「日産 エルグランド(3代目・2010年~)」駆動方式をFFに変えて高級感ある乗り味を手に入れたアルファードのライバルモデル【人気モデル購入徹底ガイド】

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トヨタのアルファード/ヴェルファイアと並び、Lサイズミニバンの雄として長い歴史を持つ日産 エルグランド。3代目はアルファードとは異なるスポーティな路線へと進化しました。3代目エルグランドがどのようなモデルか、詳しく解説します。

【サマリー】低重心化により高い運動性能を獲得

大きなボディがもたらす風格や広い室内空間がLクラスミニバンの魅力。一方でボディが大きいゆえにクルマの重心が高めになり、コーナリング中に車体が左右に振られやすいなどのデメリットもあります。

エルグランドは2代目までフロントにエンジンを配置して後輪を駆動させるFRレイアウトを採用していましたが、3代目からFFになりプラットフォームを刷新。これにより低重心化を実現したことで、高い運動性能を獲得しました。

【外観スタイル】ライバルより全高を130mm以上低く設定

3代目エルグランドのボディサイズは全長4915×全幅1850×全高1815mm(ハイウェイスタープレミアム)。3代目アルファードの全高が1950mmですから、Lクラスミニバンでありながら全高を低くして全高を下げているのがわかります。

デザインは2代目のイメージを受け継ぎつつ、よりワイドさを感じさせ、全高の低さを活かしたスポーティなデザインにまとめられました。

エクステリアは標準モデルの他、エアロパーツで高級感を高めたハイウェイスター、ビレットグリルで迫力あるデザインに仕上げられたライダーが用意されました。

【インテリア】キャプテンシートに大型のオットマンを設置

Lクラスミニバンならではの広さを活かし、3列目席までゆとりあるスペースを確保。2列目席はベンチタイプとキャプテンシートが設定されます。

シートバックに中折れ機能を備えたキャプテンシートにはシートクッション一体型のオットマンを装着。助手席にもオットマンがついているため、3つのシートでオットマンを採用した世界初のモデルとなりました。

ドアトリムからインパネにかけて落ち着きのある木目調パネルをあしらい、Lクラスミニバンらしい風格を感じるデザインに。インパネのセンタークラスターを大きく盛り上がらせて運転席と助手席スペースを分離したことで、包まれ感が演出されています。

【走り・燃費】2.5Lと3.5L、2種類のエンジンを用意

3代目エルグランドに搭載されるエンジンは2種類。最高出力125kW(170ps)を発揮する2.5L 直列4気筒と、最高出力206kW(280ps)を発揮する3.5L V型6気筒になります。直4はレギュラーガソリン仕様でV6はハイオク仕様になることもあり、人気は2.5L直4に集中しています。デビュー時の燃費は2.5L直4が10.8km/L、3.5L V6が9.4lm/Lでした(いずれもJC08モード)。

また、3代目エルグランドは低重心で剛性感のある新プラットフォームやリアのマルチリンクサスペンションなどによりLクラスミニバンに相応しい乗り心地を実現しているのも特徴です。

【安全装備】先進安全装備の全グレード標準装備化は2018年12月

2012年11月、エルグランドは世界初となる踏み間違い衝突防止アシストを搭載しました。この機能は壁やガラス窓などがある際に間違ってアクセルを踏んでしまったときはもちろん、駐車枠に停めた際にブレーキと間違えてアクセルを踏んでしまった時も加速を抑制して衝突事故のリスクを軽減します。

そして2018年12月には車線逸脱警報、車線逸脱防止支援システム、進入禁止標識検知、インテリジェントエマージェンシーブレーキなどの先進安全装備が全グレード標準装備になりました。インテリジェントクルーズコントロール(アダプティブクルーズコントロール)は250XG以外のグレードで標準装備されました。

2020年10月にはすべての方向から運転をサポートする360°セーフティアシストが全グレード標準装備されています。

【グレード構成】外観の違いにより3つのタイプを用意

3代目エルグランドは大きく分けて標準モデル(250XG)、ハイウェイスター(2.5L直4と3.5L V6を用意)、そしてオーテックジャパンが手掛けるライダー(2.5L直4と3.5L V6を用意)の3種類のグレードがあります。

ハイウェイスターには上級グレードのハイウェイスタープレミアム、ハイウェイスターS、ハイウェイスターSアーバンクロムなどのバリエーションが用意されました。

デビュー時の価格帯は307.65〜464.1万円でした。

【マイナーチェンジ&改良一覧】2度の大規模なマイナーチェンジを実施

3代目アルファードよりひと足早く3代目がデビューしたエルグランド。先代よりも全高が低くはなっていますが、室内空間はLクラスミニバンとして満足できる十分な広さが確保されています。

ただ、前期型エルグランドには大きな弱点もありました。それはLクラスミニバンユーザーの中には仲間とゴルフを楽しむという人も多いのですが、エルグランドはラゲッジスペースにゴルフバッグを縦積みすることができなかったのです。これが理由でエルグランドではなくアルファード/ヴェルファイアを選んでいた人もいるほどでした。

そこでエルグランドは2014年1月にビッグマイナーチェンジを実施。内外装のデザインはもちろん、機能面にも大規模な改良を行いました。

大きなネガティブ要素だった積載性は、室内高を拡大するとともに3列目席に240mmのスライド機構を搭載。ラゲッジスペースのボードを外すと大きなスペースが現れ、6人乗車して6個のゴルフバッグが積めるようになりました。

室内高が高くなったことで、1列目席から3列目席への移動も楽にできるようになっています。

またこのタイミングでライダーは専用のローダウンサスペンションを装着。これまで以上にスタイリッシュな雰囲気になりました。

2度目のマイナーチェンジで新たにオーテックが登場

2018年12月の一部改良では先進安全装備が全グレード標準装備になりました。そして2020年10月には2度目のマイナーチェンジが行われました。エクステリアはグリルやヘッドライトなどのデザインを変更。グリル色は精悍なイメージがあるブラッククロームと、上品な雰囲気のサテンクロームの2種類が用意されました。

シート地もキルティングパターンに変更し、モダンなイメージのインテリアになりました。このマイナーチェンジの大きな変更点は、先進安全装備が進化し360°あらゆる方向をセンシングできるようになったことです。追加された機能は以下のとおりです。

■前方衝突予測警報:2台前を走るクルマを検知して、危険があるとドライバーに警告
■後側方衝突防止支援システム+後側方車両検知警報:隣接レーンの後側方を走行する接近車両との接触を回避するようステアリング操作を支援
■後退時車両検知警報:後退時にレーダーセンサーで後方を横切ろうとする車両を検知

またこれまでオーテックが手掛けるモデルとしてライダーが販売されていましたが、このタイミングでライダーに代わり「オーテック」が発売されました。

ダーククロームのフロントグリルやメタル調フィニッシュの専用パーツなどでエクステリアをカスタムし、フロントバンパー内にはブルーに光るシグネチャーLEDを装着。インテリアは本革とブルーのキルティングで仕立てたシート、随所に施されたブルーステッチでオーテックらしさを演出しています。

【エルグランドのおすすめモデル#1】後期型250ハイウェイスターSアーバンクローム

プレミアムなミニバンに相応しい性能が欲しい場合、先進安全装備が充実しているのは絶対条件。そう考えると360°セーフティアシストが備わった2020年10月以降のものがおすすめです。3代目エルグランドは10年以上販売されているため、前期型だとデザインがやや古く見えてしまいますが、2度のマイナーチェンジでデザインをアップデートしているため、最新モデルなら古さを感じることもないはずです。

ハイウェイスターSアーバンクロームはブラッククロームのグリルで精悍なイメージになっています。インテリアは本革と木目調のコンビステアリングで高級感を高めています。

【エルグランドのおすすめモデル#2】中期型250ハイウェイスター

もし先進安全装備にそこまでこだわりがないのであれば、ある程度低年式の中古車でも満足度は高いはずです。ただ、前期型だと積載性が劣る面があるので、2014年1月以降の中期型がおすすめです。

プレミアムミニバンであるエルグランドは上級グレードじゃなくても快適装備は充実しているので、普通のハイウェイスターでも十分満足できるはずです。

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【まとめ】アルファードにはない魅力が刺さったら買い!

Lクラスミニバンはアルファードの人気が絶大で、一人横綱状態が続いています。そのためエルグランドはやや影が薄くなっていますが、全高を低く、重心を低くしたことによるスポーティな走りや精悍なスタイルは、アルファードにはない魅力です。人とは違ったクルマを選びたい人にもおすすめできるモデルです。

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この記事は2022年8月の情現在報に基づいています。

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