エンジンを洗浄するべきクルマの状態とは?その必要性と効果を解説

クルマの故障・修理・整備

クルマを運転していて「最近燃費が悪くなってきた」「エンジンのパワーが落ちてきた」と感じることはありませんか?実は、自動車のエンジンは古くなったり走行距離が長くなったりすると、エンジン内部に汚れがたまり、さまざまなトラブルを引き起こすことがあります。

そんなときにおすすめなのがエンジン洗浄です。エンジン洗浄は安価で簡単に済むうえ、時間もかかりません。今回はエンジン洗浄について紹介します。

エンジンの洗浄とは

エンジン洗浄は「エンジンフラッシング」とも呼ばれ、簡単にいうとエンジンの内部を薬剤で洗浄することです。ボディを洗車するのと同様にエンジンの内部も洗って、コンディションを保ったり汚れを取り除いたりして性能を元に戻します。

エンジン内部には「スラッジ」と呼ばれるエンジンで燃焼して発生するオイルの燃えカス(カーボン)と燃料が混ざったスス状のものが溜まります。スラッジはエンジンオイルやオイルフィルターを定期的に交換していれば溜まることはありません。しかし、エンジンオイルやオイルフィルターの交換を怠っていると溜まってしまいます。また、走行距離が多いクルマはエンジンオイルを定期的に交換していても、スラッジが溜まっている可能性があるため、注意が必要です。

エンジン内部にスラッジが溜まると燃費が悪化したり、アイドリング状態でエンジンが不安定になったりする問題が発生します。そのほか、パワーが出なくなる、エンジンがかかりにくくなるといったトラブルが生じるため、エンジンオイルの交換時期を大きく過ぎてしまった場合はエンジンフラッシングを検討しましょう。

エンジン洗浄が必要なクルマの状態とは?

では、クルマがどのような状態になったらエンジン洗浄をすればよいのでしょうか。

1年に1度、エンジンオイルの交換をしていない

エンジンオイルの交換を怠っている場合は、交換と同時期にエンジン洗浄を検討することがおすすめです。

エンジンオイルの交換頻度はクルマによって異なりますが、走行距離5000km~10000km程度、または6ヵ月といわれています。ロングドレン規格に適合した合成油の使用を条件に15000km又は1年での交換を推奨するメーカーもあります。一方、エンジンオイルとフィルターを半年に1度の定期的な点検で交換している場合は、エンジン内部はきれいに保たれています。そのため頻繁にエンジン洗浄をする必要はありません。

古いクルマ、走行距離が長いクルマ

また古いクルマや走行距離が長いクルマはエンジン洗浄を行うことを推奨します。クルマは走行距離が増えると、エンジンオイルを定期的に交換していても徐々にスラッジが溜まってしまうためです。特に、燃費が悪くなってきたり、アイドリング時に安定しなくなったり、エンジンの調子が悪いと感じたら検討してみてください。

しかし、スラッジがエンジンに固着していると、エンジン洗浄では完全にスラッジを除去できないことがあります。このような場合、エンジン洗浄の効果をあまり実感できない可能性があります。また、適切な手順で行わないと故障につながることもあります。

エンジン洗浄の方法を比較

ここまで、エンジン洗浄の基本情報、エンジン洗浄が必要な状態を紹介してきました。では実際にはどのような方法で行うのでしょうか。ここからはエンジン洗浄の方法について紹介します。

エンジン洗浄の方法は3種類あり、それぞれ特徴が異なります。

エンジンの洗浄方法①:機械式洗浄

機械式洗浄は最も洗浄効果が期待できる方法です。洗浄用の薬剤をエンジンの中で循環させるために古いエンジンオイルとオイルフィルターを撤去します。その後に専用の機械をエンジンにつないで、機械で薬剤を循環させます。最後に、新しいエンジンオイルを入れて作業完了です。

機械式洗浄の特徴は洗浄剤の循環に機械を用いることです。こびりついているスラッジも綺麗に除去することができるため、高い洗浄効果が期待できます。
作業に必要な時間はエンジンオイルの交換と合わせて1時間程度で、費用は6,000〜7,000円程度です。多くのディーラーやカー用品店で依頼することができます。

エンジンの洗浄方法②:走行式洗浄

走行式洗浄はエンジンオイルの中に専用の添加剤を混ぜて、走行しながらエンジンを洗浄する方法です。エンジンオイルを交換するときに少し添加剤を混ぜる簡単な作業のため、時間はかかりません。エンジンオイル添加剤の価格はものによって差があり、安いもので1,000円程度、高価なものだと5,000円を超えるものもあります。

エンジンの洗浄方法③:簡易洗浄

簡易洗浄は専用の洗浄剤を入れて数分間アイドリングさせることでエンジン内部を綺麗にする方法です。

まずエンジンオイルを抜いてフラッシングオイルと呼ばれる洗浄剤に入れ替え、数分間アイドリングをします。フラッシングオイルがエンジン全体にいきわたったら新しいエンジンオイルに入れ替えて完了です。所要時間10分ほどで行える上に費用が2,000~3,000円程度で済むのが大きな特徴です。

エンジンオイルの洗浄方法はさまざまですが、時間や費用を踏まえて自分のクルマに合った洗浄方法を選択しましょう。

エンジン洗浄をプロに依頼するならカープレミアガレージ

ここまでエンジン洗浄について紹介してきましたが、整備や点検で重要なのは信頼できる業者に依頼をすることです。エンジン洗浄は適切な方法で行わなければ、効果が期待できないばかりか、クルマが故障してしまうこともあります。

そこでおすすめなのが「カープレミア」が提携する整備工場ネットワークの「カープレミアガレージ」です。「カープレミアガレージ」は北海道や関東、中部、近畿、中国地方などに約45店舗を展開する自動車整備工場です。

プロによる安心の技術力

「カープレミアガレージ」は国産車なら年式を問わず、すべてのメーカー・車種に対応しています。また、自動車に関する整備の技術力が高く、設備が整っているため、迅速にエンジン洗浄が行われ、お客様を長時間待たせることはありません。

また、エンジン洗浄には3種類があるため、安心してクルマの点検を任せるなら作業経験が豊富なプロにエンジンの状態を見極めて、適した方法で行ってもらうことが大切です。「カープレミアガレージ」の整備士であれば国家資格を有しており、経験が豊富なため安心して任せることができます。

お客様のニーズに合わせた納得の提案を行う

「カープレミアガレージ」はお客様のニーズに合わせたさまざまなサービスを用意しており、大切なクルマを安心してお任せいただけるように心がけています。

また、「カープレミアガレージ」は中古・リビルド部品も取り揃えているため、通常よりも費用を抑えて部品の取り替えができます。
エンジン洗浄やクルマのメンテナンスで悩んでいる方はお気軽にご相談ください。

まとめ

エンジン洗浄の方法には機械式洗浄や走行式洗浄、簡易洗浄の3種類があります。そのため、お客様のクルマの状態に合わせて最適な方法を選ぶ必要があります。

大切なクルマに長く乗ることができるよう、定期的にエンジンの洗浄を行うようにしましょう。値段も手軽ですぐに済ませることができるので、プロの業者に依頼することをおすすめします。

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