とキャンピングトレーラーの違いについて

自走式とは文字どおり「自走できるクルマ」のことで、軽キャンパーやバンコンバージョン(バンコン)、キャブコンバージョン(キャブコン)などエンジンや駆動系、運転席を備えたキャンピングカーのことを指します。キャンピングトレーラーはエンジンや駆動系を持たず、フレームにアクスル(車軸)やブレーキが組み付けられ、フレームの上にシェルと呼ばれる居住スペースを架装しています。これを「ヘッド」と呼ばれる牽引車に連結することで走行可能になります。

キャンピングトレーラーのメリット

キャンピングトレーラーの利点は自走式のようなエンジンやトランスミッション、ドライブシャフトなどの伝達・駆動系を持たないために構造がシンプルで、メカトラブルの発生要因が少ないことが挙げられます。

さらに、運転席と助手席がないために同サイズの自走式に比べて圧倒的に広い室内空間が得られます。

保険料や重量税、車検・点検時の整備費用も自走式に比べてリーズナブル。トレーラーのサイズによっては今持っているクルマで牽引することも可能なので、手軽にキャンピングカーライフを始められます。

キャンピングトレーラーのデメリット

キャンピングトレーラー=「運転が難しそう」と感じる最大の理由が牽引。ヘッド(牽引車)にトレーラーを連結した全長は乗用車とは比較にならないほど長く、内輪差やバック駐車、方向転換、ブレーキなど、牽引車とトレーラー、それぞれの動きを把握しながら運転しなければならず、慣れやコツが求められます。

車重750㎏以下のモデルなら牽引免許がなくても牽引できますが、牽引独特の運転感覚を正しく身に付けるためにも、牽引免許を取得することをおすすめします。取得方法は自動車教習所での技能講習の受講、または免許センターで運転免許技能試験を受験し、合格すれば牽引免許を取得できます。

牽引免許不要のモデルと免許が必要なモデル、どっちがいいの?

牽引免許が要らずに運転できる車両重量750㎏以下のモデルは選択肢が限られ、コンパクトサイズゆえに室内空間も狭くなります。車重の制限があるので,重量を抑えるために,装備品も必要最小限にとどまります。それでも4~5人分の就寝人数が確保され、ファミリーユースにも使えるのがキャンピングトレーラーの魅力。

牽引免許が必要になる750㎏以上のモデルになると、スライドアウト機能を持った北米車や高級ホテルのように豪華にしつらえた欧州車のフラッグシップモデルなど、選択の幅が格段に広がります。

牽引が苦にならず、トレーラー専用の駐車スペースを確保できるなら、750㎏以上のモデルも一考の価値があります。

牽引するクルマはどのような車種を選べばいいの?

車重750kg以下のキャンピングトレーラーの中にはコンパクトカーや軽自動車でも牽引できるモデルも存在しますが、牽引時には大きな負荷が掛かるために、動力性能にゆとりのある大排気量のクルマやトルクの太いディーゼル車、フレーム構造のSUV・クロカンなどが理想的です。

国産車でもトヨタ ランドクルーザーやマツダ CX-8にはオプションで牽引装置(ヒッチメンバー)が設定されています。

牽引に必要なヒッチメンバーとは

キャンピングトレーラーを引くために、牽引車の後部に取り付ける牽引装置のこと。牽引車側には「ヒッチボール」と呼ばれるボール状の装置、トレーラー側には「カプラー」が備わり、カプラーがヒッチボールをくわえるようにして連結されます。

【注目のキャピングトレーラー#1】カシータテキサス/ロデオミニ タイプ1

アメリカのEVELANDS社製のキャンピングトレーラー。牽引免許不要(車重720kg)でサイズは全長4,110×全幅2,060×全高2,510mmとコンパクト。

タイプ1は後部にソファ兼ベッド、前方に2段ベッドを備えたファミリー仕様で就寝定員は4人。シェルは軽量なグラスファイバー製で耐久性が高く、牽引や連結操作も楽に行えます。ルーフエアコン、ガス式のFFヒーター、冷蔵庫付きで車両本体価格は475万円。

【注目のキャピングトレーラー#2】ケイワークス/トレイルワークス520 THラウンジ

数少ない日本製のマルチユーストレーラー。定評のある欧州製のAL-KOシャシーに日本で設計した軽量・高強度のボディを組み合わせています。

写真はラウンジ仕様で、サイズは全長5,310×全幅2,090×全高2,630mm、車重は1,050kgで牽引免許が必要になります。就寝定員は6人で、車両本体価格は570万9,000円。

【注目のキャピングトレーラー#3】エアストリーム/フライングクラウド23FB

宇宙船のように光り輝くアルミボディの外観が特徴的なアメリカントレーラーのエアストリーム。

室内はゆったり寛げるラウンジシートにツインベッドの組み合わせで、就寝定員は4人。全長7,240×全幅2,490×全高2,970mm、車重2,200kg、車両本体価格は1,760万円。牽引車の動力性能も求められます。

【注目のキャピングトレーラー#4】ジェイコ/ジェイフライトSLX 184BS

ダイネットスペースがスライドアウトし、2段ベッドやバスタブ付きシャワールーム、水洗トイレを備えた人気のフロアプラン。

全長6,600×全幅2,200×全高3,060mm、車重1,569kgで就寝定員は4~6人。車両本体価格は600万6,000円。

【注目のキャピングトレーラー#5】M・Y・Sミスティック/レジストロ クコ

ジムニーやハスラーなどの軽自動車でも牽引できる、小型自動車登録の最軽量トレーラー。幌馬車のようなムード満点の外観に、内装もウッディテイストあふれる仕立て。

全長3,525×全幅1,700×全高2,240mmで車重680kg、就寝定員は3人。車両本体価格は261万8,000円。参考までに車種別のヒッチメンバーは7万2,600円、工賃6万6,000円で取り付けられます。

【注目のキャピングトレーラー#6】アドリア/アビバ400PS

スロベニアの老舗ビルダー、アドリア社のキャンピングトレーラー。リアにダイネット兼ベッド、フロントにダブルサイズのベッドを備え、4人就寝が可能。

全長5,950×全幅2,090×全高2,580mmで車重は牽引免許不要の750kg。車両本体価格は303万6,000円で、キャンピングトレーラーの入門版としてもおすすめです。

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【まとめ】まさに「動く家」であり、キャンプだけでなく書斎にも活用できる

キャンピングトレーラーの魅力は目的地に着いたら牽引車と切り離して、牽引車だけで身軽に行動できること。駐車場の確保や牽引といったハードルはありますが、それらをクリアできれば自走式とは比べ物にならない大空間がリーズナブルな価格で手に入り、快適なキャンピングカーライフが楽しめます。キャンプ以外にも書斎や自宅の「離れ」、勉強部屋などに活用でき、災害時のシェルターとしても活用できます。

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※この記事は2022年10月現在の情報に基づいています。

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