2022年5月20日に、三菱から新型軽EV『eKクロス EV』が発表されました。2022年1月に開催された「東京オートサロン」でも出展され注目を集めた新型車の内外装、電費や充電時間、補助金などについて徹底チェックします!
【エクステリア】あえての基準車『eKクロス』と大差なし
『eKクロス』の読み方は「イーケー・クロス」、車名の由来は「いい軽」とそのままです。企画開発は日産自動車と三菱自動車の合弁会社「NMKV」で行われていますが、開発の主導は日産です。
eKクロス EVの姉妹車は日産『サクラ』。サクラのベース車両はeKクロスの姉妹車『デイズ』ですが、内外装はサクラ専用のものをふんだんに使用しています。対してeKクロス EVは、ベース車両と細部を除き同じとなっています。
この背景には三菱は元々、eKクロスがeKシリーズの中でアクティブ志向が強いモデルとして位置づけており、今回はあえてサクラのような別モデルではなく、eKクロスの世界観をそのままにしたEVに仕上げたようです。
【ボディカラー】モノトーン5色・ツートン5色
eKクロス EVのボディカラーはモノカラー・ツートン各5色をラインナップしています。基本となるボディカラーと、ルーフカラーの組み合わせで合計10タイプとなります。
画像のボディカラーは次のとおり(左上から)。
- ミストブルーパール
- レッドメタリック
- ブラックマイカ
- レッドメタリック/ブラックマイカ
- ナチュラルアイボリーメタリック/カッパーメタリック
- オークブラウンメタリック/ナチュラルアイボリーメタリック
上記のほか、オリーブグリーンメタリックがラインナップしています。
【インテリア】室内空間の広さはekシリーズでお墨付き
インテリアカラーはブラック基調のものが標準となり、パッケージオプションでライトグレーが設定されています。
標準のブラックインテリア
パッケージオプションのライトグレー
室内空間の広さ、使い勝手の良さは、ekクロスやeKワゴンでお墨付き。大人4人が座っても十二分な空間の広さは、もはや普通車コンパクトカーをしのぎます。
【動力性能】文句なし!最大トルクは軽ターボ車の倍
eKクロス EVに搭載されるモーターの最高出力は軽自動車自主規制の上限47kW(64ps)、最大トルクは195N・mを発生します。軽ターボ車の最大トルクは100N・m前後ですから、ほぼ倍のトルクを発生させています。
また、重量があるモーターやインバーターは吊り下げ式でマウントしており、低重心かつ振動を抑えた快適な走りをもたらしています。
駆動方式は2WDのみとなります。軽の規格の範囲内で後輪にモーターを置くことは難しいでしょう。
【充電と航続距離】おうちに帰ったら充電が基本
eKクロス EVのバッテリー容量は20kW、一充電走行距離(航続距離)は180km(WLTCモードがカタログ上のスペックとなっています。
カタログ上のWLTC交流電力量消費率は128Wh/kmで、電費に換算すると約8.0km/kWhとなります。
実際の走行では、カタログスペックの2〜3割は落ちてしまうのが通常ですので、一充電での航続距離は120〜140kmと推測できます。
だいたいバッテリー残量が20%を切ると不安になるものですから、実際の航続距離は100km程度とみておくといいでしょう。
短く感じますが、毎日100km以上走行する人はなかなかいません。バッテリーを大きくすると車両価格に大きく影響します。NMKVは日常生活を十分にまかなえるバッテリー容量で設定してきています。
eKクロス EVは公共の急速充電器での最大受電出力が30kWに抑えられています。これは小さい容量のバッテリーを保護するためです。公共の急速充電器の出力は高速道路のSA・PAに設置されるような新しいタイプのもので40kW以上となっています。
軽自動車の標準的な1日あたりの走行距離とカーライフスタイルから、外出での急速充電器の使用は緊急的と考えられています。
充電は基本的におうちで、というコンセプト
eKクロス EVの普通充電では約8時間で満充電になります(AC200V・14.5A。なお大容量普通充電器には未対応)。eKクロス EVはおうちに帰ったら充電、が基本のカーライフスタイルになるでしょう。
【安全装備】今どきの予防安全装備は全部乗せ。OPでマイパイロットも
2020年代にデビューするクルマは、基本的に予防安全技術が標準で装備されるようになってきました。eKクロス EVも「e-Assist」を全車に標準装備しています。
また、高速道路でのハンドル操作支援、レーダークルーズコントロールシステム(ACC)の機能をもった「マイパイロット」は「P」グレードに標準装備、Gグレードにパッケージオプションで設定されています。
【グレードと価格】シンプルに2グレード構成。発売は今夏から
eKクロス EVのグレードはシンプルな2グレード構成で、ベーシックグレードが「G」、上級グレードが「P」となっています。
おもな装備の差は運転支援システム「MI-PILOT(マイパイロット)」、スマートフォン連携の9インチディスプレイなどとなっています。
車両価格は「G」が239万8,800円、「P」が293万2,600円。発売は今夏の予定となっています。
【補助金】政府+自治体の補助金を組み合わせると最安120万円台の価格に!
政府の令和4年度「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」では、eKクロス EVに55万円の補助金がつきます。
また、自治体によってEV購入補助金が制定されており、東京都では45万円の補助金がつき、さらに一部の区では10万円の補助金がつきます。
すべて合わせると、Gグレードで120万円台の実質購入車両価格となります!ただし、自治体の補助金は予算枠が少なく、すでに底をついたというSNS投稿も散見されていますので、気になる方は確認を急ぎましょう!
グレード | G | P |
---|---|---|
車両価格 | 2,398,800 | 2,932,600 |
政府補助金 | 550,000 | 550,000 |
都補助金 | 450,000 | 450,000 |
区補助金 | 100,000 | 100,000 |
実質購入車両価格 | 1,298,800 | 1,832,600 |
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※この記事は2022年5月現在の情報に基づいています。