【しっかり乗れる】6/7人乗り・3列シートSUVのおすすめは?2024年版

クルマを賢く買う クルマの購入ノウハウ

7人乗り・6人乗りの3列シートSUVをお探しの方に、カープレミアマガジンのおすすめと選び方のポイントをお伝えします。

3列目シートの作り方の違い

まず、最初にお伝えしたいのは、3列シートSUVの3列目シートの考え方がモデルによって異なるということです。簡単に言えば「緊急用・補助用として使う3列目シート」と「きちんと乗ることを考えられた3列目シート」の2タイプに分かれます。

傾向として、ボディサイズが小さいSUVは物理的な制限を受けて、どうしても3列目シートまわりの空間は狭くなり、緊急用・補助用となってしまいます。また、本格的なオフロード車、クロカンは、その成り立ちから過酷な環境の場で人命を救助するなど、本当の緊急用として3列目シートを備えておくという需要があったという背景もあります。

一方、輸入車に多いラージサイズのSUVでは、ボディサイズ上の制限を受けずに3列目シートでも快適に過ごせるような空間や装備をもったモデルがあります。

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3列目シートのチェックポイント

3列シートSUVの3列目シートでは以下の2点に注目してみてください。

1.座面の広さ:おしりをきちんと受け止めてくれるか?

個人差がありますが、クルマのシートの座り心地を決めるもっとも重要な部位が座面です。フロントシート・2列目シートでも座面が小さく、太ももが座面から大きくはみ出てしまうようでは、座り心地・乗り心地が悪くなります。

クルマの乗り心地を決めるのは、サスペンション、タイヤだけでなく、シートも非常に大きな影響を与えます。

しっかりとおしりを受け止める座面がないと、体を安定させることができず、長時間乗るのが苦痛になります。いくら背面が豪華でも座面がプアだと台無しです。SUVの3列目シートは、2列目シートに比べると格下になってしまいます。シートの厚みも薄くなりがちです。作りがプアになっても、座面の広さが確保されていれば、比較的快適に乗ることができます。

2.座面の高さ:ひざがどれくらい浮くか?

座面の低いシートに座ると、ひざが浮いてしまい、座面とフロアの高さが近いと体操座りのような状態になります。3列目シートが緊急用・補助用として設計されたものでは、座面とシートが近くなりがちです。身長の高い人が乗ると、本当に体育座り状態で座ることになります。

身長制限をアナウンスした3列シートSUV
メルセデス・ベンツ GLBは、3列目シートの対応身長を168cm以下、EVのEQBが165cm以下としています。この身長制限は安全上の理由としています。

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国産SUVでおすすめは、この1モデル

国産SUVの主流は、コンパクトからミドルサイズとなっており、ラージSUVは少数派です。ミドルSUVの3列シート車で現在新車で買えるのは、日産 エクストレイル、三菱 アウトランダーの2モデル、ラージSUVでは、トヨタ ランドクルーザーランドクルーザー プラド、レクサス LXRX、マツダ CX-8となっています。

この中で、しっかり乗れる3列シートSUVとしておすすめなのは、この1台です。

マツダ CX-8

マツダがミニバン市場から撤退した後、3列シート車はSUVでラインナップするということで登場したのがCX-8です。マツダは、ミニバンに代わる3列シートSUVとして開発していますので、3列目シートの作りや居住性は妥協せず、しっかりとした仕上がりになっています。国産SUVで3列目シートに力を入れて開発されたのは、このCX-8のみとなります。

ボディサイズや価格は、次に紹介する新たに登場したライバル、輸入SUVとの比較でお伝えします。

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輸入SUVでおすすめは、この2モデル

日本では、もはや巨体となる輸入SUV。ラージサイズの3列シートSUVでも、3列目シートの広さ、快適性は車種により異なります。なお、価格が高くなる輸入SUVでも、国産車に近いリーズナブルでおすすめの3列シートSUVがありました。

ジープ コマンダー

キャビン内の画像が広報画像にないため外装のみでご容赦ください。

2021年末で日本仕様の生産が終了し、2022年10月に後継車として日本市場デビューをしたのが『コマンダー』です。

ジープ コマンダーがおすすめの理由

➢ CX-8の最上級グレードの約100万円高という輸入車にしてはリーズナブルな価格設定。
➢ 3列目シートの広さは、CX-8とほぼ同じ。
➢ ボディサイズは、CX-8に近いサイズで日本の道路事情でも大きな問題がない。

▼ボディサイズ比較

車名 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) 最小回転半径(m)
ジープ コマンダー 4,770 1,860 1,730 5.8
マツダ CX-8 4,925 1,845 1,730 5.8
差(対CX-8) -155 15 0 0.0

▼燃費・パワートレイン比較

車名 燃費(最低) 燃費(最良)
ジープ コマンダー 13.9 13.9
マツダ CX-8 11.6 15.8
差(対CX-8) 2.3 -1.9

単位:mm

コマンダーは、直列4気筒2.0Lディーゼルターボエンジン+9AT+4WDというパワートレインを採用(1種類のみ)、CX-8は複数のラインナップがありますが、直列4気筒2.2Lディーゼルターボエンジン+6AT+4WDという設定がありよく似ています。また、両者ともFFベースの横置きエンジンという点もよく似ています。

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お金とボディサイズに糸目を付けないならこれ

車両価格はいくらでもいい、ボディサイズは巨体でも構わないという方におすすめする3列シートSUVはこちらです。

【SUV最長全長】キャデラック エスカレード

エスカレードは全長5,400mmというSUV最長の全長、全高1,930mm、全幅2,065mmという、もはやバスかという大きさを誇ります。駐車場探しに苦労しますが、3列目シートの広さは群を抜いています。

車両価格:1,740万円〜

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BMW X7

2022年11月にフルモデルチェンジしたBMWのフラッグシップSUVがX7です。BMWは、SUVとは呼ばずに「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」と呼んでいます。ボディサイズは、全長5,170mm、全幅2,000mm、全高1,835mmとなっています。3列目シートの快適性だけでなく、BMWの最新技術が詰まったすべてが規格外のSUVです。

車両価格:1,339〜1,698万円

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メルセデス・ベンツ GLS

X7のライバル関係にありますが、メルセデス・ベンツとBMWはクルマに対する考え方が大きく異なりますので、横並びで比較したくありません。GLSはラグジュアリー路線。3列シートSUVの中で、最もラグジュアリーで広い3列目シートとなるでしょう。ボディサイズは、全長5,200mm、全幅1,955mm、全高1,825mmとなっています。

車両価格:1,420〜2,420万円

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※この記事は、2023年3月時点での情報で執筆しています。

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