日本のビジネスを支える商用車の代表、トヨタ ハイエース。本記事では、今から約20年前に生産されていたモデルから現行モデルまでのバン・ワゴンの車検についてお伝えします。
トヨタ ハイエースの車検を受ける前に…タイヤとカスタムに注意!
ハイエース バンでタイヤやホイールを交換した方は、タイヤの「荷重指数(LI=ロードインデックス)」が適合しているかどうかを確認しましょう。4ナンバー登録車(貨物車)は、荷重指数を満たすタイヤを装着していないと車検に通りません。
荷重指数とは
タイヤのサイドウォール(側面)にタイヤサイズが表示されています。
例)225 / 60R17 91V
太字になっている「91」が荷重指数です。荷重指数は対応表(タイヤメーカーの公式HP等で調べられる。世界共通)から、負荷能力(単位はkg)がわかります。この負荷能力が、車検証に記載されている「前軸重」「後軸重」のいずれをも上回っている必要があります。
カスタムは車検対応かどうか?
パーツの交換などのカスタムを行ったクルマ、ないしはカスタム済みのクルマを買われている方は、車検対応かどうかを確認しましょう。
【現行モデル 5代目】トヨタ ハイエース(2004年〜)
現行モデルは2004年8月にフルモデルチェンジを受けた5代目の「H200系」。4代目は15年というロングセラーモデルでしたが現行モデルはそれを上回る18年目に突入しています。アジア市場をはじめとする海外市場では、後継となる「H300系」が2019年にデビュー、そのうちのワゴン車が日本市場で「グランエース」の名称で販売されました。H300系は、海外仕様のため車体が大きく全幅は1,950mm、全長はショートボディで5,260mm、ロングボディで5,915mmという日本の道路事情には合わない寸法。日本市場での次期新型は、国内専用設計で登場することでしょう。次期新型の濃厚な予想情報はまだ見聞きしていません。
トヨタ ハイエースの車検費用の相場はいくら?
車検費用には「法定費用」と「整備費用」の2つが含まれています。このうち、法定費用は国が定めた自動車重量税と自賠責保険料(自動車賠償責任保険)と検査手数料(印紙代・証紙代)で、どこで車検を受けても金額は変わりません(検査手数料は指定工場かそれ以外で600〜800円異なります)。整備費用は、車検を受ける店、工場によって金額が変わってきます。
ハイエースバンは4ないしは1ナンバーの貨物車登録で、初回車検は新車登録から2年、それ以降は1年が車検の期間となります。ハイエース ワゴン3ナンバーで、初回車検は3年、それ以降は2年となります。
【現行6代目】トヨタ ハイエースの車検費用の相場
ハイエースは、モデルライフが長いことに加え、過走行車も多いことから、消耗の度合いが進んでいるクルマがたくさんあります。このため、クルマの状態や走行距離によって車検時の交換部品が多く発生する可能性があります。
また、法定費用は新車登録時からの年数(車検証記載の初度登録年月から)が13年および18年を超えると自動車重量税が加算されます。
※本記事では、普通自動車免許で運転可能なハイエース バンとハイエース ワゴンについて記述しています。
【現行6代目】トヨタ ハイエースの法定費用
※すべて自家用
▼ハイエースバン(4ナンバー・貨物車登録)※1年車検
自動車重量税 | ¥5,000〜¥18,900 |
自賠責保険料 | ¥19,120 |
検査手数料(印紙代・証紙代) | ¥1,600〜¥2,300 |
合計 | ¥25,720〜¥40,320 |
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▼ハイエースワゴン(3ナンバー・乗用車登録)※2年車検
自動車重量税 | ¥32,800〜¥63,000 |
自賠責保険料 | ¥20,010 |
検査手数料(印紙代・証紙代) | ¥1,600〜¥2,300 |
合計 | ¥54,410〜¥85,310 |
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▼自動車重量税一覧
【乗用車(3・5ナンバー)・2年・自家用・継続検査】単位:円 | ||||
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エコカー
(本則税率) |
非エコカー | |||
車両重量 | 12年まで | 13〜17年 | 18年以上 | |
500〜1,000kg | 10,000 | 16,400 | 22,800 | 25,200 |
〜1,500kg | 15,000 | 24,600 | 34,200 | 37,800 |
〜2,000kg | 20,000 | 32,800 | 45,600 | 50,400 |
〜2,500kg | 25,000 | 41,000 | 57,000 | 63,000 |
※乗用車は車検証記載の「車両総重量」ではなく「車両重量」 |
【貨物車(4・1ナンバー)・1年・自家用・継続検査】単位:円 | ||||
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エコカー
(本則税率) |
非エコカー | |||
車両総重量 | 12年まで | 13〜17年 | 18年以上 | |
〜1,000kg | 2,500 | 3,300 | 4,100 | 4,400 |
〜2,000kg | 5,000 | 6,600 | 8,200 | 8,800 |
〜2,500kg | 7,500 | 9,900 | 12,300 | 13,200 |
〜3,000kg | 7,500 | 12,300 | 17,100 | 18,900 |
〜4,000kg | 10,000 | 16,400 | 22,800 | 25,200 |
※貨物車は車検証記載の「車両重量」ではなく「車両総重量」 |
【現行6代目】トヨタ ハイエースの車検整備費用の相場
ハイエースは走行距離・年式に大きな開きがあり、負荷のかかり方も差が大きいことから、車検整備費用にも大きく幅があります。編集部がインターネットで調べたところでは、5万円台から20万円台の間がもっとも多い実際の車検整備費用でした。法定費用と車検整備費用の合計の相場は、6〜20万円となります。なお、ハイエースバンは、1年ごとの車検となるため、1回あたりの車検費用は安めとなる傾向でした。
トヨタ ハイエースの車検費用を「安く・安心」に済ませる方法〜「カープレミアガレージ」とは
「カープレミアガレージ」では、国家資格を持った整備士が点検に対応するため、クルマに関する疑問点や不安点は何でもご相談いただけます。また、定期点検などのサービスも行っているため、長期的なクルマの管理も安心して任せることができます。
また、カープレミアでは「カープレミアパーツ」としてリビルト・中古部品を推奨しており、自社グループ会社においても、リユースの生産から販売まで自社工場を有し低価格の実現を進めています。
「カープレミアパーツ」とは?
カープレミアのグループ会社が提供する自動車パーツです。整備・修理の際に、主に「中古・リビルト部品」といった「リサイクル・リユース部品」などの低価格で安心のパーツを提供しています。
中古・リビルト部品って何?
中古部品(リユース)は、使用済み自動車等から取外され、テスターによる点検、清掃などを行い商品化された部品です。リビルト部品は、中古部品(コア)を分解洗浄、消耗品交換や故障個所の交換を行い、性能をほぼ新品同等に回復させた部品です。
リビルト部品をオススメする理由
1.新品部品を利用するよりもコストパフォーマンスが良い事
2.リサイクル、リユースといった資源の有効活用に繋がること。
3.品質基準をクリアした部品で安心して使用できること。
中古・リビルト部品のメリット
新品部品と比較して部品にもよりますが、20%~30%ほど部品代金が抑えられるケースがあります。
その他、万が一の故障時に0円で修理対応する故障保証や、24時間365日対応可能なロードサービスなどのサポートも充実しています。安心・快適なカーライフは、「カープレミアガレージ」にお任せください。
※故障保証の利用は車両購入時に別途加入が必要です。
※この記事は、2022年12月時点での情報を元に執筆しています。