スバルのSUVといえば水平対向エンジンや独自の4WDシステムなど、個性的な機能が備わることが特徴です。今回は、それら個性的な機能満載のスバルSUVのなかでも、中古車で安く購入できるモデルを紹介していきます。なお見出しのNo,は便宜上で、おすすめの順ではありません。
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No.1 ミドルクラスSUV「スバル エクシーガクロスオーバー７」初代 2015〜18年式
スバルが販売していたSUVの中で最も知名度が低いと思われるエクシーガ クロスオーバー7。そもそも3列シートを備えたミニバンのエクシーガをSUV化し名称を変更し、わずか3年間だけ販売されたクルマです。
いわばミニバンとSUVのクロスオーバーなのですが、その分、室内空間の広さは十分。7人乗りSUVの多くが緊急用に設置している3列目シートとは違い、元々ミニバンのため居住性は悪くなく、大人がしっかり着席できるスペースが備わっています。しかも2列目シートより着座位置が高く設置されたことで見通しが良いことも特徴といえるでしょう。
そのほか、エクシーガ クロスオーバー7で注目したいのが走行性能。スムーズに回転しトルクもゆとりがある2.5L水平対向4気筒エンジンを搭載することで走りは上々。全車（といっても1グレードのみ販売）4WDやSIドライブと呼ばれるモード切り替え付きのCVTを備えていることで、リニアな加速を存分に味わえます。
そんなエクシーガ クロスオーバー7の中古相場は40〜240万円。走行距離が10万kmを超えてしまいますが、100万円以内で購入できる中古車も販売されています。
販売されていた当時はスバルファンでさえ見向きしなかったモデルですが、アイサイト、水平対向エンジン、4WDとスバル自慢の装備が備わり、しかもほかにないミニバンベースのクロスオーバーだったエクシーガ クロスオーバー７って、実は魅力が高いクルマだったんです。
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No.2 ミドルクラスSUV「スバル フォレスター」 4代目 2012〜2018年式
国内外のメーカーが販売しているSUVの主流が都会派クロスオーバーとなるなか、悪路走破性を備えたタフなイメージで展開するフォレスター。5代目となる現行モデルは2018年から販売されていますが、今回おすすめしたいのは旧型となる4代目です。
220mmの最低地上高やトランスミッションに合わせ電子制御多板クラッチ方式（CVT）や機械式センターデフのフルタイム方式（MT）と最適なものを組み合わせる4WDシステム、また悪路専用のトラクションモードを備えることで、オフロードも苦にせず走行できることが大きな特徴です。
見た目もワイルドさを備えつつ、オフローダーほどいかつくないのがポイント。現行モデルと比較してもそこまで古さを感じません。
室内もゆとりの空間となっており、しかもラゲッジルームは広いだけでなく荷物を積みやすいよう開口部やフロアが工夫されています。
4代目フォレスターの中古相場は60〜330万円。前期モデルであればアイサイト付きやターボ搭載車まで100万円以下で購入できる中古車が数多く販売されています。
アウトドアを楽しむ方にとって、リーズナブルに購入できる4代目フォレスターは特におすすめできるSUV。レジャーなどで使い勝手が良いクルマです。
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No.3 コンパクトSUV「スバル インプレッサXV」2代目 2012〜17年
2017年に登場したXVはインプレッサスポーツ（5ドアハッチバック）をベースに、最低地上高を上げ専用パーツを装着しSUVに仕立てたモデル。背が高いSUVが多いなか、立体駐車場に収まる1,550mm以下の全高（ルーフレール装着車除く）におさえられているのが特徴です。
XVは2023年1月にデビューした新型から車名をクロストレックに変更。外観がより押し出しの強いものとなり、パワートレインは2L水平対向4気筒+モーターのマイルドハイブリッドのみとなりました。
そこでおすすめとなるのが2代目インプレッサXV。1,550mmの全高や4,450mmの全長など都市部での使い勝手が抜群なことに加え、200mmの最低地上高や全車が4WDであるためレジャーでの使用にも使い勝手が良いことが特徴です。
反面、SUVとしてはやや小さめのサイズであるためラゲッジルームの容量はそこまで広くありません。ただフロア下収納を備えるなどアウトドアでの使用をメインにしない場合は問題ないでしょう。
2代目XVの中古相場は40〜290万円。前期型であればアイサイト付きの中古車が100万円以下で数多く販売されています。
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筆者のおすすめの一台はこれだ！
LクラスSUV「スバル レガシィアウトバック」4代目 2009〜14年式
国内にステーションワゴンブームを巻き起こした初代レガシィ。モデルチェンジを繰り返しながらセダンとツーリングワゴンがラインナップしていきましたが、現行モデルでレガシィの名がつくモデルはレガシィアウトバックのみとなっています。
レガシィアウトバックはステーションワゴンとクロスカントリー4WDのクロスオーバーで1994年に2代目レガシィ ツーリングワゴンをベースに開発されました（当初日本ではレガシィ グランドワゴン、その後レガシィ ランカスターと名乗っていました）。
初代が世界的にヒットしたことでアウディ オールロードクワトロなど欧州メーカーが追従。レガシィアウトバックは新たなセグメントを構築したことになります。
そんなレガシィアウトバックですが現行モデルはもちろん、旧型となる5代目もまだまだ中古車相場は高め。安く購入、という今回のテーマにはふさわしくありません。
そこでおすすめしたいのが4代目レガシィアウトバック。ただ、現行モデルや旧型に比べ安いことだけがおすすめする理由ではありません。旧型となる5代目は主要マーケットとなる北米市場を重視しボディサイズを大幅にアップ。特に全幅は1,840mmと国内で使用するには、ちょっと厳しいサイズになってしまいました。
しかし4代目の全幅は1,780mm。けしてナローではないですが、取り回しで問題になるケースは多くないでしょう。
また、スバルファンにとってWRX STIと同じ系列のEJ25型2.5L水平対向エンジンが搭載されていたことも魅力的ではないでしょうか。後期型ではFB25型2.5L水平対向エンジンに変更されましたが、このパワーユニットもEJ25型とくらべ全域でトルクがアップしたことにより、日常的に乗りやすくなっています。
4代目レガシィアウトバックの中古相場は30〜150万円とリーズナブル。100万円以下で購入できる車両も数多く見受けられます。
スバル自慢の先進安全装備アイサイトも備わっているなど、同社の中古SUVでは特におすすめしたいモデルです。
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【まとめ】悪路走破性を重視するならスバルの中古SUV
ラインナップ中、SUVの比率が高いスバル。当然、中古車の選択肢も豊富です。
ただ、半導体不足による新車納期の遅れが原因なのか旧型の中古車でも、そこまで安く買えない車種が多く見受けられます。
とはいえスバルの中古SUVは同社自慢の先進安全装備のアイサイトや水平対向エンジン、4WDが備わる旧型以前のモデルが多いことが特徴。
特にアウトドアを楽しむため悪路走破性を重視した中古SUVを求める方にとって、それらの中古車は期待に添えるモデルとなります。
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※この記事は、2023年2月時点での情報で執筆しています
