タイヤサイズの見方・読み方【保存版】

カーライフを賢く楽しむ パーツ・用品

タイヤサイズの百科事典。タイヤに刻まれたさまざまな数字や記号には、それぞれに大事な意味があります。その見方、読み方をすべてお伝えします。

タイヤサイズの見方・読み方、まずどこで見る?

タイヤの側面にはメーカーやブランド名の他に、「235/55R19」「101V」などと数字や記号などが刻まれています。まるで暗号のようですが、これらには当然、意味があります。これらの数字や記号が何を表しているかを知ることで、自分の愛車に適合したタイヤがどれなのかが分かるようになっているのです。

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タイヤ幅

このタイヤのタイヤ幅は「235」

「235」がタイヤ幅を示し、そのままの数字で単位はmmとなります。この場合のタイヤ幅は235mmです。

タイヤ幅が広いと、乾燥路ではグリップ力が高くなり走行安定性も高くなりますが、雨天時など路面が滑りやすい状態では、グリップ力が低下する傾向があります。また、幅が広すぎると乗り心地が悪くなったり、轍を拾いやすくなるためハンドルを取られたり、直進安定性が悪くなったりすることがあります。

タイヤ幅が狭いと、乾燥路ではグリップ力が弱くなりますが、滑りやすい路面ではグリップ力が強くなります。幅が広いタイヤと比べると、乗り心地は良くなります。

これらの特性は、タイヤが路面と接している面積と車重の関係によるものです。タイヤの設置面積1c㎡あたりの荷重は、細いタイヤでは大きくなり、太いタイヤでは小さくなります。これが、グリップ力が乗り心地に大きな影響を与えています。

扁平率

このタイヤの場合の扁平率は「55」

扁平率とは、タイヤの幅に対する高さの比率を示す数値のことです。計算方式は、タイヤの断面の高さを断面幅で割った数値に100を掛けたものになります。

タイヤショップや、タイヤのネット通販では「60シリーズ」などと、扁平率をインチ数と同等の重要な数値としてタイヤの総称にしています。

ハイパフォーマンスなスポーツカーでは、扁平率30〜45のタイヤが多く採用され、クロスオーバーSUVやセダンなどのオンロード重視の乗用車で50〜60、バンやトラックでは70〜80が多く採用されています。

扁平率が低いと走行時のパフォーマンスは高くなりますが、乗り心地は悪化します。扁平率が高いタイヤは、乗り心地は良くなりますがパフォーマンスは悪くなります。扁平率の高い・低いは、運動性能と乗り心地のトレードオフの関係にあります。

この理由は、エアボリューム(タイヤ内の空気量)が大きく影響します。扁平率が低いとエアボリューム量が少なくなり、コーナリング時や加速・減速時のタイヤのたわみ量が少なくなります。エアボリュームが多いと、タイヤのたわみ量は大きくなります。もちろん扁平率の高低がタイヤ側面の剛性にも密接に関係していることもこの傾向に拍車をかけます。タイヤはバネの役割も果たしていることもあり、扁平率の高低は乗り心地と運動性能と密接な関わりがあるのです。

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ラジアル構造

このタイヤは「ラジアル構造」

タイヤの構造上の種類は、「ラジアル構造」と「バイアス構造」の2種類があり、それぞれ「ラジアルタイヤ」「バイアスタイヤ」と呼ばれています。

ラジアルタイヤは、タイヤサイズと一緒に「R」の文字が表示され、バイアスタイヤは何も表示されません。

ラジアルタイヤの構造は、カーカスをベースに、その上にベルトないしはブレーカー、その上に路面と接するトレッドの3重構造となっています。

バイアスタイヤの構造は、カーカスをタイヤの中心からラジアル状(放射状)に配置して、ベルトで締め付けています。

バイアス構造は、カーカスを何枚かバイアス(斜め)に重ねて、ねじれないようにカーカスで締めてつけています。

ラジアルタイヤは、低速走行時や悪路走行時の乗り心地に優れますが、操縦安定性や耐摩耗性、タイヤの発熱性、転がり抵抗、高速走行時の乗り心地などあらゆる面でバイアスタイヤを上回る性能をもつため、今では新車の乗用車ではすべてラジアルタイヤが採用されています。

リム径のインチ

このタイヤのインチ系は「14インチ」

自動車でも自転車でもタイヤの大きさを「○インチ」と呼んでいます。これは、ホイールのリムの端から端までのインチ数(1インチ=2.54cm)を示しています。

インチ径が大きいと、段差などを乗り越える走破性が高くなり、タイヤ1回転で進む距離が長くなりタイヤの耐摩耗性が向上します。インチ径が小さいとその逆になります。ただ、自動車メーカー指定のインチ径をより大きくすると、ホイールとタイヤの重量増からブレーキの効きが悪くなったり、乗り心地や操縦安定性の悪化を招くことがあります。

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LI(ロードインデックス)

このタイヤのロードインデックスは「101」

ロードインデックスとは荷重指数とも呼ばれる、1本のタイヤが耐えられる負荷能力、重量(kg)を示す指数のことです。ロードインデックスは「Lord Index」のことで、頭文字をとって「LI」と表示されることがあります。

ロードインデックスの調べ方は、簡易的な方法では、タイヤメーカーのHPに記載の早見表から、より細かく調べる場合は、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が発行する「JATMA YEAR BOOK」で確認します。

早見表では、ロードインデックスと対応する重量のみが一覧表で記載されていますが、空気圧により負荷能力が変わるため、JATMAのイヤーブックではタイヤサイズごとの空気圧別ロードインデックスが記載されています。

タイヤを別の銘柄のものに交換するときは、自動車メーカーが指定するものより上のロードインデックスのタイヤを選ぶ必要があります。

速度記号(スピードレンジ)

このタイヤの速度記号は「V」

タイヤの速度記号(スピードレンジとも)、タイヤが規定の最大負荷で走行できる能力、最高速度を示す記号のことで、アルファベット1文字で表されています。

速度記号が示す速度が大きくなるにつれて、タイヤの速度に対する負荷能力が高くなります。

タイヤの製造年月日

このタイヤの製造年月日を示す表示は「X4721」

タイヤのサイドウォールに、アルファベット1文字と数字4桁で構成されたものが製造年月日を示しています。

数字4桁のうち、末の2桁が西暦の下2桁、上2桁が製造週を示しています。上の画像では、「2021年の47週目」が製造年月日となります。2021年の第47週は、11月22日から28日までとなり、このタイヤはこの間に製造されたことを示しています。

タイヤはゴムでできているため、走行していない状態でも劣化が進みます。劣化の原因は太陽光線、空気中の水分などがおもなもので、これらの劣化要因を防ぐ措置をした倉庫などで管理されていれば、寿命が延びますが、一般では製造から4〜5年が残り溝がたくさんあっても寿命を迎えます。

タイヤの外径

タイヤの外径は、タイヤには記載されていません。タイヤメーカーのHPなどで、サイズごとのタイヤ外径が確認できます。なお、製品により少し差異がありますので、より厳密には、タイヤメーカーの製品別タイヤサイズ表などで確認します。

タイヤ外径を変えると、スピードメーターの速度表示に誤差を生じさせ、車検に通らなくなります。

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タイヤの強度(プライレーティング)

4ナンバーの商用車用、トラック用などの貨物車用のタイヤには、タイヤの強度を示すプライレーティングが表示されていることがあります。

プライレーティングの単位は「PR(呼び方:プライ)」で、バンや小型トラック用では6PR、8PRが主流です。

プライレーティングと同じような意味で「LT」と表示されている貨物車用のタイヤがあります。LTは「ライトトラック」の頭文字をとったもので、軽トラックや小型トラックの荷重に耐えるタイヤであることを示しています。

最近の商用車用・貨物車用のタイヤではプライレーティング表示がなく、前述したロードインデックスで表示されていることが増えてきています。その背景には、かつては軽・小型貨物車はLTタイヤでなければ車検にとおりませんでしたが、法改正によりロードインデックスをクリアしていればOKになりました。

タイヤの赤や黄色の点は何?

新品のタイヤのサイドウォールに赤や黄色の点が印字されていることがあります。これは、しばらく走っているうちに消えてしまうものですが、タイヤをホイールに組み込むときの目印になっています。

黄色い点は「軽点」と呼ばれており、タイヤの最も軽い部分(タイヤは完全なバランスではない)、赤い点は「ユニフォミティマーク」と呼ばれる、タイヤの外周で最も膨らんでいるところ(タイヤは完全な円ではない)を示しています。

ホイールはエアバルブがあるところが最も重くなるため、タイヤの最も軽い部分、軽点と合わせて組み込んで、バランスをとっています。

また、ホイール側は外周で最もへこんでいる部分に青や白のマークがつけていることがあり、そこにタイヤのユニフォミティマークを合わせて組み込み、真円に近づけています。

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「カープレミアガレージ」では、国家資格を持った整備士が点検に対応するため、クルマに関する疑問点や不安点は何でもご相談いただけます。また、定期点検などのサービスも行っているため、長期的なクルマの管理も安心して任せることができます。

また、カープレミアでは「カープレミアパーツ」としてリビルト・中古部品を推奨しており、自社グループ会社においても、リユースの生産から販売まで自社工場を有し低価格の実現を進めています。

「カープレミアパーツ」とは?

カープレミアのグループ会社が提供する自動車パーツです。整備・修理の際に、主に「中古・リビルト部品」といった「リサイクル・リユース部品」などの低価格で安心のパーツを提供しています。

中古・リビルト部品って何?

中古部品(リユース)は、使用済み自動車等から取外され、テスターによる点検、清掃などを行い商品化された部品です。リビルト部品は、中古部品(コア)を分解洗浄、消耗品交換や故障個所の交換を行い、性能をほぼ新品同等に回復させた部品です。

リビルト部品をオススメする理由

1.新品部品を利用するよりもコストパフォーマンスが良い事
2.リサイクル、リユースといった資源の有効活用に繋がること。
3.品質基準をクリアした部品で安心して使用できること。

中古・リビルト部品のメリット

新品部品と比較して部品にもよりますが、20%~30%ほど部品代金が抑えられるケースがあります。

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※この記事は、2023年3月時点での情報を元に執筆しています

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