「トヨタ ハリアー(3代目・2013〜2020年)」プレミアムSUVの元祖。3代目はレクサスと決別し独自路線を進む【人気モデル購入徹底ガイド】

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初代と2代目ハリアーは、海外ではレクサスRXとして販売されていた高級SUVでした。しかし2013年11月に登場した3代目はそれまでとは異なり、国内専用車として開発されました。レクサスRXと別路線を取ることになった理由や、国内での評価について解説します。

【サマリー】3代目は全長・全幅やホイールベースをダウンサイズすることで国内でも使いやすいサイズを維持

海外ではレクサスRXとして販売されていた初代と2代目ハリアーですが、2005年のレクサスブランドの国内導入、2009年の3代目レクサスRX発売とともに、モデル消滅への道を歩むかと思われていました。しかし、その後も2代目ハリアーはグレード整理を受けつつ、根強い人気に後押しされ継続販売されます。

そして、国内トヨタディーラーやユーザーの強い要望により、海外向けRAV4のプラットフォームを使った“トヨタの高級SUV”として2013年に3代目が登場したのです。ホイールベースは2代目の2,715mmから2,660mmへと大幅に短縮され、全長や全幅もわずかに小さくなり国内でも使いやすいサイズを維持しています。

より大型化されたレクサスRXとは異なる高級クロスオーバーSUVとして新しい路線を進むことになりましたが、3代目ハリアーはモデル末期まで月販3,000台を維持するなど高い人気を博しました。

【外観スタイル】2代目までのスタイリッシュさを踏襲しつつ、高級感をさらに高める

全長4,720mm×全幅1,835mm×全高1,690mmのサイズは先代とほぼ同等ながら、ホイールベースは55mmも短い2,660㎜になり、先代よりも0.4m小さい5.3mの最小回転半径を実現しました。

スラントしたリアガラスや短いリアオーバーハングなど、どこから見てもハリアーと分かるスタイリングも特徴と言えます。なお、初期モデルのボディカラーは7色をラインナップしています。

【インテリア】質感を高め、プレミアムSUVらしい高級感に磨きをかける

ハリアーの特徴である左右対称の大型センタークラスターと、なだらかなアーチ状のインパネデザインを組み合わせることでスポーティさとエレガントさを両立。ソフトパッドや木目調加飾などにより質感が大きく高められています。

エアコンなどの操作スイッチには静電式タッチパネルを採用して先進性をアピール。また、上級グレードにはワイヤレス充電機構も装備しています。なお、大人4人が余裕を持って座れる居住性もハリアーの魅力の1つです。

【走り・燃費】2Lガソリンと2.5Lハイブリッドを採用。のちに2Lターボ車を追加

初期モデルのパワートレーンは、FFと4WDをラインナップする2Lガソリンエンジン(151ps/19.7kgm)+CVTと、4WDのみとなる2.5Lハイブリッド(システム出力197ps)を用意していました。

2017年にはFF、4WD両方に2L直噴ガソリンターボ(231ps/35.7kgm)+6速AT仕様を追加。燃費性能はハイブリッドが圧倒的で、JC08モード燃費で21.4〜21.8km/Lを達成。2Lガソリンは14.8〜16.0km/L、ターボは12.8〜13.0km/Lとなります。

【安全装備】2017年の改良時にToyota Safety Sense Pを標準化

リリース当初のモデルには、衝突被害を軽減するプリクラッシュセーフティやトヨタ初採用となるステアリング制御機能付きレーンディパーチャーアラート、エンジンやモーター出力を制御して踏み間違いによる障害物との衝突被害を軽減するインテリジェントクリアランスソナーを採用していました。

2017年の改良時には、プリクラッシュセーフティに歩行者検知機能を追加し、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールなどを備えるToyota Safety Sense Pを全車標準装備としました。

【グレード構成】パワートレーン別に4グレードを設定。マイチェンで5グレード化

発売当初のグレード構成は、グランド、エレガンス、プレミアムと、先進安全装備を標準装備としたプレミアムアドバンスドパッケージの4つ。価格はガソリン車が272〜378万9000円、ハイブリッドは361〜447万円でした。

2017年のターボ仕様追加時にグレードを変更。エレガンス、プレミアム、プログレスの3グレードとし、プレミアムとプログレスには上級仕様となるメタルアンドレザーパッケージを設定しました。

この標準グレードのほかに、2014年にスポーツサスペンションやボディ剛性アップ、専用ブレーキキャリパーなどを装備し、フロントバンパーやグリルなども専用パーツに変更したGAZOOレーシングによるスポーツコンバージョンモデル、エレガンスG’s(2017年9月に車名をエレガンスGRスポーツに変更)を設定しています。

【マイナーチェンジ&改良一覧】最大の改良は安全装備が充実した2017年のマイナーチェンジ

3代目ハリアーの最大の改良は、2Lターボ仕様が追加された2017年6月のマイナーチェンジです。この時には外観にも手が入れられており、前述のように安全装備も大幅に強化されました。

このほか、2014年12月にGAZOOレーシングが手掛けたGスポーツ(通称G’s)を設定。また、2015年6月にはプレミアム アドバンスパッケージにまるで車両の外が透けて見えるようなシースルービュー機能を追加したパノラミックビューモニター、TコネクトSDナビゲーションシステムを採用し、グランドにもプリクラッシュセーフティをオプション設定する一部改良を実施しています。

2017年6月、直噴ターボ搭載車の設定とともにマイナーチェンジを実施

7年弱の販売期間で唯一となるマイナーチェンジのトピックは、8AR-FTS型2L直4 DOHC直噴ターボエンジン搭載モデルを設定したことです。

ツインスクロールターボチャージャーやデュアルVVT-iを搭載するこのエンジンは231ps/35.7kgmを発揮し、シーケンシャルシフトマチックを採用した6速AT、前後パフォーマンスダンパー搭載によるロール剛性のアップ、走行制御モードに追加されたスポーツモードなどと相まってシリーズ随一のスポーティな走りを実現しています。

外観も、スモーク調メッキ加飾ヘッドライトや専用フロントグリル、専用18インチアルミホイール、ウルトラスエード×合成皮革のシートやメタルカーボンのシフトパネルなども採用しました。

このマイナーチェンジでは内外装にも手を加えました。エクステリアでは、アッパーグリルを薄く、ロアグリルをワイド化し、リアではコンビネーションランプに赤い面発光を採用。シーケンシャルタイプのLEDターンランプ、ウインカーやステアリング操作と連動するLEDコーナリングランプも新搭載しました。

インテリアは、TコネクトSDナビのディスプレイを大型化して視認性を向上し、パワーバックドアに予約ロック機能を追加、フロントシートのベンチレーション機能や運転席オートスライドアウェイ機能を設定しています。また、ドアミラーにハリアーのエンブレムマーク付きドアミラー足元照明を設定して、夜の乗降時の足元にエンブレムが浮き出る演出を追加しています。

安全性では、Toyota Safety Sense Pを全車に標準化。単眼カメラの搭載によって歩行者に対応させた緊急自動ブレーキや、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール、インテリジェントクリアランスソナーの機能強化なども図りました。同時に電動パーキングブレーキも採用。シフトレバーと連動して自動的に作動と解除が可能になるなど、利便性も高められました。

【ハリアーのおすすめモデル#1】2017年のマイナーチェンジ以降のハイブリッドモデルのプレミアム

プレミアムSUVであるハリアーの雰囲気に最も似合っているのが、優れた燃費性能と走行性能を両立するTHS(トヨタハイブリッドシステム)II搭載モデルでしょう。

2.5L直4エンジンのスペックは152ps/21.0kgmとミドルSUVとしては平凡ですが、フロントに143ps/27.5kgm、リアに68ps/14.2kgmを発揮するモーターを搭載し、1.8トンの車重を感じさせない余裕ある走りを実現しています。

パワートレーン自体はマイナーチェンジの前後で大きな差はありませんが、安全装備がより充実した2017年6月以降のモデルがお薦めです。

グレードでは、中上級グレードには18インチタイヤ&ホイールが標準装備になりますが、ベーシックグレードのエレガンスでも装備に不満はないはず。

ただし、ハイブリッドSUVの優雅な走りを楽しみたいのであれば、ナビゲーションシステムが標準装備となる最上級グレードのプレミアムが最も似合っていると思います。新車販売で人気があったのもこのプレミアムのため、中古車の流通台数も他のグレードよりも多いようです。

【ハリアーのおすすめモデル#2】ターボエンジン搭載車のエレガンス

もう1つのおすすめグレードが、ハリアー史上唯一となるターボモデルです。8AR-FTS型2L直4DOHC直噴ターボエンジンは、231ps/35.7kgmと一昔前であればスポーツカー用エンジンに匹敵する性能を発揮します。トランスミッションもCVTではなく6速ATのため、変速のリズムを感じながらスポーティな走りを楽しめます。

またターボモデルは、シャシーの前後にボディの微細な振動を抑制するパフォーマンスダンパーを搭載しています。これによりロール剛性を上げ、高速走行での直進安定性や操縦安定性を高めており、高級SUVらしい安定感と、ターボ車らしい豪快さのある加速感というギャップを楽しめるモデルと言えます。

なお、ターボモデルのタイヤは全車18インチとなります。安全装備や機能装備のグレード間の差はほとんどないため、ベーシックグレードのエレガンスでも満足できるはずです。

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【まとめ】所有する満足度が高いため、便利なワゴンとして選ぶのもあり

ハリアーの最大の魅力は、SUVながら質感や走りに妥協がないことです。燃費に優れるハイブリッドならふだん使いからアウトドアレジャーまで幅広く対応するファミリーワゴン、パワフルなターボエンジン車なら高級感を持つスポーティワゴンとして選ぶのもありだと思います。

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