最近はずいぶん減ったものの、依然として中古車のマーケットには走行距離が改ざんされた中古車が販売されていることがあります。「できるだけ費用を抑えたい」「今はもう販売されていない旧車に乗りたい」など様々な理由から中古車を検討される方も多いでしょう。その際に走行距離が改ざんされていると、正しいクルマの状態を知ることができず、今後のメンテナンスや乗り換え時に問題となります。
今回は、中古車における悪質な走行距離改ざんの有無を見分けるポイントや安心できる車選びの方法を解説していきます。
中古車の走行距離改ざんとは
そもそも走行距離はなぜ改ざんされるのでしょうか。一般的に総走行距離が10万kmを超える車両は「過走行車」と呼ばれ、価格相場も下がる傾向にあります。そのため、悪質な販売業者の中には過走行車を高値で販売するために、総走行距離を示すオドメーターを巻き戻したり、メーターパネル自体を交換したりして走行距離を不正に改ざんするケースがあります。改ざんされやすいのは、中古車の中でも価格の高いスポーツカーや高級輸入車などです。
こうした車両は、表示される走行距離以上に走行を重ねているため各部の劣化が進んでおり、購入後に故障やトラブルに見舞われるリスクがあります。
業者間のオークションでは走行距離の記録を車両ごとにチェックする取り組みが行われており、不正な改ざんは近年減少傾向にあります。そのほか、自動車公正取引協議会によって整備の仕方が見直され、走行距離の明記におけるルールが強化されました。
参考:「自動車検査業務等実施要領について(依命通達)」の一部改正について|国土交通省 自動車局環境政策課
走行距離が正しいかどうかを見分ける方法
走行距離の改ざんは減少傾向といっても、万が一に備えて走行距離の正しさを見分ける方法を知っておくことは重要です。ここでは、おもな見分け方をいくつか紹介していきます。
車検証を確認する
まず、車検証を確認することでメーター上の走行距離が正しいか確認することができます。
車検証の備考欄には、前回車検時の走行距離を示す「走行距離計表示値」と、前々回の走行距離を示す「旧走行距離計表示値」の2種類が記載されており、前回よりも前々回の数値が大きければメーターを巻き戻しているかメーターパネルが交換されている可能性が高いといえます。
査定を受ける
次に、買取店で査定を受ける方法があります。
買取店で査定を受けることで一般社団法人日本オートオークション協議会の「走行メーター管理システム」のデータと照合できる可能性があります。
「走行メーター管理システム」とは、一般社団法人日本オートオークション協議会が開発したシステムで、オートオークションへの出品車両の走行距離を車台番号とともにデータベース化して蓄積しており、このシステムに加入している買取・販売店は個別検索システムにより走行距離の確認ができます。
現在、中古車の多くはオートオークションを経由して流通しており、この「走行メーター管理システム」にデータが蓄積されているため、これを活用することで走行距離が改ざんされていないかを確認することが可能です。
参考:走行メーター管理システム|一般社団法人日本オークション協議会
過去の整備記録を確認する
過去の整備記録を確認することも走行距離の改ざんを見分ける手段のひとつです。
車検や12ヵ月点検などで定期点検記録簿に点検内容と併せてその時点の走行距離が記載されます。それ以外の点検、修理に関しても行う都度、整備記録簿に同様の記載がされるため、現在取り付けられているメーター上の走行距離が過去の数値よりも小さくないかを確認することができます。仮に過去の数値よりも現在のメーターの値が小さい場合、巻き戻しや不正が行われている可能性が高いです。
なお、中にはこれまでの整備記録が残っていない車両もありますが、そのような車両は必要な整備を正しく受けていないことが考えられ、購入後に故障やトラブルに見舞われるリスクがあるため、注意をしましょう。
タイミングベルトの交換ステッカーを確認する
エンジンの関連部品のひとつであるタイミングベルトは、走行距離10万kmでの交換が推奨されています。そのため、タイミングベルトの交換歴がある車両は走行距離が10万kmを超えている可能性が高いといえます。
また、タイミングベルト交換の際には、エンジンルーム内の見やすい位置に交換時期と交換時の走行距離が記載されたステッカーを貼り付けるため、これらの情報から現状のおおよその走行距離を算出することが可能です。
ただし、走行距離がまだ10万kmに達しておらずタイミングベルト交換が行われていない場合や、そもそも定期交換が不要なタイミングチェーンを用いた車両の場合はこうしたステッカーは貼り付けられていないため、必ずしもどの車にも当てはまる確認方法ではありません。
中古車選びは安心なカープレミアを利用しよう
ここまで、悪質な走行距離改ざん車を避けるために、正しい走行距離の確認方法を解説してきました。どのクルマを買うか以外に、「どこで」「どう」購入するかも中古車選びの重要な要素となります。
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まとめ
走行距離が改ざんされた中古車は近年減少傾向にありますが、気に入ったクルマを長く乗り続けるためには、リスクが少なく信頼できる販売店で購入しましょう。また、万が一の故障やトラブルにも対応できる充実したアフターケアが用意された店舗を探すことも大切です。
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