多くの人にとって車検はクルマの販売店や整備工場、ガソリンスタンドなどで依頼するもの。しかし、最近ではユーザーがみずから車検場に行き車検を通す「ユーザー車検」というものが増えてきました。普通に依頼する車検とは何が違うのでしょうか。今回は軽自動車のユーザー車検を解説していきます。
【Q1】ユーザー車検とは?
車検では、全国どこでも一律の法定費用と、依頼先によって変動する点検整備費用が必要になります。このうち点検整備費用を節約するために、ユーザーがみずから車検を通すことがユーザー車検と呼ばれます。いわゆる車検のセルフサービスです。
法定費用を支払い、その後の申請書類作成、クルマを持ち込んで検査ラインに通すなど、一般的にはあまり馴染みのない手続きが次々とやってくる車検の行程。通常、車検をお店に依頼するのにはそれなりに訳があります。手続きや検査が特殊なので、一般の人では難しいからです。一度覚えてしまえばそれなりに分かるものですが、初めてでは戸惑うことも多いでしょう。
そして、24ヵ月の法定点検がしっかりとできるかもハードルの高い部分です。点検記録は記録簿として残る重要な書類で、車検でも提出が求められます。整備士の資格がないとたやすく点検できない箇所もありますので、素人が点検をすることはまず不可能と考えて間違いないでしょう。点検自体は車検前と後で選択できますが、整備工場などで必ず受け、記録簿を残さなければなりません。
ユーザー車検をする際には、最初は車検の知識がある人といっしょに行くことがベストな選択かもしれません。
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【Q2】ユーザー車検、軽自動車と普通車の違いは?
軽自動車の場合、まず車検を行う場所が登録車と違います。登録車や二輪車が運輸局や運輸支局に持ち込むのに対し、軽自動車は「軽自動車検査協会」でしか車検が受けられません。場所を間違えないようにしましょう。これは車検だけでなく届出に関しても同じです。
そして支払う車検の法定費用も登録車と少々変わってきます。通常の継続車検を受ける場合、登録13年未満、エコカー減税なしの条件で軽自動車の法定費用は以下のとおりです。( )内は同条件で重量1〜1.5トンの登録車です。
■自賠責保険料24ヵ月分=19,730円(20,100円)
■自動車重量税=6,600円(24,600円)
■印紙・証紙代=2,200円(2,200円)
車検の手続きや検査に関しては、軽自動車も登録車も違いはありません。同じ検査内容で実施されています。軽自動車だからといって簡素化されている点や優遇されている点はありません。
【Q3】軽自動車のユーザー車検の流れと手順、やり方は?
ユーザー車検を受ける大まかな流れは以下のようになります。
車両の点検整備・チェック
↓
必要書類・費用の準備
↓
車検の予約
↓
当日車検場に車両を持ち込む
↓
車検の事務手続き
↓
検査ラインに通す
↓
車検合格
このうちユーザー車検で一番の難題になるのは、最初に挙げた「車両の点検整備・チェック」でしょう。車検場で実際に行われる検査内容を確認することも重要ですが、その検査だけをパスすればいいというわけにはいきません。法律で義務付けられている法定点検も併せて必要となるからです。
通常ですと車検時には法定24ヵ月点検が行われますが、56項目にも及ぶ点検内容はとても素人がいきなりできるものではありません。法定点検だけでも受け付けてくれる整備工場などに依頼するのが一番の近道ですが、車検とセットとなる場合がほとんどです。法定点検だけ受け付けてくれる良心的なお店を探すことも大きな難題になるでしょう。
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【Q4】軽自動車のユーザー車検の費用はいくらくらい? 計算方法は?
法定費用+αとなるところは、依頼する車検もユーザー車検も同じです。+αの部分が安く済ませられることがユーザー車検の大きなメリットといえます。
軽自動車の場合ですと、法定費用は通常3万円前後(Q2参照)。あとは整備費用となります。24ヵ月点検を依頼する場合、点検費用は1.5〜2万円ほどというところが多いです。もしパーツの不具合等が見つかったときは、その都度交換パーツ代+工賃がかかってきます。パーツの交換が必要なく、どんなに安くできた場合でも合計4〜5万円の出費となるでしょう。
【Q5】軽自動車のユーザー車検の必要書類、持ち物は?
必要書類はあらかじめ用意するものと、現地で用意するものに分かれます。
事前に用意できるもの
■車検証
■自賠責保険証
■自動車税納税証明書(2023年1月から原則不要に)
■定期点検記録簿
現地で用意するもの
■自動車検査票
■自動車重量税納付書
■継続検査申請書
自賠責保険は当日までに継続更新が必要となります。更新の際には、次の車検の有効期限までカバーした保険期間になるように注意してください。定期点検記録簿は、車検前に24ヵ月点検が終わっている場合に提出します。車検後に点検予定の場合は必要ありません。
そのほかに持ち物として、印鑑を必ず持っていきましょう。継続検査申請書に捺印が必要となります。
なお自動車税納税証明書は2023年1月から原則不要となりました。以下の記事で詳しく説明をしています。
【Q6】軽自動車のユーザー車検はいつから予約できる?
軽自動車検査協会が運営する「軽自動車検査予約システム」で、オンライン上から予約ができます。検査日の1週間前から予約ができ、期限内でしたらキャンセルや変更もサイト上でできるようになっています。
なお、ウェブ環境がない人には電話予約システムもあります。ダイヤルボタンを使ったプッシュ操作でガイダンスに従って進めるかたちになりますので、対応する電話で利用してください。
【Q7】軽自動車のユーザー車検は厳しい?
車検の手続き自体はそんなに難しくはありません。窓口に行き聞けば次にするべきことも教えてくれますし、手順も表記されています。厳しいと感じる点があるならば、点検整備でしょう。
法定点検を店舗にお願いすれば「車検もお任せください」といわれるのが普通。店舗側からすれば顧客を増やす絶好の機会ですから、逃すはずがありません。法定点検だけを受けてくれる、良心的な店舗を探すしかありません。
ただその場合に請求される点検費用は、その店舗次第ということを忘れないようにしましょう。車検も任せてくれるなら点検代を安くしますとも言われるかもしれません。その際には一度車検の見積りをもらい、自分でユーザー車検をするのとどちらが安く済むか比較してみることもいいでしょう。
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【まとめ】ユーザー車検が本当に得かをよく考えて決断しよう
ユーザー車検は、節約にはなるかもしれませんが時間と労力が必要です。その節約分が、貴重な時間と労力をかけるほど価値があるものか、冷静に判断したいところです。義務化されている定期点検も、ないがしろにはできません。
依頼する車検が本当に損をするのか、ユーザー車検は本当に得なのか、しっかりと見極めることが大事です。
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リビルト部品をオススメする理由
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※この記事は、2023年1月時点での情報を元に執筆しています。