フォグランプとは?その役割と車検時のチェックポイントについて徹底解説!

クルマの故障・修理・整備

自動車に設置されているフォグランプは濃霧や大雨のときに安全に走行するために活躍する装備です。

しかし、このフォグランプが原因で車検に落ちてしまう可能性があることをご存じでしょうか。今回はフォグランプが車検にどう影響するのかチェックされるポイントと対策について詳しく解説します。

フォグランプで車検に通らなかった経験のある方、これからクルマにフォグランプを設置しようと検討している方は参考にしてみてください。

フォグランプとは?

フォグ(Fog)とは英語で「霧」を表す言葉であり、霧や大雨などで先が見えづらいときに視界を確保してくれるライトをフォグランプといいます。

また、フォグランプに似たようなもので、ドライビングランプというものがあります。これは、フォグランプと違いヘッドライトのハイビームと同じような効果があるとされていますが、日本の法律上ではフォグランプと同じ扱いとなります。

なお、フォグランプといえば前方を照らすものという印象を持っている方もいるかもしれませんが、後方向けのフォグランプも存在し、一定の基準を満たしていれば設置できます。

濃霧や大雨のときには大活躍

先述のとおり、フォグランプは霧や雨天時の視界が悪いときに灯火することで前方および後方の視界を確保してくれる役割を担っています。ヘッドライトとは異なる反射角度を利用し周囲を明るく見えるようにすることで濃霧の視界不良を解消する役割に特化した仕様となっています。

フォグランプの法律

フォグランプには「夜間、フォグランプだけで走行してはいけない」という法律があります。
道路交通法第52条より)

街なかを走行しているとスモール灯とフォグランプのみで走行しているクルマを見ることがありますが、これは交通違反(無灯火走行)となります。ヘッドライトとフォグランプでは光の性質が大きく異なるためヘッドライトの役割を果たすことができないからです。

フォグランプで前方が見えていると考えてしまい、ヘッドライトをつけ忘れると交通違反の対象となり、違反点数がついて反則金を支払うことになってしまうため注意が必要です。

車検に通るフォグランプの条件

フォグランプもほかの部品と同様に基準を満たしていなければ車検に受かることはできず公道でクルマを利用できなくなってしまいます。「補助的なランプになぜ保安基準があるのか」と思う方もいるのではないでしょうか。その理由は運転手にとっては便利であったとしてもランプの仕様によっては周囲に迷惑をかけたり、時には危険を与えてしまったりする可能性があるからです。

例えば過度な光量は前方のクルマや対向車にまぶしさを与え、前が見えなくなる危険性があります。それでは車検時にはどのようなポイントでフォグランプをチェックされるのでしょうか。ここではチェックされる5つの項目について紹介します。

フォグランプの数

1つ目はフォグランプの数についてです。保安基準では前方フォグランプは左右に1つずつと規定されています。正確には設置台数はいくつでも良いですが、同時点灯できる数は2つまでと定められています。例えばクルマを利用した競技であるWRCのように多くのフォグランプを設置しても問題はありませんが、同時点灯しないような接続となっていることが必要です。

また、後方については設置個数自体が2つまでとなっています。よって同時点灯しなくとも3つ以上装着されていると車検を通過できないため注意してください。

ライトの色

フォグランプはライトの色にも指定があります。前方フォグランプは白色か淡い黄色、後方フォグランプは赤色となっています。これ以外の色は保安基準に適合せず車検を通過できません。

また前方フォグランプについては、たとえ白か淡い黄色であっても左右で色が違う場合には車検を通過できないため覚えておきましょう。

フォグランプの明るさ

次の点検項目はフォグランプの明るさです。しかし、フォグランプの明るさについては明確な規定はなく、2006年までは10,000カンデラ以下という規定が定められていましたが、現在では撤廃されています。

ただし、明るさについてまったくチェックされないわけではなく、数値基準はなくとも車検時に周囲に影響を及ぼす明るさと判断されてしまうと車検を通らないケースがあるため注意が必要です。

設置場所・高さ

次に紹介するのは設置する位置と高さです。フォグランプを設置する高さは0.25m以上、0.8m以下、設置位置は車両の最外測から0.4m以内と規定されており、ここから外れた形で設置すると車検に通りません。
(参考元:https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-accident/subcategory-rule/faq218

見落としがちなポイントは車高とフォグランプの関係です。走行時の衝撃を吸収するサスペンションを交換し車高を落とした方もいるのではないでしょうか。注意しないといけないのがフォグランプの高さの変動です。車高を落とした場合、車高自体は問題なくともフォグランプが低くなりすぎて車検に通過しないといったこともありえるため、事前に確認をするようにしましょう。

光軸

光軸にも注意が必要です。光軸とは光の向かう方向のことで、上向きにすればするほど遠くまで光が到達し、走行時に視界が広がります。しかし上向きにしすぎると対向車の目線に入ってしまい運転の妨げになってしまう危険性があります。クルマをカスタマイズする際には光軸に注意をして行うようにしましょう。

フォグランプの取り付け費用

車検対応やクルマのカスタマイズのためにフォグランプの取り付けを業者に頼む場合はどのくらいの費用がかかるのでしょうか。また自身で取り付けることはできるのか、確認していきます。

フォグランプ取り付け費用の相場

フォグランプの光軸調整だけであれば数千円程度ですが、ランプ交換や大掛かりな調整を行う場合はそれなりに費用がかかります。フォグランプ本体は2,000円~30,000円と金額に幅があるため、機能やデザインを考慮して予算に合ったものを選びましょう。

整備費用に関してはバンパーを外して設置する場合は軽自動車であれば3,000円ほど、普通自動車なら5,000円前後かかります。バンパーを取り外さない取り付けの場合は片側1,500円程度から取り替え可能です。

その際、タイヤを外さなければフォグランプを触ることができないクルマの作りになっているとタイヤ2本分の脱着工賃が加算されます。通常であればタイヤの脱着工賃は1本500円~1000円ほどが目安です。

フォグランプを自分で取り付けるのはリスクが高い

フォグランプを自分で取り付けることもできますが、夜間の走行時に急に不具合が生じるなどのトラブルを避け自分や対向車の安全を確保するためには信頼できる業者に依頼しましょう。特に大切なことは知識やノウハウを持った会社に依頼することです。ここまで紹介したとおり、フォグランプの車検は明るさのように明確な基準がない項目などもあるため、車検通過にはそれなりの知識と経験が必要となります。

フォグランプの取り付けや交換はカープレミアガレージにお任せ

ここまで紹介してきたように知識や経験がない方が車検に通るフォグランプかどうか判断することは難しいです。その際におすすめのサービスが「カープレミアガレージ」です。高い技術力と多くのノウハウを持った整備士が多数在籍していることはもちろん、何よりお客様のことを第一に考え、極力安価にメンテナンスできるように提案をします。

カープレミアガレージとは?

「カープレミアガレージ」はお客様を第一に考えた親しみやすい整備工場です。お客様の大切なクルマをより快適に、より安全にするためのサービスを提供しています。

カープレミアガレージのサービス

フォグランプをはじめとするエンジンやバッテリーなど幅広くクルマの点検を行っています。国家資格を持った整備士が対応するため安心してクルマの点検を任せられます。フォグランプの取り付けのほか、車検、定期点検、故障保証サービスなども行っており、クルマの総合的なメンテナンスが可能です。クルマに関することは「カープレミアガレージ」にお任せください。

まとめ

今回紹介したようにフォグランプは霧や雨天時など視界が悪く、問題が起きやすいときに使用するランプであり、不具合があると大きなトラブルにつながりやすいです。また、車検に通るフォグランプかどうかの判断は知識がない方では難しいため、メンテナンスが必要な場合は「カープレミアガレージ」に依頼されてはいかがでしょうか。

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