ワイパー交換は自分ですべき?種類の選び方や取り付け方法・劣化のサインを押さえよう

パーツ・用品

ワイパーは、雨天時の走行に欠かせません。しかし、長年使い続けると水切れが悪くなり、交換が必要な状態となります。ワイパー交換は業者に頼まず、自身でも交換が可能ですが、種類が豊富なため車に合うワイパーがどれなのか、安心して交換を行いたい場合は専門業者から意見をもらうと良いでしょう。
今回は、ワイパーの特徴や交換時期、交換方法について解説していきます。

ワイパーにはどんな種類がある?愛車に適したブレード・ゴムを選ぼう

ワイパーには、交換できる部分と交換できない部分が存在します。交換できない部分は、基盤となる「ワイパーアーム」です。丈夫な作りになっているため交換をすることはほとんどない部品です。
一方で、ワイパーのブレード・ゴムは、日々の使用で消耗していくため交換する必要があります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

4種類のワイパーブレード

ワイパーブレードは、細長いゴムを支えるための部分を指します。
ワイパーを動かしてゴムで水切りする際に、重要な支えとなるワイパーブレードは、種類によって性能が少し異なります。それぞれの特徴をタイプごとに紹介します。

トーナメントワイパー

国内でよく利用されているのはトーナメントワイパーです。トーナメント表のような形が由来とされており、大きいフレームといくつかの小さいフレームで構成されています。強度が高く、安定した拭き取り能力が特徴です。
どれを選んでいいのか分からない、という方におすすめの一般的なワイパーブレードです。

フラットワイパー

フラットワイパーは見た目が非常にシンプルで、フラットに近い曲線の形をしています。
また、ブレードとゴムがセットになっており、密着性が高く、圧が均一にかかることが魅力です。注意点は、ブレードとゴムをセットで交換しなければならないフラットワイパーもあるということです。
それぞれ交換できるものとそうでないものがあるため確認しましょう。

エアロ(デザイン)ワイパー

エアロ(デザイン)ワイパーは、ほかと比べて高速走行時の浮き上がり防止効果が高いです。。デザイン性に優れていながら高い水切り性能も兼ね備えており、速い速度の運転にも対応できることが大きな特徴です。

雪用タイプ

雪用タイプのワイパーはブレード自体に雪対策が施されスノーブレードとも呼ばれます。名称の通り雪や凍結に強いことが特徴です。
寒い地域にお住まいの方はご存じだと思いますが、スキーやスノーボードで雪山に行く方は雪用タイプのワイパーブレードゴムがあることを知っておき、頻繁に行くのであれば冬季は切り替えると良いでしょう。

3種類のワイパーゴム

ワイパーゴムは、ガラス面に落ちる水を切る、もしくは綺麗にするための重要な役割を果たしています。ワイパーブレードと同じように、ワイパーゴムにもいくつか種類があります。ゴムによって性能が異なるため、それぞれの特徴について紹介します。

ノーマルタイプ

新車のワイパーに使われているワイパーゴムのほとんどに使用されているのが「ノーマルタイプ」のゴムです。
ノーマルと聞くと特に特徴がないイメージがあるかもしれませんが、性能は申し分なく値段も比較的安価で購入しやすいです。特にワイパーにこだわりのない方におすすめです。

グラファイトタイプ

「グラファイト」と呼ばれる炭素粒子をコーティングしている特徴を持つワイパーゴムが、グラファイトタイプと呼ばれます。
グラファイトにより、ワイパーゴムとガラスの摩擦抵抗を少なくする効果があるため、稼働時の摩擦による音を軽減することができます。
運転中に、経年劣化が原因で摩擦による音を感じたことがある方も多いと思います。このような音が気になる方はグラファイトタイプがおすすめです。

撥水タイプ

水切りの役割だけではなく、撥水効果が得られる「撥水タイプ」のワイパーゴムもあります。撥水コーティングと同じような効果を得られることで、水切りの性能が格段に上がるため、性能にこだわりたい方におすすめです。
ただし、性能が上がる分、金額も高くなる点は踏まえておきましょう。

ワイパーブレードとワイパーゴムの劣化サインと交換方法を解説

車のメンテナンスにも自分でできる範囲と業者に依頼した方が良い範囲が存在します。洗車やウィンドウウォッシャー液などの交換と同様に、ワイパーゴムの交換も自身で行うことができます。
基本的な交換目安は年に1度が基準となりますが、使用状況によっては前後する場合があります。劣化したサインをワイパーブレードとワイパーゴムそれぞれについて見ていきましょう。

ワイパーブレードの劣化のサイン

ワイパーブレードの劣化のサインは、主に以下のようなことが生じた場合です。

・動作時に異音を感じた
・ガラスに筋ができる
・水拭きにムラがある
・揺すったときにガタつきがある

いずれかのサインに当てはまる場合は、ワイパーブレードの交換のサインですので、交換するようにしましょう。
ワイパーブレードを交換する場合の費用としては、業者に依頼するよりも自身ですることで抑えることができます。
1本あたりの費用の目安としては、以下の表を参考にしてみてください。
(※紹介する費用はあくまでも目安となります。詳しい金額については業者にお問い合わせください)

交換先 費用 工賃
ディーラー 2,000~3,000円 1,500~3,000円
カー用品
ガソリンスタンド
1,500~3,000円 500円前後
自身で行う 1,000~3,000円 0円
整備工場 1,500円前後 300~600円

(※トーナメントワイパーを想定)

ワイパーブレードの交換方法

ワイパーブレードを交換する際は、ワイパーをフロントガラスに対して垂直に立てると交換がしやすくなります。
その上で次の手順に沿って交換していきましょう。なおブレードの外し方にはいくつかの方式があり、ちょっとしたコツが必要なことが結構あります。わからなければ販売店などに聞いた方が良いでしょう。以下に代表的な外し方を紹介します。

(1)ワイパーブレードをアームから取り外す
→アームとワイパーブレードの接続部分にボタンのようなストッパーがあるので、押さえながら横にずらして引き抜く
※取り外した後にアームを立てたままの状態にするのではなく、フロントガラスとの間にタオルなどを敷いて寝かせ、万が一倒れてガラスが割れてしまうなどのアクシデントを防ぐようにしましょう。

(2)新しいワイパーブレードをアームに取り付ける
→取り外した手順と同じように横にずらしながら取り付ける

取り付けるポイントは、ワイパーブレードがしっかりはめ込まれた時に鳴るカチッという音がしたことを確認することです。しっかりとはめ込まれていないと走行時に問題となる可能性があるのでしっかりと確認をしましょう。

ワイパーゴムの劣化のサイン

ワイパーゴム劣化のサインは、主に以下のようなことが生じた場合です。

・水はけが悪い
・雨の日の視界が悪い
・異音や拭きムラがある
・ゴムに裂けやヒビ割れが見られる
・摩耗や変形が生じている

ワイパーブレードと同様に、ワイパーゴムの交換も自身で行うことで工賃が無料で部品代も安く抑えることができます。
費用については、以下の表を参考にしてみてください。
(※紹介する費用はあくまでも目安となります。詳しい金額については業者にお問い合わせください)

交換先 費用 工賃
ディーラー 2,000~3,000円 1,500~3,000円
カー用品
ガソリンスタンド
1,000~2,000円 500円前後
自身で行う 500~2,000円 0円
整備工場 1,000円前後 300~600円

(※ノーマルタイプを想定)

ワイパーゴムの交換方法

ワイパーゴムは、ブレードに付いているためあらかじめブレードをアームから取った状態で行いましょう。
その上で次のような手順で交換していきます。

(1)ワイパーブレードを持ち、もう片方の手でゴムを引き抜く
→ロック穴がある方を手で押さえて、手前に引き抜くのがポイント
(2)ワイパーゴムを端から溝に沿うようにスライドしながら差し込む
(3)ワイパーゴムのロック穴にしっかりとゴムをはめ込む

ワイパーゴムもしっかりと正常に作動するように、はめ込みが悪くないかなどを確認してから、利用するようにしていきましょう。

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まとめ

ワイパーは車種によって形状や長さが違うため、自分の車に合ったものを選ぶことが必要です。
自分で交換することで費用を抑えることはできますが、初めての場合に何か不安要素があれば、プロから学ぶといった意味でも業者に依頼する方が最適な修理を提案してもらうことができるでしょう。劣化の目安については、パッと見で分からない場合にはガソリンスタンドの給油の際に「あとどれくらいで交換した方がいいですか?」と尋ねるのもよいでしょう。
適切な交換時期に車のメンテナンスを行い、快適なカーライフを送りましょう。

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