ある日突然、エンジンが掛からなくなるというトラブルを発生させる原因となるのがバッテリーです。バッテリーを定期的に交換することで、そんな不意のトラブルを回避することもできます。ここではスズキの軽自動車のバッテリーの種類やそれぞれの価格相場、交換時期や交換方法をまとめてみました。
スズキの軽自動車用バッテリーの種類
平成以降、スズキが採用したバッテリーは12種類
まずはスズキの軽自動車に採用されているバッテリーサイズは何種類ぐらいあるのでしょうか?
昭和の時代に誕生したモデルは、現在ではあまり乗っている方も多くないと思いますので、排気量が660ccとなった1990年以降、つまり平成時代に入ってからのモデルに搭載されたバッテリーについてまとめてみました。
スズキの軽自動車に採用されているバッテリーは、以下の12種となります。
28B17L
28B17R
38B19L
38B19R
38B20L
K-42R
M-42
M-42R
SM-44
55B24L
55B24R
N-55
スズキ車のメジャーバッテリーはこれ
この中でも多数を占めるのが38B19L(R)です。38B19というサイズのバッテリーは、スズキの軽自動車以外でも、多くの軽自動車や小型車に採用されているサイズで、カーバッテリーを販売する店舗であれば、カー用品店はもちろん、ディスカウントストアやホームセンターでも間違いなく在庫があるサイズとなっています。
28B17は、平成中頃まで採用されていたサイズです。現在ではあまり採用されていないため、販売店で在庫がないこともあります。28B17を採用するモデルの寒冷地仕様に38B19が採用されているため、互換性があるので、38B19を選ぶこともできます。
K-42やM-42、SM-44などはアイドリングストップ機構がついた車種用の、専用バッテリーとなります。こちらも軽自動車や小型車の定番サイズとなるので、入手するのに困ることはないでしょう。
以上のサイズのバッテリーは、乗用車や商用車(バンやトラック)に採用されているバッテリーとなります。そこに含まれない、少し大きなサイズとなる、55B24やN-55はジムニー用となります。N-55はアイドリングストップ車用です。こちらも珍しいサイズではないので、入手に困ることはないでしょう。
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スズキの軽自動車用バッテリーの値段・相場価格
主要サイズのバッテリー価格の目安
スズキの軽自動車用バッテリーの相場価格は4,000〜3万円ぐらいとなります。
サイズや容量、性能により値段はかなりの開きがありますが、ここでは軽自動車というクルマの性格上、コストパフォーマンスを重視、つまり安値側で、主要サイズの価格を書いていきます。
38B19L(R)→4,000円〜
M-42(R)→5,000円〜
55B24L(R)→6,000円〜
N-55→1万円〜
上記の安値側価格よりも安く販売されていることもありますが、この価格を安値側の目安として、バッテリーを購入すれば、著しく早く寿命が来るということはないはずです。
バッテリーに互換性はある?
ちなみに同サイズにおける高価格帯のバッテリーは、非常に大雑把ですが、バッテリー自体の性能が高められているものと理解していいと思います。電気を使うカー用品を多数装着していたり、夜間の短距離移動がメインであったり、クルマをたまにしか使用しないような使い方をする方であれば、高い(高性能な)バッテリーを選ぶのも手です。
上記以外のバッテリーも、上記のバッテリーとサイズ的に互換性がありますので、上記のバッテリーサイズに変更することも可能です。
38B19Lと互換→28B17L / 38B20L
38B19Rと互換→28B17R
M-42と互換→SM-44
M-42Rと互換→K-42R
互換性でいえば、38B19LとM-42にサイズや端子の位置的には互換性はありますが、アイドリングストップ車に非対応バッテリーを組み合わせとなるため、ここでは互換としていません。
また端子の位置を示す末尾のLとR(アイドリングストップ車用はRが付くか否か)を間違えると、装着できないので購入時は要注意です。具体的にいえば、38B19Lが装備される車両に、38B19Rを装着できません。
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スズキの軽自動車用バッテリーの交換時期
スズキの軽自動車のバッテリー交換時期の目安は3年前後と認識しておきましょう。
ただし、3年前後というのはあくまでも目安です。電気を使うカー用品を多数装着している、夜間の短距離移動がメイン、クルマをたまにしか使用しないといった、バッテリーにとって過酷なクルマの使い方をしている場合は、より短期間でバッテリーが劣化してしまいます。
逆に月数回、日中にそこそこの長い距離を走るような使い方をしていれば、バッテリーに十分な電気を常に蓄えられるので、より長い期間、バッテリーを交換せずに済みます。
つまりバッテリーの交換時期は、クルマの使い方でさまざまといえます。不意のバッテリー上がりが心配な方は、年に一度ぐらいのペースで、バッテリーのコンディションを測定してもらうのがいいでしょう。現在では高性能なバッテリーの診断機が出回っているので、ディーラーや整備工場以外にも、カー用品店やガソリンスタンドなどで測定してもらえます。
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スズキの軽自動車用バッテリーの交換方法
方法を間違うとクルマが壊れることもある
バッテリー交換はポイントさえ抑えれば、意外や簡単に行えます。
ただし要点を抑えぬまま作業すると、ショートを起こして、最悪クルマの電装系を破損させてしまうなどの大事になってしまいます。
ショートさせないポイントは、マイナス側の端子の扱いとなります。マイナス側につく配線は、ボディにつながっています。これはボディの鉄板をマイナス側の配線として使っている(ボディアースともいわれます)からです。バッテリー端子の脱着は、必ずマイナス端子とボディが切り離された状態で行いましょう。
スズキの軽自動車であれば高い工賃を支払うこともないので、ショートが心配ならば、プロに任せるのが得策です。
とはいえ、少しでも安価にバッテリーを交換したい方だとネットショップでバッテリーを購入することもあるでしょう。その際はご自分で交換することになるので、作業手順と、安全に作業するための要点を記しておきます。
バッテリーの交換手順
まず用意する工具は、2面幅が10mmのスパナ(車種により8mmや12mmが必要な場合もあります)。装備されている車種ならば、車載工具に入っている工具となります。
①マイナス端子のナットを緩めて、端子をバッテリーから外す。
②プラス端子を覆うカバーを跳ね上げ(端子にハメ込まれているので、指で摘んで持ち上げれば外れます)、端子を固定するナットを緩めて、端子をバッテリーから外す。
③バッテリーを固定するブラケットの両サイドに付くナットを緩め(外す必要はありません)、ブラケットに切り欠きのある方の長ナットをブラケットからズラして外す。
④古いバッテリーを車体から取り外す。
⑤バッテリーを固定していたブラケットに掛る長いボルトはカブがフック状になっています。そのフック部は、車体に備わるバッテリートレー部(樹脂のバッテリートレーの下の部分)に引っ掛ける穴があるので、古いバッテリーを取り外す際に、フックが外れてしまっていたら、新しいバッテリーをバッテリートレー部に載せる前に、フック部を穴にセットする。
⑥新しいバッテリーをバッテリートレー部に載せる。この際、端子の位置が古いバッテリー搭載時と同じ位置になるようにしましょう。
⑦固定ブラケットをバッテリーにセットし、切り欠きにバッテリートレー部の穴にフックが掛かった状態の長ボルトをセットする。
⑧ブラケット両端のナットを締め込む。両端にあるナットから飛び出るボルトのネジ部が、2ヵ所とも同じぐらいの長さとなるように、均一に、バッテリーが動かなくなるまで締め込みましょう。
⑨バッテリーのプラス側に端子を差し込み、固定ナットを締め付けたらカバーで端子部をしっかり覆う。
⑩バッテリーのマイナス側に端子を差し込み、固定ナットを締め付ける。
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スズキの軽自動車のバッテリー交換をプロに任せたいなら「カープレミアガレージ」へ
「カープレミアガレージ」では、国家資格を持った整備士が点検に対応するため、クルマに関する疑問点や不安点は何でもご相談いただけます。また、定期点検などのサービスも行っているため、長期的なクルマの管理も安心して任せることができます。
また、カープレミアでは「カープレミアパーツ」としてリビルト・中古部品を推奨しており、自社グループ会社においても、リユースの生産から販売まで自社工場を有し低価格の実現を進めています。
「カープレミアパーツ」とは?
カープレミアのグループ会社が提供する自動車パーツです。整備・修理の際に、主に「中古・リビルト部品」といった「リサイクル・リユース部品」などの低価格で安心のパーツを提供しています。
中古・リビルト部品って何?
中古部品(リユース)は、使用済み自動車等から取外され、テスターによる点検、清掃などを行い商品化された部品です。リビルト部品は、中古部品(コア)を分解洗浄、消耗品交換や故障個所の交換を行い、性能をほぼ新品同等に回復させた部品です。
リビルト部品をオススメする理由
1.新品部品を利用するよりもコストパフォーマンスが良い事
2.リサイクル、リユースといった資源の有効活用に繋がること。
3.品質基準をクリアした部品で安心して使用できること。
中古・リビルト部品のメリット
新品部品と比較して部品にもよりますが、20%~30%ほど部品代金が抑えられるケースがあります。
その他、万が一の故障時に0円で修理対応する故障保証や、24時間365日対応可能なロードサービスなどのサポートも充実しています。安心・快適なカーライフは、「カープレミアガレージ」にお任せください。
※故障保証の利用は車両購入時に別途加入が必要です。
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【注意点まとめ】スズキの軽自動車用バッテリー交換
スズキの軽自動車のバッテリー交換を行う際の注意点は以下のとおりです。
①バッテリーサイズは12種類ありますが、互換性のあるものを省くと7種類となります。
②同サイズでも端子の位置の違いがあるので、バッテリーサイズの末尾に注意しましょう。
③価格帯がかなり広いですが、一般的な使用ならば安い価格でも十分使用可能です。
④バッテリーの交換時期は3年前後ですが、使用状況で短くも長くもなります。
⑤自分でバッテリー交換する際は、マイナス端子を外した状態で行うのが基本の「き」です。
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※この記事は、2023年1月時点での情報を元に執筆しています。