軽自動車はエンジンの排気量が小さいがゆえにパワー不足で、高速道路での本線合流や追い越し加速でもたつく…という動力性能面でのハンデを補う装置が過給器。過給器のなかで大半の軽自動車に採用されているのがターボチャージャー(以下ターボ)です。
軽自動車のターボ、メリット・デメリットは?
ターボは排気が流れる力を利用してタービンの吸・排気側に備わる羽根車を回転させて、空気を圧縮してエンジンに送り込むことで出力を上げる機構。
軽自動車のエンジン排気量は660ccですが、ホンダのN-BOXを例にターボ付きとターボ無しで最高出力と最大トルクを比較すると、ターボ車は最高出力47kW(64ps)/6,000回転、最大トルク104Nm(10.6kgm)/2,600回転なのに対し、ターボ無しのNA(自然吸気)エンジンの最高出力は43kW(58ps)/7,300回転、最大トルクは65Nm(6.5kgm)/4,800回転になります。
注目したいのは最高出力と最大トルクの発生回転数で、ターボのほうがNAよりも低い回転数でパワーとトルクが発揮されます。これが加速のスムーズさやパワーのゆとりといった体感的な違いに表れます。
動力性能についてはメリットの多いターボ車ですが、ウィークポイントとしてはNAエンジンに比べてターボチャージャーが追加される分だけ補器類の点数が多くなり、車重が重くなること。N-BOXの場合、ターボエンジン車はNAエンジン車に比べて20㎏重く、WLTCモード燃費もNAに比べて若干低くなります。また、車両本体価格もNAに比べてターボ車は十数万円高くなります。
ターボはいらない?こんな方は軽ターボがおすすめ!
ターボが活きる場面は高速道路の本線合流や追い越し加速など。NAエンジン車がもたつくような状況でもアクセルを踏み込まずにスムーズに流れに乗れます。高速道路を利用して遠出する機会が多い人にはターボ車がおすすめです。
また、車重の重いスーパーハイトワゴンやクロスオーバーSUV、4WD車などもNAエンジン車に比べて「走りのゆとり」が得られるので、予算が許すならターボ車をおすすめします。
おすすめの軽ターボ【スーパーハイトワゴン】
【新車】ホンダ N-BOX
N-BOXはベストセラーの超人気モデルですが、ターボ車は過給圧を最適にコントロールできる軽乗用車初の電動ウェイストゲートを採用し、レスポンスが大幅に向上しています。いわゆる「ターボラグ」が抑えられ、アクセルワークに対してスムーズかつリニアに加速してくれます。
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【中古】スズキ スペーシア(初代)
パレットの後継モデルとして2013年にデビューしたスズキのスーパーハイトワゴンが初代スペーシア。ライバルのN-BOXやタントに比べて人気は今ひとつながら、後席のロングスライドや室内空間の広さなど実力は十分。
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おすすめの軽ターボ【トールワゴン】
【新車】三菱 eKクロス
SUVルックの力強いイメージと合致するターボエンジン搭載車。ハイブリッドシステムを採用し、エンジンとモーターの連携で燃費を向上させながら、力強く滑らかな走りを実現しています。
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【中古】スズキ MRワゴン(3代目)
ワゴンRやムーヴに比べて丸みを帯びた親しみやすいフォルムで、古さを感じさせないデザインが魅力のMRワゴン。ターボ車は低速トルクが充実していて、副変速機付きのCVTや軽量ボディと相まって機敏に走れます。
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おすすめの軽ターボ【軽バン】
【新車】ダイハツ ハイゼット カーゴ
フルモデルチェンジを機にプラットフォームがDNGAに刷新されたハイゼットカーゴ。トランスミッションも従来の4速ATから新開発のCVTに変更され、燃費や動力性能が大幅にアップ。先進安全装備も充実しています。
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【中古】ダイハツ ハイゼットキャディー(初代)
スーパーハイトワゴンのウェイクをベースにしたFF(フロントエンジン・フロントドライブ)レイアウトの商用バンがハイゼットキャディー。エンジンが前席下にあるキャブオーバータイプに比べて床が低いために、シートの着座位置を含めた運転感覚が乗用車に近く、乗り降りしやすいのが利点です。
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筆者イチオシ!スズキ アルトワークス(4代目)
アルトワークスのターボパワーを活かしてショートサーキットやワインディングを軽快に駆け抜ける……もちろんトランスミッションは5速MT一択で。レカロのバケットシートも標準装備で、足元を引き締める黒ホイールに赤いフロントブレーキキャリパーと、外観もやる気満々です。
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【まとめ】排気量が小さいエンジンのパワーを高める切り札
ターボは排気量の上限が660ccに定められている軽自動車にとって、パワーとトルクを引き上げるための切り札として従来から重用されてきました。
NAエンジン搭載車との価格差は大きいものの、山坂道や高速道路を利用する機会の多い人なら排気量のハンデを感じさせないスムーズな加速感や、エンジン回転数が低く抑えられることによる静粛性の高さや燃費の良さなど、数多くのメリットが得られるはずです。
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※この記事は、2022年12月時点での情報で執筆しています。