オールシーズンタイヤはサマータイヤ(夏用タイヤ)、冬用タイヤの両方の性能を持ちます。オールシーズンタイヤを利用すれば、季節ごとのタイヤ交換の手間を省き、費用の削減も期待できます。今回はオールシーズンタイヤの寿命や性能、選び方を紹介します。日頃のタイヤ交換を手間だと感じている方や、オールシーズンタイヤの購入を検討されている方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
一般的なオールシーズンタイヤの寿命
ここでは、一般的なオールシーズンタイヤの寿命について紹介します。
サマータイヤとほぼ同じような耐久性
タイヤの寿命は種類や走り方によって様々ですが、サマータイヤと同等の耐久性を持ち合わせています。
また、スタッドレスタイヤと比べると寿命が長い特徴があります。スタッドレスタイヤは機能上、ゴムが柔らかく作られており、非積雪路を走行した場合の摩耗速度が早いためです。
使用開始からおよそ4年で交換
オールシーズンタイヤはどのくらいの期間で交換すれば良いのでしょうか。各タイヤメーカーが推奨する交換時期の目安は、基本的にサマータイヤと同じように4~5年程度です。また、走行距離でも確認することができます。タイヤが1mm減るのに約5000kmとされており、交換の必要があるスリップサインが出るまで30000~40000kmが目安となります。
また、下記内容のいずれかに該当した場合はタイヤ交換の目安です。
・スリップサインが1ヵ所でも出ている
・大きなひび割れ・亀裂がある
・大きく偏った摩耗がある
タイヤがこれらの状態にある場合、走行トラブルの原因となります。事故につながる可能性があるため、少しでも異変を感じたら早急に交換することが重要です。
寿命が長いオールシーズンタイヤを選ぶ際のポイント
ここからは、オールシーズンタイヤの選び方を紹介します。性能やサイズによって特徴が異なるため、自分のクルマに最も適したタイヤを選ぶようにしましょう。
耐摩耗指数を基準とする
まずは、タイヤの耐摩耗性をチェックしましょう。耐摩耗性とは、繰り返し使用することで摩耗していくタイヤの素材であるゴムが、どの程度まで摩耗に耐えて性能を維持できるかを表したものです。耐摩耗性が高いオールシーズンタイヤは、寿命が長くなる傾向があります。
また、偏摩耗にも強い性質を持っていれば、ローテーションを頻繁にする必要もありません。アメリカで義務化されている「UTQC TREADWEAR」(耐摩耗指数)を基準にオールシーズンタイヤを探すと良いでしょう。すべてのオールシーズンタイヤについているわけではありませんが、数値は300前後が一般的であり、400前後で長寿命、500になると超長寿命であるとされています。
低燃費なオールシーズンタイヤかどうか
「低燃費タイヤ」とは、JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が定めた低燃費性の基準をクリアしたタイヤを指します。転がり抵抗係数の等級が「A」以上、ウェットグリップ性能が「a」~「d」に分類されるタイヤが低燃費タイヤです。
これらのタイヤには「低燃費タイヤ統一マーク」が表示されています。低燃費タイヤであるかどうかを一目でチェックできるため、オールシーズンタイヤを選ぶ際、わかりやすい指標になります。オールシーズンタイヤを選ぶなら、耐摩耗性能が高いものや低燃費タイヤを選ぶと良いでしょう。またタイヤの性能についてわからないことがあれば、販売店や整備工場のプロに相談してみてください。
オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの比較
オールシーズンタイヤの最大の魅力は、ほとんどの季節や天候に対応していることです。しかし、雪上などを得意とするスタッドレスタイヤと比べるとどうでしょうか。ここでは、オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤを比較していきます。
対応する路面状態の違い
まず、オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤには得意分野と苦手分野があります。それぞれどの状況で使用したほうが良いのか、以下の表で確認しましょう。
路面状態 | オールシーズンタイヤ | スタッドレスタイヤ |
---|---|---|
ドライ路面 | 〇~◎ | △ |
ウェット路面 | 〇~◎ | △ |
シャーベット | 〇 | ◎ |
圧雪路 | △~〇 | ◎ |
凍結路 | △ | ◎ |
スタッドレスタイヤは、路面凍結した場所での走行に優れています。そもそも、積雪時には「スノーフレークマーク」が付いているタイヤの装着が義務化されています。スノーフレークマークとは、ASTM規格において、厳しい寒冷地でも十分な性能があると認められた証のことです。圧雪路やアイスバーン(凍結路)では、スタッドレスタイヤのほうが優れた制動力を示します。オールシーズンタイヤでも注意を払いつつ、ある程度の走行なら可能です。ただし、オールシーズンタイヤの中にはスノーフレークマークの有無があります。そのため、購入の際はタイヤ販売店や整備工場のプロに相談しましょう。
どちらも冬用タイヤ規制中の走行が可能
冬用タイヤ規制とは、雪道など路面状況が悪い状態でも安全に走行できるよう、タイヤチェーンなどの滑り止めの装着が推奨されていることです。
冬用タイヤと認定されたオールシーズンタイヤや、スタッドレスタイヤは冬用タイヤ規制中での走行が可能です。ただし、チェーン装着車以外は通行が禁止されている区域もあるため注意してください。オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの規制による影響を確認しましょう。
路面状態 | オールシーズンタイヤ(スノーフレークマーク有) | オールシーズンタイヤ(スノーフレークマーク無) | スタッドレスタイヤ |
---|---|---|---|
高速道路チェーン規制 | 通行可 | 通行不可 | 通行可 |
高速道路冬用タイヤ規制 | 通行可(条件付き) | 通行不可 | 通行可 |
チェーン装着車以外通行禁止 | チェーン装着が必要 | チェーン装着が必要 | チェーン装着が必要 |
オールシーズンタイヤでもスノーフレークマークに加えて以下の刻印があれば、冬用タイヤ規制の路面でも走行可能です。
・マッド&スノー(M+S)マーク
・SNOWマーク
オールシーズンタイヤを購入する際は、これらの刻印があるかどうか確認しましょう。スノーフレークマークは必須であることに注意が必要です。
豊富な種類から寿命が長いオールシーズンタイヤに交換するならカープレミアガレージ
年間を通して使用できるオールシーズンタイヤは販売店や整備工場で交換が可能です。しかし、少しでも安心して購入するなら信頼できる業者に依頼しましょう。「カープレミアムガレージ」では、豊富な種類のオールシーズンタイヤを取り揃えています。どのタイヤを選ぶべきか迷っている方は、「カープレミアガレージ」にご相談ください。
「カープレミアガレージ」では、お客様一人ひとりのカーライフをサポートしています。様々なサービスを提供し、安心安全をお届けする整備工場です。乾いた路面での使用が中心の場合、静粛性やドライ性能が高いオールシーズンタイヤ、雪上路面で使用するためにはスノーフレークマークが刻印されたタイヤなど、お客様のご要望に合わせてタイヤを提案しています。
まとめ
オールシーズンタイヤは季節を問わず使用できるのが最大の魅力です。しかし、サマータイヤやスタッドレスタイヤほどの性能を期待できるわけではありません。そのため、目的や使用状況に合ったタイヤを探すならプロに相談してみましょう。「カープレミアガレージ」では、お客様のご要望に合わせて最適なタイヤを提案しています。また、タイヤの交換をすべきかどうかの定期点検も行っています。安心してタイヤ交換、クルマの点検を行うなら「カープレミアガレージ」にご相談ください。