「トヨタ プリウス(3代目・2009~2015年)」大幅改良したハイブリッドシステムを搭載し、発売時に世界トップの低燃費を実現【人気モデル購入徹底ガイド】

クルマを選ぶ 車種ガイド

世界初の量産ハイブリッドモデルとして1997年に登場したプリウス。2009年に登場した3代目は世の中の低燃費志向の波に乗り、同じトヨタのコンパクトハイブリッドモデルであるアクアと新車販売台数ランキング1位を争う人気車種となりました。そんな3代目プリウスがどのようなモデルだったかを解説します。

【サマリー】エコカー減税が追い風となり空前のヒットを記録

景気刺激策の一環として2009年にスタートしたエコカー減税。環境性能に優れた自動車は自動車取得税と自動車重量税が免税となり購入時の負担が少なくなることから、ハイブリッドカーへの注目が高まりました。この減税がスタートした直後に発売された3代目プリウスは、当時まだハイブリッドカーの選択肢が少なかったこともあり大ヒットモデルとなりました。

【外観スタイル】空力性能が格段にアップ

初代が独立したトランクをもつセダン形状だったのに対し、2代目は真横から見たときにおにぎりのような三角形をしたトライアングルシルエットを採用。ボディタイプはハッチバックになりました。3代目はトライアングルシルエットを継承。空力性能に優れたボディデザインにより世界トップレベルのCD値0.25を実現しました。三角形の頂点を2代目よりも後方に移動させることで後席の居住性も確保されました。

【インテリア】インパネからセンターコンソールにかけての立体造形が特徴

▲特別仕様車「Sマイコーデ」

車速をはじめ、各種情報を表示するエリアをインパネ上部に設置。表示部は薄型デザインにすることで視界を妨げることなく、また少ない目線移動で運転できます。インパネからセンターコンソールにかけて、ブリッジのようにセンタークラスターが延びているのもこの世代のプリウスの大きな特徴。ジョイスティックタイプのシフトノブは運転中に最も操作しやすい位置に配置されています。

【走り・燃費】全体の90%以上を新開発したハイブリッドシステムを採用

3代目プリウスのハイブリッドシステムは、先代から90%以上を新開発したシステムを搭載。1.8Lガソリンエンジンとモーターに、モーター出力を増幅させるリダクションギアを組み合わせることで、JC08モード32.6km/Lという低燃費と2.4L車並の動力性能を実現しました。このシステムにはモーターのみで静かに走ることができるEVモードや出力を増加させるパワーモードも搭載されています。

【安全装備】最上級グレードにミリ波レーダータイプのブレーキアシストを設定

3代目プリウスが登場した時はまだ現在の先進安全装備は一般的ではありませんでしたが、プリウスはミリ波レーダーを用いたプリクラッシュセーフティシステムとブレーキ制御機能が付いたレーダークルーズコントロール、車庫入れや縦列駐車時にクルマがステアリング操作をアシストするインテリジェントパーキングアシストを最上級グレードのGツーリングセレクションレザーパッケージに標準装備。GとGツーリングセレクションにオプション設定しました。

急ブレーキを踏んだ際にブレーキシグナルを点滅させて後方に危険を知らせる緊急ブレーキシグナルや、坂道でブレーキを離した時に約2秒間ブレーキ力を維持するヒルスタートアシストは全グレード標準装備されています。

【グレード構成】先代同様にツーリングセレクションを設定

デビュー時は燃費性能を高めるために装備を簡素化したL(205万円)、ベーシックグレードのS(220万円)、本革ステアリングやクルーズコントロールを備えた上級グレードG(245万円)を用意。SとGにはLEDをヘッドライトや専用チューンドサスペンションを装備するSツーリングセレクション(245万円)とGツーリングセレクション(270万円)、そしてGにはレザーシートを備えたGツーリングセレクションレザーパッケージ(327万円)が設定されました。

【マイナーチェンジ&改良一覧】マイナーチェンジで車両接近通報装置を搭載

エコなモデルであることを前面に押し出した3代目プリウス。それを象徴する装備の一つがムーンルーフに搭載したソーラーパネルで発電した電気で室内の換気を行うソーラーベンチレーションシステムでしょう。

当時のハイブリッドカーはエンジンが始動していないときが静かすぎて周囲の歩行者がクルマの接近に気づかないケースがあることが問題になっていました。それに対応するため2010年8月には車両接近通報装置がディーラーオプションで販売されるようになりました。

マイナーチェンジでスポーツグレードのG’sを設定

3代目プリウスがマイナーチェンジを行ったのは2011年11月。エクステリアはフロントバンパー、フロントグリル、アンダーグリル、リアコンビネーションランプなどのデザインを変更。Sツーリングセレクション、Gツーリングセレクション、GツーリングセレクションレザーパッケージはLEDヘッドライトを装備しました。

そしてこのタイミングで2010年にディーラーオプションで用意された車両接近通報装置を全グレード標準装備。G系はオプションでJBLプレミアムサウンドシステムが設定されました。

グレード構成は前期型から変わっていませんが、スポーツコンバージョンシリーズであるG SPORT(G’s)シリーズの第3弾としてプリウス SツーリングセレクションG‘sが新設定されました。

このシリーズはスポーツカーに憧れはあるがさまざまな事情で選ぶことができない人に向けて意のままに操る楽しさを味わってもらうことを目的に開発されています。プリウスG’sも利便性はそのままに専用チューニングを施した足回り、ボディ剛性の向上、専用デザインのバンパーやインテリアを採用して、気軽にスポーティな走りを味わえるようにしています。

2012年10月には前席のコンソールトレイとラゲッジスペースに最大1,500WのAC100V電源を使用できるアクセサリーコンセントがオプション設定されました。これは東日本大震災を機に人々の防災意識が高まる中で、一部モデルに採用されていたAC100Vコンセントをプリウスにもつけてほしいという声に応えて装備されたものになります。

【プリウスのおすすめモデル#1】後期型Sツーリングセレクション

Sツーリングセレクションは、プリウスの中で最も人気があったグレード。ステアリングはウレタン製になりますが、オートエアコン、UVカットガラス、スマートエントリーなどの快適装備は備わっています。そして後期型ツーリングセレクションはヘッドライトがLEDになるので、夜間走行時の視界も優れるのがメリット。もちろんバンパースポイラーなどもついているのでスポーティな雰囲気を楽しめます。

もし豪華装備がほしいのであれば、Gツーリングセレクションがおすすめ。本革シートが好きな人はレザーパッケージを探してみてください。

【プリウスのおすすめモデル#2】最終型でアクセサリーコンセントがついたもの

2012年10月の改良で選べるようになったAC100VのアクセサリーコンセントはL以外のグレードでオプション設定されました。この機能、災害時はもちろん、普段使いでも便利です。たとえばガジェット類を多く持ち歩く人は充電の心配が軽減されたり、レジャーシーンで家電を使ったりすることも可能。この装備がついている中古車は流通量が少ないですが、探す価値は十分ありますよ。

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【まとめ】運転のしやすさが大きな魅力

プリウスは2015年に登場した4代目で先進安全装備が一気に充実。また、4代目はTNGAに基づいたプラットフォームを採用してしっとりした乗り味が楽しめるようになりました。ただ、運転席に座ると「かなり大きいな」と感じる人も多いはず。3代目プリウスはコンパクトで取り回しがいいことが魅力。そして大ヒットしたため中古車流通量が豊富なので、手頃な価格で手に入るのも大きなメリット。気軽にハイブリッドモデルを選びたい人には、今でも魅力的な選択肢になるはずです。

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この記事は2022年9月の情現在報に基づいています。

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