50年以上続く老舗ブランド「三菱 デリカ」歴代モデルを一挙紹介!本格4WDとMPVを融合させたパイオニア

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【現行型デリカの魅力】ミニバンとSUVのクロスオーバーという性質を昇華

D:5というサブネームが与えられた5代目デリカは、2007年に登場しました。丸みを帯びていた先代のスペースギアから一転、スクエアなフォルムを持つボディデザインへと変わり、大径タイヤと伝統の4WDシステムを組み合わせました。

ミニバンの使いやすさと、SUVの悪路走破性をクロスオーバーさせたコンセプトは、歴代デリカの伝統。オフロードも走れるミニバンという唯一の存在は、このD:5でもしっかりと継承されています。三菱のオール・ホイール・コントロール(AWC)の思想はデリカD:5にも活かされ、電子制御4WD、アクティブスタビリティコントロール(ASC)などの最新デバイス、悪路走破のために必要なロードクリアランス、そして新開発された堅牢な環状骨格構造ボディの「リブボーンフレーム」など、あらゆる最新の技術が投入されました。

発売当初は2.4L直4のガソリンエンジンのみのラインナップでしたが、2012年に2.2Lのクリーンディーゼルターボを追加。のちにマイナーチェンジを迎えた現行モデルまで、このディーゼルエンジンが販売の中心となっています。

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上質感を大幅に向上させたビッグマイナーチェンジ

登場から12年経った2019年には、ビッグマイナーチェンジを実施。衝突安全と歩行者保護の観点からボリュームを増したフロントマスクには、三菱の新しいデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」が取り入れられ、押し出し感の強いフェイスに変わりました。インテリアではインパネデザインを一新し、それまでのギア感とは正反対のラグジュアリー感を強調したデザインへと変わっています。そして、静粛性も大幅に向上。クリーンディーゼル車には新開発された8速ATを採用し、オンロードでの走りの質感を進化させました。

先進安全運転支援システム(ADAS)のe-Assistも新たに装備。衝突被害軽減ブレーキ、前走車を追従するアダプティブクルーズコントロール(ACC)、オートハイビームなどを採用し安全性も向上させています。

【初代/1969年デビュー】商用車から派生した9人乗りのミニバス「コーチ」

乗用デリカの始まりは、商用車のバンと同時に発売したデリカコーチです。1968年に登場したキャブオーバータイプトラック「デリカ」のバンとしてデリカライトバンとルートバンを発売。このバンに9人乗り3列シートを載せ、高級感のある素材を随所にあしらったワゴン仕様がデリカコーチでした。ちなみにデリカ+サブネームの名称の法則は、この初代のときに使用され現代にまで続いています。

今ではあまり見かけない9人乗り仕様ですが、当時は人員輸送用として8〜9人乗りのミニバスの需要が高まっている時代でした。デリカコーチは同クラスのライバルより1〜2名多い定員とすることでシェアを広げようという狙いだったのです。サイドウィンドウにクラス唯一のカーブガラスを採用することにより、室内を広くしていました。

エンジンには1.1Lで58馬力を発生するガソリンエンジンを採用。4速のMTを組み合わせ、最高速度115km/hをマークしました。1971年には車両名称をデリカ75コーチへと変更し、エンジンは1.4Lの86馬力仕様を搭載。よりゆとりある走りが楽しめるようになりました。

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【2代目/1979年デビュー】日本初のワンボックス4WD車「スターワゴン」

1979年に初のフルモデルチェンジを迎えたデリカシリーズ。乗用9人乗りワゴンはコーチからスターワゴンへと名称を変え、角張ったボクシーなスタイリングへと変貌しました。なお、スターワゴンのサブネームは3代目まで継続されることとなります。

当初は1.6Lエンジンにクラス初の5速MTを組み合わせたパワートレインや、2、3列目シートのリクライニングを倒すと完全フルフラットになるフルファブリックシートが話題になりました。しかしこの2代目の一番のトピックは、1982年の改良時に追加された本格4WDシステムでした。大径タイヤを履き最低地上高が大幅に上げられ走破性を向上。前部保護の目的で装着したグリルガードのデザイン性もあり、強烈なインパクトを残しました。ワンボックスカーに悪路走破性をプラスしたデリカのクロスオーバー的なイメージは、この2代目から始まったのです。

ほかにも、ディーゼルエンジンやオートマチックトランスミッション、10人乗りのロングボディや対座タイプのセカンドシート仕様など多くのバリエーションに恵まれ、デリカの人気は急上昇しました。現在でも続いている冬季の限定車「シャモニー」を設定したのも、この2代目が初めてでした。

【3代目/1986年デビュー】RVブームに乗って大人気となった2代目スターワゴン

世の中がアウトドアブームとなり、1BOXやSUVなどのRV車が流行していた1986年に、デリカはフルモデルチェンジを迎えます。2代目で築いたワンボックス+本格4WDという独自のスタイルは、3代目でも継承され人気を博しました。3代目のデリカでは、先代に引き続き乗用ワゴンにはスターワゴンのサブネームが与えられています。

背の高いワンボックス4WDというフォルムも踏襲していましたが、ボディサイズは全長で200mm、全高は45mm拡大され、ひと回り大きくなりました。空力性能を考慮しフロントウインドーを傾斜させたスラントノーズを採用。全体的に角がとれたワンボックス形状を、三菱はソフトキューブスタイルと呼んでいました。4WD車にはフロントガードバー、サイドステップ、リアアンダーガード、15インチワイドタイヤなどタフなイメージの装備が与えられ、よりいっそうワイルドなスタイルとなっています。

ボディをモノコック構造にして剛性を高めているほか、サスペンションにはフロントに新設計のダブルウィッシュボーン式を採用。オフロードの走破性を損なわずオンロードでの乗り心地を向上させました。インテリアでは、マルチシートシステム、マルチエアコンシステム、クラス初のクリスタルライトルーフなどの最新装備が与えられ、「走るリビング」をテーマに快適な室内空間が演出されています。

1988年の改良ではそれまで5速MTしかなかった4WD車に4速ATを追加。1990年のマイナーチェンジでは、プロジェクター式ヘッドランプやガーニッシュの追加によりフロントマスクの意匠がより精悍な印象へと変更されました。

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【4代目/1994年デビュー】現代につながるセミボンネットボディを採用「スペースギア」

年々厳しくなっていく衝突安全基準に対応するべく登場した4代目のデリカは、フロントノーズ内にエンジンを収めたセミボンネットスタイルのボディを採用しました。与えられたサブネームは、スペースギア。ここからフロントノーズのある現在のミニバンスタイルがスタートします。

4代目はフロントノーズ内へエンジンを移動したため、室内のフロアがフラットになったことが一番の変更点でした。前席から後席へのウォークスルーが可能となり、シートアレンジのバリエーションも増えています。キャビンとエンジンが別のスペースとなったメリットは搭載エンジンの大型化にも寄与し、3.0LのV6ガソリンや2.8Lのディーゼルターボなどのパワフルなエンジンを搭載しました。また、室内の静粛性向上にも役立っています。

4WDシステムはパジェロで好評を得ていた、スーパーセレクト4WDを採用。ビスカスカップリング付きセンターデフ方式のフルタイム4WDと、センターデフロックの本格4WD走行の両方を兼ね備え、あらゆる路面に対応できる4WDシステムでした。

登場当初の4WD車には、スターワゴンから続くフロントグリルガードがついていましたが、1997年のマイナーチェンジでのフェイスリフトでは廃止されました。タフな造形のフロントバンパーのイメージは、次期モデルのD:5にも引き継がれていきます。

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【まとめ】SUVミニバンの人気はまだまだ続きそう

デリカミニとデリカD:5

55年に渡って三菱を代表するマルチパーパスカーであり続けてきたデリカ。本格4WDを搭載するクラス唯一の存在として、いつまでも色あせない存在です。すでにブランドが確立していて、2023年には軽自動車にもデリカミニが追加されるなど、ファミリー展開でデリカブランドが広がりを見せてきました。アウトドアブームの盛り上がりと連動するようにデリカD:5の台数は増えてきていますので、この人気ぶりはしばらく続くかもしれません。

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※この記事は、2023年2月時点での情報を元に執筆しています。

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