【2022年8月の自動車ニュースまとめ】日野の不正、EV補助金使い切り、あの車が販売終終了(編集長解説)

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3年ぶりの行動制限がない夏休み、24年ぶり1ドル=138円の円安といったニュースがトピックスだった2022年8月。皆さまの夏休みはいかがでしたか?注目の自動車ニュースをピックアップ、編集長の私見・解説を添えてお伝えします。

8月の新型車発表

2022年8月に発表された新型車は以下の6モデル。

5日:ホンダ フィット(マイナーチェンジ先行公開)
22日:ダイハツ タント(マイナーチェンジ・モデル追加先行公開)
23日:トヨタ シエンタ(フルモデルチェンジ発売)
26日:スズキ スペーシア ベース(モデル追加発売)
29日:シトロエン C5 X(新型発売)
30日:ジープ コマンダー(新型先行公開)

詳しくは【2022年8月に発表・発売された新型車一覧】人気コンパクトミニバン、軽商用バンに注目!の記事をご覧ください。

コロナ禍突入後しばらくは新型発表がありませんでした。そうこうしているうちに半導体不足になり、新車の納車が劇的に遅くなってしまいました。自動車メーカーは、新型車を発表しても生産が追いつかないという事態に陥ります。そんな背景と、コロナ禍で人の動きが変わったことが重なったためか、それまでの新型車の発表と同時だった発売が分離され、先行公開・予約受注・発表・発売と段階を踏むことが増えました。

日野自動車の不正問題

2022年3月4日に行われた日野自動車の会見で、平成28年排出ガス規制適合車のうち、3機種のエンジンで不正があったことが明らかになりました。その後に行われた特別調査委員会の調べで、さらなる不正が発覚。さらに国土交通省の立ち入り検査でも不正が発覚。現行モデルに搭載されるエンジン14機種のうち13機種に不正があったことがわかりました。日野自動車が販売できる新車がほぼなくなりました。

少なくとも20年という長い期間、日野自動車では不正な方法で試験が行われ、データ偽装され続けたようです。これを受けてトヨタ自動車は日野自動車と距離を置く姿勢を見せています。

なぜ不正が行われたのか?

不正が行われた背景、理由はまだ公表されていません。社員が上長にものが言えない社風や、トヨタ出身の日野の社長が、元からの日野の幹部や社員を見下していたという状況が、不正を長期化させていたなどという各種報道がありました。また、現場で検査を行う社員が、そもそも正しい検査方法を知らなかったという話もあるようです。

EV補助金使い切り、終了

経済産業省などが3日までに発表した内容では、「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の一部、通称EV補助金と呼ばれるEV、PHEV、FCVの新車購入時の補助金の受け付けが終了するようです。

経産省は2022年3月にEV補助金を2倍以上に増額、2022年度の予算と前年度補正予算を合わせ、前年度の4倍弱となる約430億円に予算を増やしていました。2022年5月にデビューした軽EV「日産 サクラ」「三菱 eKクロス EV」の受注が好調で、日産は予想を上回る約2万3000台を受注していることを公表しています。この新型軽EVが早期の予算消化を招いたであろうことは言うまでもありません。

現時点、政府がEV補助金の補正予算を組むことは明らかにされていませんが、サクラ、eKクロス EVの好調な受注にブレーキがかかることは避けられないでしょう。

日産サクラ、7月の新車販売台数総合26位へランクイン

前項でもお伝えした日産 サクラの好調な受注。2022年7月の新車販売台数は3,319台で登録車(いわゆる普通車)と届出車(軽自動車)を合わせた総合販売台数ランキング26位となりました。この販売台数に近いクルマは、トヨタ ランドクルーザー(300とプラドの合計)の3,296台、スズキ ジムニー(軽自動車)の3,323台。※販売台数は、自販連、全軽自協の発表データから。

サクラは補助金を使うと、実質130万円台から(政府の補助金と自治体の補助金を合わせた最大のケース)購入できるようになり、サクラと同じトールワゴンで同等装備の軽ガソリン車より安く買えてしまう場合もあります。充電設備が自宅にないと極めて不便、100kmを超えるような走行距離が長いユーザーには不向きですが、クルマの仕上がり、出来の良さからして売れないはずがありません。

日産 マーチ、8月31日で販売終了

「マッチのマーチ」のキャッチコピーで大ヒットを飛ばした初代マーチは1982年のデビューでした。その後、モデルチェンジを繰り返し現行モデルは4代目となりました。どの世代も人気がありましたね。あ、4代目はちょっと目立たなかったですね。懐かしいところでは、「マーチ スーパーターボ」。スーパーなターボではなく、スーパーチャージャーとターボの両方を1リッターエンジンにぶちこんだというホットハッチでした。

4代目マーチはタイ生産で日本へ逆輸入されて販売されていますが、セールスはいまひとつ。この背景には軽自動車の進化があると思います。マーチの人気が高かった3代目までは、今のような高性能な軽自動車はなく、軽ハイトワゴンがようやく出たか出ないかの頃でした。今や、軽自動車の品質は登録車(いわゆる普通車)並みとなり、マーチのようなリッタカー(排気量1リッターエンジンを積んだコンパクトカー)の需要が減ってきています。

人気がなくなったとはいえ、往年のマーチを知る人にはちょっと寂しいニュースでした。ちなみに、アジア市場では後継5代目「マイクラ(マーチのグローバル販売車名)」がすでにデビューしています。これは日本市場ではノートとがっつり被ってしまうので、国内販売はないと見ていいでしょう。

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(文:宇野 智 画像:トヨタ・ホンダ・日産・ステランティス)
※この記事は2022年8月現在の情報に基づいています。

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