「スズキ ソリオ(3代目・2015~2020年)」ライバル車を生むほど人気を集めた、両側スライドドア装備のハイト系コンパクトカー【人気モデル購入徹底ガイド】

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軽のハイト系ワゴンより大きく、ミニバンより小さいハイト系コンパクトカー。少子化が進み、軽ハイト系ワゴンじゃ狭いけれど、3列シートまでは要らないという層から支持を集めています。ここでは2015年8月に登場した3代目ソリオについて解説します。

【サマリー】背の高いコンパクトボディに両側スライドドアを装備

ソリオ名義としては3代目となるモデル。 元はワゴンRの派生モデル「ワゴンRワイド」から「ワゴンRプラス」→「ワゴンRソリオ」になり、途中で単に「ソリオ」と改名(初代)されたことで歴史が始まりました。

2代目から軽ハイト系ワゴンやミニバン同様、後席に両側スライドドアを装備。後席への乗り降りがしやすく、コンパクトながら室内も広いため子供のいる家族を中心に人気を集めるように。その人気ぶりからこの3代目ソリオの時代にトヨタ/ダイハツ/スバルからライバル車となるルーミー、タンク/トール/ジャスティが誕生しています(タンクは2020年に絶版)。

【外観スタイル】「ソリオ」と「ソリオバンディット」の2バリエーション

標準モデルの「ソリオ」と、若々しくスポーティな「ソリオバンディット」の2種類が用意されています。ソリオは幅広い層から親しまれるスタイリングが、ソリオバンディットは迫力あるフロントマスクなどアグレッシブなスタイリングが与えられています。またソリオバンディットにはブラックのツートーンルーフが用意されていました。全長3,710mm×全幅1,625mm×全高1,745mm。

【インテリア】ラゲージからもリアシートをスライドできる機能を装備

センターメーターを中心にシンメトリーなデザインでまとめられたインテリア。ソリオは居心地の良さが、ソリオバンディットは上質感が素材感や色で表現されました。リアシートはラゲッジ側からもスライドさせることができ、ラゲッジ床下にはサブトランクも備わるなど、荷物の積みやすさなどが考えられています。

【走り・燃費】ガソリンエンジンとマイルドハイブリッド、ハイブリッドの3タイプがある

デビュー時はソリオが1.2Lガソリンと1.2Lガソリン+ISGのマイルドハイブリッド、ソリオバンディットが1.2Lガソリン+ISGのマイルドハイブリッドのみという構成。2016年11月にソリオ、ソリオバンディットともに1.2L+モーターのハイブリッドが追加されました。ガソリン車とマイルドハイブリッドのトランスミッションはCVT、ハイブリッドは5速の2ペダルMTである5AGS(オートギアシフト)です。ハイブリッドのJC08モード燃費は32km/L。

【安全装備】衝突被害軽減ブレーキはセットオプションとして用意された

デビュー時にはステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキであるデュアルカメラブレーキサポートや誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能等がセットオプションで一部グレードを除いて用意されました。2018年7月の一部改良で先述の機能に加えてアダプティブクルーズコントロールやハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート機能等を含む「スズキセーフティサポート」が一部グレードに標準装備やオプション設定されました。

【グレード構成】ソリオとソリオバンディットそれぞれにマイルドハイブリッドとハイブリッドが用意された

標準モデルのソリオと、スポーティなソリオバンディットがあり、それぞれでグレード構成が異なります。デビュー時はソリオが1.2LのGとマイルドハイブリッドのハイブリッドMX、その上級グレードのMZという3グレード。ソリオバンディットはマイルドハイブリッドのハイブリッドMVのみの1グレードです。

ハイブリッドモデルが追加された2016年11月以降は、ソリオにハイブリッドSXとハイブリッドSZが、ソリオバンディットにハイブリッドSVが加えられました。

【マイナーチェンジ&改良一覧】ハイブリッドの追加と安全装備のさらなる進化

新開発されたプラットフォームやエンジン、マイルドハイブリッドを搭載してデビューした3代目。2代目から引き続き後席の両側スライドドアが採用されています。室内長2,515mm、前後乗員間距離1,080mm、室内高1,360mmとコンパクトなサイズながら広い室内を実現。また最小回転半径4.8mと取り回しもいいのが特徴です。

2016年8月:ハイブリッドモデルが追加された

スズキ独自のハイブリッドシステムを搭載したモデルが追加されました。モーターとエンジンがそれぞれの不得意部分を補完し合うパラレル方式のハイブリッドシステムで、モーターのみの走行も可能です。ハイブリッドモデルにはフロントグリルやライト周りにブルーが加えられています。

2018年7月:先進安全運転支援機能が進化

衝突被害軽減ブレーキの「デュアルカメラブレーキサポート」にアダプティブクルーズコントロールやハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート機能等を追加した「スズキセーフティサポート」が用意されました。

標準装備されるのはソリオのハイブリッドMZとハイブリッドSX、ハイブリッドSZ、ソリオバンディットの全グレード。またソリオのGとハイブリッドMXにオプションで用意されました。

併せてオプションの全方位モニターカメラに、周囲を立体的に360°確認できる「3Dビュー」と自車周辺に人などが近づいてくることを知らせる「左右確認サポート機能」が追加されました。

さらにエクステリアも一部変更されています。

【ソリオのおすすめモデル#1】2018年7月以降のソリオのハイブリッドSZ、ソリオバンディットのハイブリッドSV

家族でよく出掛けるのであれば、ハイブリッドを搭載しているこの2台がおすすめです。乗る頻度が多いならやはり燃費は気になりますから、やはりJC08モード燃費32km/Lと最も燃費のいいハイブリッドであることは外せないのではないでしょうか。2ペダルMTのAGSは変速時に独特なクセがありますが、加速のダイレクト感にも魅力があります。

加えて安全運転支援機能が進化した2018年7月以降のものであれば、先行車の速度に合わせて自動追従してくれるアダプティブクルーズコントロールやハイ/ロービーム自動切り替え機能が備わるため、遊び疲れた帰り道などでとても重宝するはずです。

また最上級グレードゆえ、出掛けた先で子供たちが乗り降りしやすい両側パワースライドドアが備わるなど、使い勝手もバツグンですから不満なく使えるはずです。ソリオにはハイブリッドSXもあり、ハイブリッドSZと比べて両側ではなく助手席側パワースライドドアになるなど少し装備は劣りますが、それでも十分な機能を備えているので、こちらもおすすめです。

【ソリオのおすすめモデル#2】ソリオのハイブリッドMX

買い物や子供の送り迎えなど街乗りが中心であれば、マイルドハイブリッドを搭載したソリオのハイブリッドMXが おすすめです。

ハイブリッドに比べたら燃費は劣りますが、それでもJC08モード燃費は27.8km/L。遠出をあまりしないなら十分おサイフに優しい低燃費です。

ソリオのマイルドハイブリッドにはさらに上のグレードであるMZがありますが、MX と比べて助手席側だけでなく両側がパワースライドドアになるほか、フルオートエアコンにナノイー機能が備わったり、フォグランプやターンランプ 付きドアミラーが装備されます。

こうした装備が必要ならMZがいいですが、なくてもいいならMXのほうがお買い得感は高いのではないでしょうか。その分、デュアルカメラブレーキサポート装着車を選ぶなど、安全装備に費用をかけるといいでしょう。

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【まとめ】ライバルが登場してもその魅力は薄まることはない

強力なライバルが登場した3代目ですが、長らく作られているだけに、使い勝手で不満はないでしょう。両側スライドドアを備え、取り回しがしやすく、衝突被害軽減ブレーキをはじめ安全装備も充実していて、ファミリーカーにピッタリの一台です。

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