もはや新車販売の主流はハイブリッドになりました。軽自動車からSUV、輸入車までさまざまなカテゴリから1台、おすすめのハイブリッドカーを選びました。本記事では、軽自動車と輸入車を除きすべてストロングハイブリッド車(マイルドハイブリッド以外)で選出しています。
※車両価格はハイブリッドモデルのみ。発売時期は、ハイブリッドモデルの発売日。
【軽ハイブリッド】スズキ スペーシア
軽ハイブリッドでは人気No.1の実力!
CAP/スペーシア 標準モデル・車両価格:139万4,800〜165万6,600円・発売:2017年12月(現行2代目)
CAP/スペーシア カスタム 車両価格:166万3,200〜200万6,400円 発売:2017年12月(現行2代目)
CAP/スペーシア ギア・車両価格:172万5,900〜192万2,800円・発売:2018年12月
軽自動車販売台数では安定的に2位の座を守る、人気スーパーハイトワゴン。軽自動車にはストロングハイブリッド車がないため、マイルドハイブリッド車でノミネートしています。
2021年12月に一部改良を実施、フロントグリルのデザインが変更されています(画像はすべて一部改良後モデル)。
スズキの低燃費・環境性能技術は素晴らしく、マイルドハイブリッドシステムのほかに「エネチャージ」と呼ばれる、ガソリンを使わないときにバッテリーを充電するといった技術も採用されています。
また、標準モデル・カスタム・ギアと内外装デザインが異なる3つのタイプから、好みに合ったモデルを選べるというメリットもあります。さらに、走りにこだわる方は、ターボモデルも選択可能です。
【コンパクトカー】ホンダ フィット
エンジンとモーターのおいしいところを上手に使う「e:HEV」を搭載
CAP/フィット e:HEV・車両価格:199万7,600〜286万6,600円・発売:2020年2月(現行4代目)
フィットは「e:HEV」と呼ばれる、エンジンとモーターのおいしいところどりのハイブリッドシステムを採用しています。
電気モーターは、低回転ではパワーがありますが、高回転になるにつれてパワーは減少、走行速度が高速になればなるほど効率も落ちていきます。いっぽう、エンジンは高速巡航時の効率に優れます。
e:HEVは、発進からの加速や低速度域ではモーター駆動、高速域ではエンジンで駆動させ、走りと燃費のおいしいところだけを使って走ることができる先進的な技術をもっています。
コンパクトカーのフィットでも、アクセルを床まで踏みつけて加速すると、ホンダらしいエンジンの吹け上がりとサウンドを響かせるのはさすが。
SUVルックスタイルからラグジュアリーまで、バラエティ豊かなグレード構成も魅力です。
【上級コンパクトカー】日産 ノート オーラ
専門家もこぞって絶賛!コンパクトカーに上質を提案したニューモデル
CAP/ノート オーラ・車両価格:261万0,300〜295万7,900円・発売:2021年6月(初代)
2021−2021年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」「RJCカーオブザイヤー」「日本自動車殿堂」の各賞を総ナメ、史上初(筆者が知る限り)の3冠を達成した、日産「ノート」シリーズ。
ノート オーラは、3ナンバーサイズの上級モデルとしてデビューしました。これまでの国産車にはなかった、電動・高級コンパクトカーを日産が提案。
エンジンは発電専用、100%電気モーターで駆動する「e-POWER」は、2世代目となって静粛性と走りの質を大きく向上させています。
【コンパクトSUV】トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー
新開発100%モーター駆動ハイブリッドを搭載した人気SUV
CAP/トヨタ ライズ・車両価格:車両価格:216万3,000〜232万8,000円・発売:2021年11月(初代)
CAP/ダイハツ ロッキー・211万6,000〜234万7,000円・発売:2021年11月(実質初代)
トヨタとダイハツの共同開発、ダイハツが製造してトヨタにOEM供給される大人気コンパクトSUV。
日産「e-POWER」と同じシリーズ式ハイブリッドとなる「e-SMARTハイブリッド」を新開発。新しく開発した1.2Lガソリンエンジンで発電、発電用モーターと駆動用モーターをバッテリーを介して駆動させるシンプルな構造で、クラストップレベルの28.0km/L(WLTCモード燃費モード)を達成しています。
もはや、コンパクトSUVもファミリーカーの仲間入り。低燃費なハイブリッド・コンパクトSUVは人気がでないわけがありません。
「e-POWER」と同じ構造のハイブリッドシステムで、走りの良さは「e-POWER」に軍配が上がりますが、燃費性能は「e-SMARTハイブリッド」に軍配が上がります。
【ミドルクラスSUV】トヨタ RAV4
コワモテでも都会になじんで乗り心地も良いSUV
CAP/RAV4・車両価格:337万4,000〜410万6,000円・発売:2019年4月(通算5代目)
定評あるトヨタのハイブリッドシステムに、TNGAプラットフォームで卓越した走行性能と、乗り心地の良さを誇るSUV。新4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、世界初の最新技術も採用しています。
RAV4はハリアーと同じパワートレイン、プラットフォームを使用していますが、RAV4はオフロード志向を高め、乗り心地もおおらかでマイルド。
鬼瓦とも形容されるSUVですが、都会にもなじむデザインで多くの人から支持されています。
【ラージクラスSUV】レクサス RX 450h/450hL
高級SUVとしても安定した人気を誇る
CAP/RX 450h・車両価格:638万〜796万円・発売:2015年10月(通算4代目)
高級ラージクラスSUVとして安定した人気を誇り続けるレクサス RX。2019年8月のマイナーチェンジを受け、熟成したモデルとなっています。
パワートレインは直噴技術「D-4S」を新たに搭載したV6・3.5Lガソリンにモーターを組み合わせたハイブリッドで、力強く上質な走りをもたらします。
RXでは、3列シート車の「RX450h」もラインナップしていることも魅力。
SUVらしい力強さと、大人の色気を高次元でバランスさせた1台。
【アッパーミドルクラスセダン】日産 スカイライン
初のハンズフリー運転支援システムを搭載する気鋭のセダン
CAP/スカイライン GTハイブリッド・車両価格:557万5,900〜616万0,000円・発売:2013年11月(通算13代目)
2019年7月のビッグマイナーチェンジを受け、フロントフェイスを刷新、リアランプは往年の丸形テールライトを現代版解釈で復活、エンブレムもそれまでのインフィニティのものから、日産のロゴに戻りました。
世界初の高速道路同一車線上走行時でのハンズオフ(手放し)運転を可能した「プロパイロット2.0」をビッグマイナーチェンジ時に搭載したことが目玉。次世代自動運転の実現性が確認できました。
【輸入車】プジョー 3008 GT ハイブリッド4
実は足も速いフレンチSUV
CAP/・車両価格:601万0,500円〜・発売:2021年1月(通算3代目)
輸入車には国産車のようなストロングハイブリッド車といえるモデルがなく、マイルドハイブリッド車ばかりとなります。
プジョー 3008 GTハイブリッド4は、アイシン製8速ATにモーターを組み込んだPHEVで、後輪もモーター駆動させる4WD。システム総合最高出力300PSを発生し、0−100km/h加速5.9秒という俊足を誇ります。
EV航続距離は実質30km(状況により20km〜)ですが、バッテリーがなくなってもストロングハイブリッドの走行が可能となります。
アバンギャルドな内外装の俊足フレンチSUV。おすすめです。
※価格などは執筆時点のものです。