今でも色褪せない先代モデルたち〜トヨタ ランドクルーザー【買えない現行型より買える旧型!】

クルマを選ぶ 車種ガイド

半導体不足や世界情勢など複合的な理由で、新車の納期が深刻化しています。車種によっては1年以上、中には受注を停止している、なんてケースも。そこでおすすめなのが中古車です。現車が店頭にある中古車ですから、納車はあっという間。また、0.1万kmなど新車並みのコンディションも手に入れることができます。我慢して新車を待ち続けるより、すぐ手に入る中古車を買って、いち早く新しいカーライフを始めてみませんか。

【現行型ランドクルーザーの現状】原稿執筆時点では受注停止中

今回おすすめする中古車はトヨタ ランドクルーザーです。2021年8月に登場した現行型(300系)は、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」という初代から続く使命を果たすべく、さらに信頼性・耐久性・悪路走破性を進化させた、トヨタブランドにおけるSUVのフラッグシップです。

高い性能はもとより、高品質やメイド・イン・ジャパンの信頼性もあり、世界各地で愛されているランドクルーザーゆえ、日本だけでなく世界中から注文が殺到。そこに半導体不足や世界的な情勢が重なり、登場したときからすでに納車は1年以上といわれていました。それが2年、4年となり、ついに2022年7月から受注が停止されています。

受注がいつ再開されるかは未定。ならば今すぐ手に入る、旧型で新しいカーライフを楽しんではいかがでしょうか。

旧型の200系も当然「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」です。その性能が十分高いかどうか判断するためにも、まずは新型(300系)がどんなクルマなのか、おさらいしてみましょう。

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【現行型ランドクルーザーの概要】伝統のタフネスは継承しつつ、運転しやすく疲れにくいSUVの王者に進化

信頼性・耐久性・悪路走破性が大幅に向上

現行型(300系)は次の2点をテーマに開発されました。1つは、ランドクルーザーが世界中で愛される理由であり、本質といえる「信頼性・耐久性・悪路走破性」を、進化させつつ継承すること。もう1つが「世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走り」を実現させること。

そのために、まず伝統のラダーフレーム形式は継承しつつも、ラダーフレーム自体は刷新。剛性はさらに高められた一方で、先代より約200kg軽量化されました。サスペンションも新開発され、乗り心地と操縦安定性が向上しています。

パワーユニットも一新。3.5L V6ガソリンツインターボと、3.3L V6ディーゼルツインターボの2種類が用意されました。これに組み合わされるトランスミッションはランクル史上初の10速ATです。

悪路走破性も強化されていて、路面状況に応じてダートや岩場など6つのモードから任意に選べるマルチテレインセレクトや、周囲の状況を映像で映し出すマルチテレインモニターといった、200系にも用意されたシステムも進化しています。

その他、最新モデルらしく、セキュリティ機能として指紋認証スタートスイッチや、安全機能のトヨタセーフティセンスが採用されています。

新グレード「GRスポーツ」が登場

さらに、世界一過酷なダカールラリーでの知見をフィードバックした新グレード「GR スポーツ」も設定されました。

レースに参戦したドライバーからの改善要望が反映されたこのモデルは、200系に採用されていた「KDSS(キネティック・ダイナミック・サスペンション・システム)」が油圧制御から、電子制御の「E-KDSS」へと進化して採用された他、電子デフロックの搭載や、サスペンションアームの配置が変更されるなど、ノーマル車よりも悪路走破性が高められています。

車両本体価格は510〜800万円です。

【現行型ランドクルーザーの中古車概要】中古車台数は少なく、価格も新車時より大幅に高い

原稿執筆時点で発売から約1年半経ちますが、やはり中古車台数は約60台しかありません。登録済未使用車や未登録車はほとんどなく、走行距離2万km超でも車両本体価格が1,200万円を超え、平均中古車価格は約1,500万円。価格帯も約1,200〜1,900万円と、受注停止を背景にかなりのプレミアム価格となっています。

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【旧型ランドクルーザーの概要】「The King of 4WD」をテーマに当時最新の技術がふんだんに採り入れられた

100系より高級路線が一層強くなった

2007年9月に登場した旧型(200系)ランドクルーザー。「The King of 4WD」をテーマに伝統のラダーフレームやサスペンションが一新されました。また旧々型(100系)から続く高級車路線はさらに熟成し、まさにキング・オブ・四駆の風格を備えています。

デビュー時に搭載されたエンジンは進化したV8 4.7Lガソリンエンジン。これに5速ATが組み合わされました。

走行性能を高める新技術も充実しています。まず標準装備された当時世界初のクロールコントロールがあります。これは岩石路や砂地など微妙な速度調整が必要な路面状況で、エンジンとブレーキを車が自動制御して極低速を維持することで、ドライバーがステアリング操作に集中できるというものです。

また、当時日本初となる「KDSS(キネティック・ダイナミック・サスペンション・システム)」は、走行状況に応じて前後スタビライザーを制御する機能で、現行型(300系)で「E-KDSS」へと進化したのは先述のとおりです。

さらに、走行状況に応じて前後の駆動力配分を自動制御することでスムーズな加速や旋回性能を発揮するトルセンLSD付きトランスファーも標準装備されています。

そのほか、過酷な気象条件下での使用が想定されるランクルらしく、強力な冷暖房性能を備えた前後左右独立式フルオートエアコンが標準装備されました。

全車3列シート8人乗りで、デビュー時の車両本体価格は470〜540万円です。

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マイナーチェンジで性能が大きく進化

登場から約14年間作り続けられたロングセラーですから、中古車を狙うならマイナーチェンジや一部改良もチェックしておきましょう。

まず2009年4月に2列5人乗り仕様の新グレード(ZX)が新たに追加されました。同時にパワートレインが新開発のV8 4.6Lガソリンエンジン×6速ATに切り替えられました。

2011年12月のマイナーチェンジでは、砂地・がれき・モーグル・岩石路など走行環境に応じて5つのモードから任意に選べるマルチテレインセレクトが採用されました。また先述したクロールコントロールは、従来の速度設定が3段階から5段階に選択肢が増え、同機能で極低速走行時にタイトなコーナーでもスムーズに旋回できるターンアシスト機能が追加されました。

2015年8月のマイナーチェンジではフロントマスクをはじめ内外装デザインを刷新。合わせて衝突被害軽減ブレーキを含む同社の先進安全運転支援機能「トヨタ セーフティセンスP」が全車に標準装備されました。

2015年8月のマイナーチェンジ時

2015年8月のマイナーチェンジ時

またマルチテレインモニターも採用され、ディスプレイ上に車両下のバーチャル映像を映し出したり、地平線を水平表示したりすることで、前方の路面形状や車両の傾きを直感的に確認できるようになりました。

以降細かな改良などが行われた後、2021年8月に現行型へのフルモデルチェンジが行われました。

【旧型ランドクルーザーの中古車概要】人気の高さを背景に、良コンディションなら新車時より高い

拳固執筆時点で大手中古車検索サイトの掲載台数は約220台。平均価格は約580万円で、価格帯は約250〜1000万円。平均走行距離は約5.6万kmです。

ここ数年、どの世代のランドクルーザーも人気が高く、中でも旧型は高年式のランクルということもあって高値が続いています。特に走行距離1万km未満などコンディションが良い中古車は新車時よりも高く、車両本体価格は900万円以上もザラです。

【旧型ランドクルーザーのおすすめ中古車】最上級グレードの後期型ZX

トヨタブランドとしてのSUVのフラッグシップですから「とりあえず全部載せ」を好む顧客が多かったようで、中古車台数の約半数を占めるのは最上級グレードのZXです。ほかのグレードは台数が少なく、よほどそのグレードがほしいのでなければ、ZX狙いで探したほうがよいでしょう。

中でも先進安全運転支援機能「Toyota Safety Sense P」が標準装備された後期型がおすすめです。

最上級グレードですからプレミアムナッパの本革シートや3列目シート半電動収納機能、LEDヘッドライト、20インチアルミホイール、電動サンルーフ等々たいていの装備は備わっていますが、唯一カーナビ&オーディオはオプションでした。

マルチテレインモニターとサイドカメラも備わる最上級のオプション設定が唯一選べるグレードでしたから、このオプションを備えたZXなら、まさに街でもアウトドアでも「The King of 4WD」ではないでしょうか。

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【まとめ】ランクルは旧型でも値落ちスピードが緩やかなはず

最新のランドクルーザーは、オフロード・オンロードともに走行性能が大幅に進化しましたが、旧型の200系も世界中で高く評価されたモデルです。旧型後期モデルは現行型に通じる厚みのあるフロントマスクを採用したこともあり、満足度はかなり高いはず。

残念ながら現在は現行型ランクルをほしいと思っても注文すらできない状況で、仮に注文できたとしてもいったいいつ手に入るかわからない状態。だとしたら今の状況が落ち着くまで旧型を楽しむという考え方もありだと思います。これは相場が影響する話なので確約はできませんが、ランドクルーザーは世界中で需要が高いモデルなので、ほかのクルマより相場の下がり方は緩やかになるはずです。

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※この記事は、2023年2月時点での情報を元に執筆しています。

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