荒れた道を走ることもあるクロカン・SUVだけでなく、セダンやステーションワゴン、コンパクトカーにも搭載されるディーゼルエンジン。一般的なガソリンエンジンと比べてどんなメリットがあるかを解説します。
ディーゼル車の特徴は?
ディーゼルエンジンは軽油を燃料としているエンジンです。ガソリンエンジンはスパークプラグが発する火花を使って燃料を燃焼させるのに対し、ディーゼルエンジンはシリンダーの中で圧縮した空気に燃料を吹きかけることで燃料が自然着火するという特性があります。
【ディーゼル車のメリット1】燃料代が安い
ディーゼル車最大の特長であり、ディーゼル車を選ぶ人が求める最大のメリットが、燃料代が安いこと。
ディーゼルエンジンは軽油を燃料にします。軽油はレギュラーガソリンと比べて20円程度、ハイオクガソリンと比べると30円程度安くなります(いずれも1Lあたり)。たとえば50L給油したとすると、レギュラーガソリンより1,000円、ハイオクガソリンより1,500円安く済む計算に。そのため、とくに長距離を走る人にとっては燃料代の負担が少なくてすむディーゼルエンジンは大きなメリットになるのです。
ディーゼル車とガソリン車が15km/Lと同じ燃費だった場合、年間1万km走る人はディーゼル車のほうが約1万3,000円、年間2万km走る人は約2万6,000円安くなります。ディーゼル車の恩恵は距離を走る人ほど、そして大排気量で車両重量が重いクルマほどメリットをたくさん享受できます。
【ディーゼル車のメリット2】燃費がいい
ディーゼルエンジンは燃焼効率に優れています。そのためガソリンエンジンよりも燃費がいいというメリットがあります。
排気量が違うので単純比較はできませんが、ガソリン車とディーゼル車を両方ラインナップしているモデルのWLTC燃費を比べると、トヨタ ランドクルーザーはガソリンエンジン搭載のZXが7.9km/Lなのに対し、ディーゼルエンジン搭載のZXは9.7km/L。マツダ CX-5(2WD)は2.5Lガソリンエンジン搭載の25Sが13.8km/L、2.2Lディーゼルエンジン搭載のXDプロアクティブが17.4km/Lとなっています。
【ディーゼル車のメリット3】力強い走りを楽しめる!
ディーゼルエンジンは、同じ排気量のガソリンエンジンよりも大きなトルクを発揮させることができ、しかも低回転から最大トルクが出るという性質があります。
たとえばマツダ CX-5などに搭載される2.2Lディーゼルターボの最大トルクは450Nm(45.9kg-m)。これは4L V8自然吸気ガソリンエンジンに匹敵する数値です。
しかもわずか2,000回転で最大トルクが出るので、発進時や高速道路での追い越し時や山道などを登るときなどに威力を発揮します。
【デメリットはどうとらえる?】対策されている部分が多いので心配なし!
このようにディーゼル車にはメリットがたくさんありますが、一方でガソリン車と比較して といわれる部分もあります。
ただ、メーカー各社はその対策を施していたり、クルマの乗り方や選び方で対処できたりする部分も多くあります。参考までにそれを紹介しておきましょう。
エンジン音や振動が大きい
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと燃焼方法が異なるため、「ガラガラ」という独特の音がします。また、振動もガソリン車より大きくなります。
昔のディーゼル車はこの音や振動がかなり大きく、それが嫌で敬遠する人もいました。
しかし、現在のディーゼルエンジンは燃料を複数回に分けて噴射することにより音や振動を抑えたり、遮音性能を高めたりするなどして音が車内に入りづらいようにしているため、不快な感じは少なくなっています。
ガソリンと違って軽油は固まりやすい性質なので、地域によって種類が違う(関東で入れた軽油を寒い地域に置いておくと固まってしまう)事もデメリットになるのかなと思いますが、いかがでしょうか。
NOxやPMが排出される
かつてディーゼル車の排ガスには窒素酸化物(NOx)やスス(PM)が多く含まれ、深刻な大気汚染の原因の一つとなっていました。
しかし現在のディーゼル車はクリーンディーゼルと呼ばれ、これらを除去する対策が施されています。
具体的には尿素SCRというシステムがNOxとアンモニアを化学反応させて水と窒素に還元。そしてDPF(メーカーによってはDPD、DPRと呼ぶ場合もあります)というシステムがススを捕集して排ガスをクリーンにします。
DPFが捕集したススは、走行時に自動的に燃焼させて処理します。そのため、街中のチョイ乗りが多い人も定期的に30分程度一定速度で巡航してDPF再生を行えば大丈夫。尿素SCRは使用する尿素水(アドブルー)が減ったら充填してください。
ガソリン車よりもメンテナンス費用が高い
ディーゼル車はガソリン車よりもオイル交換の頻度が早く、一般的には5,000〜1万km程度といわれています。また、定期的に補充が必要な尿素水の費用も考えて置かなければなりません。
これらはディーゼル車に乗る上での必要経費なります。ここを惜しむと、逆にエンジンに深刻なダメージを与えてかえって多くのメンテナンス費用が必要になることも考えられます。
寒い地域にいく場合は現地で給油した方が
軽油は低温になると流動性が下がり、燃料フィルターのつまりなどによってエンジンの不調を招くことがあります。そのため、日本では季節や地域によって気温への適応性が異なる5種類の軽油が販売されています。スキーやスノーボードなどで暖かい地方から積雪地に向かう際に現地で給油した方が良い、と言われるのはこのためです。揮発性の高いガソリンの場合はこの点での心配はありません。デメリットというほどではないものの、ディーゼル車ユーザーが少しだけ手間に感じる部分かもしれません。
車両価格が高い
製造コストが高いディーゼル車は、一般的にガソリン車よりも30〜40万円ほど高い価格設定になります。こればかりはどうしようもないですが、購入価格や月々の支払額を抑える方法があります。
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中古車を購入する
新車同様に中古車も同条件だとガソリン車よりディーゼル車のほうが高いケースが多くなります。ただ、すこし年式が古いものを選んだり、走行距離がやや多いものをチョイスしたりするなど、自分の予算に合わせた選び方ができるのが魅力。
また、新車では基本的に色による価格差はありませんが(有料色を除く)、中古車は色の人気により価格がかなり変わってきます。色にこだわりがないようでしたら、あえて不人気色を選ぶと価格を抑えられます。
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残価設定ローン、リースなどを活用する
新車購入には通常のローン&クレジット以外にも、あらかじめ数年後の下取り額を差し引いて返済プランを組む残価設定クレジットがあります。また、税金や車検、整備費用などを含んだ額を月々定額で支払うリースという選択肢もあります。
これらを上手に活用すれば、車両本体価格がガソリン車より高いディーゼル車でも、支払額を抑えることができます。
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【まとめ】長距離を走る機会の多い人にはディーゼルエンジンはメリットが多い
ディーゼル車はかつてのネガティブなイメージを払拭し、環境性能と動力性能を高いレベルで両立したクルマです。ディーゼルエンジンは、その耐久性の高さ、寿命の長さも魅力です。とりわけ長距離移動が多い方にメリットが多く、旅行やレジャーで活躍することは間違いないでしょう。
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