復活新型シトロエン「C4」とBEV「E-C4」国内発売開始!乗らずともわかった卓越したコンフォート性能

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2022年1月7日、グループPSAジャパンは、シトロエンの新型Cセグメント・ハッチバック「C4」とBEV「E-C4 Electric」を同年1月22日から発売することを発表しました。筆者は同日開催されたプレスカンファレンスに参加。現地での撮影画像とともに、C4のハイライトをまとめてお伝えします。
CAP/ようやくLEDヘッドライトを採用

戦前1928年デビューの「C4」からはじまったシトロエンのCセグメントハッチバックの歴史は、AMI 6(1961年)、GS(1970年)、GSA(1979年)、BX(1982年)、Xsara(1997年)、C4-I(2004年)、C4-2(2010年)、C4 CACTUS(2014年)と続きました。無数の名車を生み出したシトロエンのCセグメントは言うまでもなく伝統。しかし、日本では2018年の2代目C4の販売終了後はその伝統が途絶えてしまいました……が、2022年1月22日から日本市場で新型「C4」が復活しました。

ライフスタイルに合わせて選べる3つのパワートレイン

「C4」のパワートレインは、「C3」「C3エアクロスSUV」や「DS 3 クロスバック」などPSAグループのB〜Cセグメントに搭載され定評のある直接3気筒1.2Lガソリンターボ、「ベルランゴ」などに採用される直列4気筒1.5Lディーゼルターボの2種類のICE(内燃機関)に、BEVが加わる3タイプがラインナップしています。

多くのBEVは、BEV専用プラットフォームを採用したBEV専用モデルとなっている中、ICEと共通のプラットフォームでBEVをラインナップさせているのは特徴的です。この考え方は、同じグループPSAの傘下ブランド、プジョー、DSも共通で、いかにもフランス人らしい合理的なラインナップ構成となっています。

CAP/格納式ヘッドアップディスプレイが装備される

直列3気筒1.2L「PureTech」ガソリンターボエンジンは、グローバルで権威ある「エンジン・オブ・ザ・イヤー」を5年連続して受賞した名機。最高出力は96kW[130PS]/5,500rpm、最大トルク230N・m/1,750rpmを発生。トランスミッションは定評あるアイシン製8速ATが組み合わせられます。「C3」など1.2Lガソリンモデルに何度か乗ったことがありますが、3気筒とは思えないスムーズで静粛性の高いエンジンで、非力な印象がありません。

また、このクラスで8速ATは贅沢。フランスの高速道路の最高速度は130km/h制限であるという道路事情の違いはありますが、8速もあればダウンサイジングターボエンジンでも何ら苦労しません。

直列4気筒1.5L「BlueHDi」ディーゼルターボエンジンは、最高出力96kW[130PS]/3,750rpm、最大トルク300N・m/1,750rpmを発生。6気筒3.0Lエンジンクラスのトルクを発生、非常にゆとりある走りをもたらしています。このエンジンを搭載したベルランゴなどに何度か乗ったことがありますが、車内にいればディーゼルエンジンとは思えない静粛性と、パワフルな走りで気持ち良いドライビングができます。トランスミッションはガソリン車と同じアイシン製8速AT。これがまたいい仕事をしてくれています。

「E-C4 Electric」

BEV「E-C4 Electric」は、最高出力100kW[136PS]、最大トルク260N・mを発生するモーターと50kWhのバッテリーを搭載。最大航続距離は405km(WLTCモード)。充電時間は200V 3kWで約18時間、200V 6kWで約9時間、急速充電はCHAdeMO規格対応というスペックです。バッテリーは、1個あたり約13.1kgのモジュールを18個使用、総体積約220L、重量約350kgをフロントシート下、リアシート下、センターコンソール下と車両を真上から見たときH字型に配置、最適な重量バランスをとりながら、室内空間を広くとる工夫が凝らされています。なお、この手法は、プジョーのBEV「e208」にも使われているもの。このモデルにも乗ったことがありますが、低重心でバランスがよく、小気味よく走る好印象な1台でした。

CAP/シンプルな「エアバンプ」

また「E-C4」は、3つのドライブモードと2つの回生モードを設定。ドライブモードのエコモードでは最高出力を60kW、最大トルクを180N・mに抑えて航続距離を伸ばし、ノーマルモードでは最高出力80kW、最大トルク220N・mに設定され走りの良さと電費効率の両立をするモードに、スポーツモードでは最高出力100kW、最大トルク260N・mを発生させるパフォーマンス重視のセッティングとなっています。回生ブレーキモードは、ドライブセレクターで切り替え、通常の「D」レンジと回生ブレーキを強める「B」レンジが設定されます。この手法もプジョー e-208で採用されたものです。

ガソリン、ディーゼル、BEVと3タイプのパワートレインをラインナップする「C4」。3つとも最高出力が約130馬力と同じようなスペックとなっているのが面白いところ。しかし、走りの性格は大きく異なるはずです。ほかのシトロエン車もそうでしたから。

伝統のハイドロの現代版解釈「PHC」はヤバいに決まっている

CAP/PHCのカットモデル。画像:グループPSAジャパン

自動車の歴史に無数の技術を刻みこんだシトロエン。その最も偉大な技術のひとつはハイドロニューマチック。2019年に日本上陸を果たした「C5 エアクロスSUV」に、ハイドロニューマチックの現代版解釈「PHC(Progressive Hydraulic Cushions)」を採用。これは、純メカニカルなダンパーで、通常のツインチューブダンパーに、セカンダリーシリンダーを内蔵、このセカンダリーシリンダーには複数のポートが開けられ、その内径に合ったセカンダリーピストンが存在する構造となっています。サスペンションのストロークが進むと、セカンダリーピストンがシリンダーの中に入り込み、ハイドローリックバンプストップとして機能する、位置依存型のダンパーとなっています。
CAP/2㎡を超える開口部を有するサンルーフは快適性をプラス

PHCは、サスペンションの動きが小さいときは減衰力が低く抑えられ、非常にソフトでスムーズな乗り心地を実現しています。「魔法の絨毯」とも形容されていますが、それはあながち誇大キャッチコピーではありませんでした。C5 エアクロスSUVでオフロードを走ったとき、思わず顔がニヤけたものでした。

座った瞬間に笑顔がこぼれた「アドバンスドコンフォートシート」

「C4」プレスカンファレンスの撮影時、C4のシートに座った瞬間、自然と笑顔になりました。回りのメディアの方々も同じような反応でした。

CAP/シトロエンのロゴ、ダブルシェブロンをあしらう

C4は「アドバンスドコンフォートシート」を採用、シート表皮中央部には15mm分の追加ウレタンレイヤーを重ねており、まるで高級ソファのように包み込まれる座り心地です。このシートは、走行中の微細な振動を吸収しますのでさらに乗り心地が向上、長時間の運転も疲れ知らずとなるに違いありません。
CAP/空調スイッチ類はフィジカルになった。ダイヤルにダブルシェブロンをあしらう

アドバンスドコンフォートシートは、C5エアクロスSUVにも採用されています。SUVとは思えない「ゆるフワ」な乗り心地は、C4においても変わることがないはずです。さらに、C5エアクロスSUVより車高が低く重心も低くなるため、その乗り味は……もう……想像するだけでヨダレが垂れてきます。

コンフォート性能にとどめを刺すのは「195/60R18」ミシュラン eプレマシー

「C4」が履くタイヤは静粛性、快適性に優れたミシュラン eプレマシー。そのサイズは、195/60 R18。このサイズは滅多に見ることがありません(おそらく、現在国内で正規販売される輸入車、国産車すべてを見渡してもないような気がしています)。

エアボリュームの多い60タイヤは、乗り心地が優れています。さらに、PHCとアドバンスドコンフォートシートと、鬼に金棒を2つ与えたコンフォート性能を発揮するはずです。

CAP/ここにもダブルシェブロンをあしらう

本記事執筆時点、筆者はまだC4に乗っていませんが、悪いわけがありません。早く試乗してみたくて仕方がないクルマに出会いました。

最後に車両価格をご紹介。エントリーグレードで受注生産の「FEEL」が290万円、ガソリンの「SHINE」が325万円、ディーゼルの「SHINE BlueHDi」が345万円、「E-C4 Electric」が465万円。E-C4は、EV購入補助金を使えば実質300万円台で買えます。最近のグループPSAジャパンは、攻めた価格設定をしてきていますね。うれしい限り。

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