車検に通る?通らない?注意したいパーツ・カスタム23点

カーライフを賢く楽しむ クルマの点検・車検

ルックスをグレードアップしたり、内装を自分好みにしたり、運動性能を向上させることを目的としたさまざまなパーツが出回っていますが、一般公道を走るには車検に合格する=合法の範囲内で楽しむことが求められます。

車検に通りにくいパーツとは?

道路運送車両法では安全や環境に関わる部品について一定の技術基準を設け、これに適合したものでなければ公道を走ることが許されない=車検を通すことができません。

例えば排出ガスに含まれる有害物質を浄化するマフラー。浄化機能が低下していたり、音量が規定値を超えていたりすると車検に合格できません。

ヘッドライトも要注意項目で、光軸や光量、明るさ、色などがチェックされます。

1:フォグランプ

色については白色または黄色と定められていて、一度に点灯できる数は2灯以内。すべて同じ色にしなければならず、取り付け位置はフォグランプの最上部が地上から250mm以上で、ヘッドランプ中心内のバルブより下にあること。フォグランプの一番外側が車両の一番外側より400mm以内であることなど、取り付け位置と個数が厳密に定められています。

2:オーバーフェンダー

車検証に記載されている全幅から左右合わせて20mm以内であれば保安基準に適合。それを上回る幅のものはオーバーフェンダーの扱いになり、容易に着脱できない方法(ビス留めなど)で車体に固定し、全幅が変わるために構造等変更検査が必要になります。

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3:カーフィルム・スモークフィルム

プライバシー保護や遮光に役立つガラスフィルムですが、フロントガラス、運転席と助手席のガラスは可視光線透過率が70%以上でないと車検に通りません。なお、フロント3面以外のガラスはフィルムの濃さの規定はありません。リアガラスにフィルムを施工する場合、ハイマウントストップランプ部分を切り抜く必要があります。

4:ウインカーポジション

ウィンカーが車幅灯(ポジションランプ)を兼ねるために、夜間はワイドボディに見える人気のカスタムがウィンカーランプのポジション化。

2005年12月31日以前のクルマはポジションの灯火色が白、淡黄色またはオレンジ色であり、そのすべてが同一であること。2006年1月1日以降に製作されたクルマは灯火色が白、ただしウィンカー、ハザードランプまたはサイドマーカーと構造上一体のもの、または兼用のものはオレンジ色であってもOK。

ウィンカーまたはハザードと兼用の前面の両側に備わるポジションは、ウィンカーを点滅させている側のもの、または両側のものが消灯する構造であることが求められます。

5:サイドマーカー

北米仕様の国産車などに見られるオレンジ色のサイドマーカーが内蔵されたヘッドランプ。ただし、日本ではサイドマーカー内のバルブが点灯すると車検不合格なので、配線を加工して点灯させないようにする必要があります。

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6:フェンダーモール

構造等変更検査が必要なオーバーフェンダーとは異なり、左右に装着した状態で車検証に記載されている全幅の+20mm以内(片側10mm以内)に収まるフェンダーモールであれば車検に通ります。ただし、ビス留めや接着剤でしっかり固定する必要があります。

7:イカリング

輸入車などに純正採用されている、リング形状のポジションランプ。その光る姿が「エンジェルリング」「イカリング」などと称され、ライティングカスタムとして人気を集めました。

ポジションランプはクルマの年式によって色や明るさ、取り付け位置や個数が保安基準で定められているので注意が必要です。

8:ツライチ

フェンダーとホイールが同一面になった「ツライチ」ですが、フェンダーからタイヤがはみ出す「はみタイ」は車検NG。フェンダートリムやローダウンなどでフェンダー内に収める「ツラウチ」にする必要があります。

9:ハイマウントストップランプ

2006年1月1日以降に製造されたクルマに装着が義務付けられているハイマウントストップランプ。後付けする場合、取り付け位置は地上から850mm以上、中央から150mm以内で、ブレーキランプに連動して点灯することが求められます。常時点灯させたり、1個以上取り付けたり、赤色以外はNGです。

10:ハミタイ

タイヤとホイールとフェンダーの位置関係については、ホイール中心の上側がフロント30度、リヤ50度の範囲がフェンダーに収まっていることと規定されています。ただし、この角度の範囲内においてタイヤがフェンダーから10mm未満ならば「はみ出し」が許容されています。ちなみにホイールやホイールナットのはみ出しはNGになります。

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11:フロントガラスの飛び石によるヒビ

視界の妨げになるような大きな傷や、打点から走行風や振動で亀裂が広がっている場合、車検場の検査官に安全に支障をきたすと判断されれば車検をパスできません。飛び石を受けたら傷が広がる前の小さな打点の段階でガラスリペアを施すことを推奨します。

12:マフラー・マフラーカッター

2010年4月1日以降に生産されたクルマに社外品の交換用マフラーを取り付ける場合、

1:騒音を抑制する消音機が付いていること
2:近接排気騒音が96dB以下であること
3:加速騒音が82dB以下もしくはECE規則またはEU指令に適合していること

などの規則が定められています。

消音や排ガス浄化などマフラーに求められる性能を確認する試験に合格した「性能等確認済マフラー」であれば問題なく車検を受けられます。

純正マフラーに付加するマフラーカッターは騒音や排ガスには影響を与えないものの、最低地上高(地上から9㎝以上を確保)と、リヤバンパーからのはみ出し量(フロアラインから10mm以上はみ出すと車検不合格)をクリアする必要があります。

13:リアワイパー

リアワイパーが故障したり、見た目をスッキリさせたりするためにワイパーを取り外す場合、取り外すこと自体は車検を通す上で問題ありません。ただ、取り外した後にボルト等が残っていると突起物とみなされる場合があるために、これらをカバーもしくは除去する必要があります。

14:リフレクター

夜間や暗所でヘッドライトに照らされると光を反射し、自車の存在を知らせるリフレクター=反射板。保安基準ではサイズは10平方センチメートル以上、色は前面が白色、側面が橙色、後部が赤色に規定されています。光を反射せず、自ら発光するLEDなどは車検に適合しません。

15:シーケンシャルウィンカー(流れるウィンカー)

純正採用も増えている流れるウィンカー。保安基準ではLEDが内側から外側に向かって点灯し、すべてのLEDが同時に消灯すること、点灯周期が毎分60~120回以下の一定周期で点滅すること、LEDの流れ方が左右対称であることなどが規定され、取り付け位置や明るさにも決まりがあります。

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16:ヘッドライトフィルム

ヘッドライトは色(白色)で明るさは1灯で6,400カンデラ以上、照射範囲が定められていて、これに抵触するようなフィルムは車検に通りません。

17:ヘッドレストモニター

後席をエンターテインメント空間に変えるヘッドレストモニターですが、衝撃から頭部や首を保護するというヘッドレストの機能を損なう恐れがあるため、純正以外のヘッドレストにモニターが埋め込まれたタイプは車検に通らない可能性が高いです。

なおヘッドレストポールに固定する後席用モニターなどは着脱可能なために、車検を通すことができます。

18:ミラー型ドライブレコーダー

ドライブレコーダーで車検時に問題になるのが取り付け位置。フロントガラスの上からドラレコ本体を含めて20%以内の、ドライバーの前方視界を妨げない位置、またはルームミラーの裏側に取り付けなければなりません。ルームミラー型なら視界を妨げにくい位置にセットでき、カメラも前方を広く見渡せるベストポジションが得られます。

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*メーカー・車種によっては実施できない場合もあります

19:アイドリングストップキャンラセラー

走行条件によっては燃費や環境性能に疑問符が付いているガソリン車のアイドリングストップ機構。専用バッテリーも高価なのでこの機能を停止したい……というときに役立つのがアイドリングストップキャンセラー。取り付けても車検時に問題になることはありません。

20:アンダーネオン

ボディ下を照らすアンダーネオンは「その他灯火類」と解釈され、取り付ける場所によって使えない色があります。フロントとサイドは赤、リアは赤、橙、白がNGになります。

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21:インチアップ

タイヤの外径を変えずにホイール径を大きくし、タイヤの扁平率を下げることでタイヤが薄く、ホイールが大きく見えるという視覚的効果が得られるインチアップ。タイヤの低扁平化で接地幅が広がる分、車体やサスペンションとの干渉に注意しなければなりません。

22:エアサス

コイルスプリング式のサスペンションからエアサスに変更した場合、陸運局に持ち込んで車検証の記載変更または構造等変更検査を受けて公認を取得すれば車検対応になります。

23:車高調・リフトアップ

車高調整式サスペンションを装着すること自体は車検を受ける上で問題ありませんが、最低地上高が9cm以上確保されていなければなりません。また、SUVやクロカンのカスタムで流行りの車高を上げる「リフトアップ」については、車検証に記載されている全高から4cm以内であれば構造等変更検査は不要です。

車検費用を「安く・安心」に済ませる方法〜「カープレミアガレージ」とは

「カープレミアガレージ」では、国家資格を持った整備士が点検に対応するため、クルマに関する疑問点や不安点は何でもご相談いただけます。また、定期点検などのサービスも行っているため、長期的なクルマの管理も安心して任せることができます。

また、カープレミアでは「カープレミアパーツ」としてリビルト・中古部品を推奨しており、自社グループ会社においても、リユースの生産から販売まで自社工場を有し低価格の実現を進めています。

「カープレミアパーツ」とは?

カープレミアのグループ会社が提供する自動車パーツです。整備・修理の際に、主に「中古・リビルト部品」といった「リサイクル・リユース部品」などの低価格で安心のパーツを提供しています。

中古・リビルト部品って何?

中古部品(リユース)は、使用済み自動車等から取外され、テスターによる点検、清掃などを行い商品化された部品です。リビルト部品は、中古部品(コア)を分解洗浄、消耗品交換や故障個所の交換を行い、性能をほぼ新品同等に回復させた部品です。

リビルト部品をオススメする理由

1.新品部品を利用するよりもコストパフォーマンスが良い事
2.リサイクル、リユースといった資源の有効活用に繋がること。
3.品質基準をクリアした部品で安心して使用できること。

中古・リビルト部品のメリット

新品部品と比較して部品にもよりますが、20%~30%ほど部品代金が抑えられるケースがあります。

その他、万が一の故障時に0円で修理対応する故障保証や、24時間365日対応可能なロードサービスなどのサポートも充実しています。安心・快適なカーライフは、「カープレミアガレージ」にお任せください。
※故障保証の利用は車両購入時に別途加入が必要です。

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【まとめ】公道を安全に走れる範囲でのカスタムを楽しもう

車検に合格するためにはさまざまな制約や「決まり事」があり、これらがカスタムの敷居を高くしています。でも公道を走る上で欠かせない安全性や環境性能を担保するためにはやむを得ないこと。ルールを守った上で健全なカスタムを楽しみましょう。

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※この記事は、2023年6月時点での情報を元に執筆しています。

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