24ヵ月点検は、車検と同時に実施されていることもあるため、点検項目について細かく知っている方は多くないでしょう。今回は24ヵ月点検の実施項目や、車検との違い、費用などについて詳しくご紹介していきます。
24ヵ月点検とは
24ヵ月点検はどのような点検を行っているのでしょうか。
24ヵ月点検の概要
24ヵ月点検を含む法定点検は、道路運送車両法の第48条「法定点検整備」で、実施が義務付けられています。車のパーツに損傷や劣化などの不具合がないかを点検し、整備を行うことで、故障や事故を未然に防ぐことを目的としています。点検を受けることができるのは以下の場所です。
メーカー系販売店(ディーラー)
法定点検、車検はもちろんのこと、日常の点検も受けることができます。
メーカー系販売店では、純正部品による整備を行うため、高い技術力で確実な点検を受けることができますが、点検の費用が高額になる場合があります。自社メーカーの車種を専門的に取り扱うため、保証やサービスはかなり充実しています。技術力やサービス内容を重視する方にはメーカー系販売店での点検がおすすめです。
ガソリンスタンド
メーカー系販売店や整備工場と比較すると費用は安く済みますが、店舗によって対応可能な点検の種類がさまざまで、技術力にばらつきがあります。ガソリンスタンドに依頼する場合、事前に対応している点検を確認しましょう。
もし、交換が必要な故障が見つかった場合、ガソリンスタンドでは部品の在庫を持っていないことが多く、即日対応が難しいことがあります。点検完了までに時間がかかる場合や、技術力にばらつきがあることもありますが、点検を安く済ませたい方にはおすすめです。
整備工場
様々なメーカーのクルマを取り扱う整備工場では、車種を問わず点検を依頼することが可能です。純正部品以外での整備にも対応しているため、メーカー系販売店と比べて安く受けることができます。整備工場にはプロの整備士が常駐しているため、安心して点検を依頼することができるのも魅力のひとつです。安く、確実な点検を受けたいという方は整備工場がおすすめです。
しかし指定工場や認証工場でなければ、点検後に記載される整備記録簿の発行ができないため注意が必要です。
24ヵ月点検と12ヵ月点検の違い
12ヵ月点検と24ヵ月点検は同じ法定点検ですが、大きな違いは検査項目の数にあります。12ヵ月点検では26項目、24ヵ月点検では56項目が対象となります。大別すると以下のような表になります。
点検項目 | 12ヵ月点検項目 | 24ヵ月点検項目 |
---|---|---|
操舵装置(ステアリング) | ○ | ○ |
制動装置(ブレーキ) | ○ | × |
走行装置 | ○ | ○ |
動力装置 | ○ | ○ |
電気装置 | ○ | ○ |
原動機(エンジン) | ○ | ○ |
排気管とマフラー | ○ | ○ |
緩衝装置(サスペンション、ショックアブソーバ) | × | ○ |
ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の発散防止措置 | × | ○ |
フレーム・ボディ | × | ○ |
24ヵ月点検は車検を通すにあたって必須の点検となっているため、24ヵ月点検は車検と同時に行うこととなります。
24ヵ月点検を受けなかった場合
車検と違い、24ヵ月点検は法定点検でありながら点検を受けなかった場合の罰則は設けられていません。
しかし、24ヵ月点検は整備不良や、目に見えないパーツの劣化を早期発見し、重大な危険を回避するための大切な手段です。罰則はありませんが、必ず点検を受けるようにしましょう。
また、法定点検を受けるメリットのひとつとして、車両の売却時に点検整備記録簿に記載があることによって、査定価格がアップする場合があります。加えて、車検残期間の長さが査定価格に影響する可能性があります。
24ヵ月点検と車検について
24ヵ月点検は、通常車検と同時に行われることが多いです。ここからは24ヵ月点検と車検の違いについてご紹介します。
24ヵ月点検と車検の違い
24ヵ月点検を含む法定点検は道路運送車両法第48条1項において、車の所有者へ点検の義務を課しています。しかし罰則がないため、点検を行わなくても良いという誤解を生んでいるのも事実です。
対する車検とは、自動車検査登録制度のことを指します。この制度は、日本で車を走行させるために道路運送車両法に定められた保安基準に適合しているかを、決められた期間ごとに証明する制度です。
ブレーキについての例を挙げて説明すると、車検では以下の項目について点検を行っています。
・4輪すべてに効いているか
・解除できるか
・左右のバランスに差はないか
ブレーキパッドが摩耗して残りわずかであっても、チェック時の3項目を満たしていれば車検では問題ありません。しかし、それでは安全な走行状態ではないため、24ヵ月点検を受け修理や交換を行うことでクルマを万全の状態にしておきましょう。
24ヵ月では普段目につかない部分を点検する必要があるため、クルマの知識の少ない方は業者に依頼することをおすすめします。
費用について
24ヵ月点検は車検と同時に行われ、車検に費用が含まれる場合が多いです。車検と同時に行う場合は以下の費用が一般的です。
・交換が必要なパーツ代
・自動車重量税
・自賠責保険料
・検査手数料(印紙代)
・事務手数料
24ヵ月点検のみの費用は、交換パーツの価格にもよるため異なりますが、相場としては2〜5万円程です。
24ヵ月点検は自分でできる?
24ヵ月点検を自分で行うことは不可能ではありません。しかし、ブレーキホースやブレーキシリンダーなど4輪をジャッキアップして行わなければ確認ができないところもあります。
また、タイヤやブレーキを取り外すためには特殊な工具が必要となります。専門的な知識や特殊な工具が必要となるため、メーカー系販売店や整備工場に任せるのがおすすめです。
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まとめ
法定点検の1つである24ヵ月点検は、罰則はないものの事故や故障を防ぐための重要な点検です。自分でも点検することはできますが、専門的な知識や特殊な工具が必要になりますので、確かな技術で安心安全なカーライフをお届けする「カープレミアガレージ」へお任せください。