ただ今大ブームのキャンピングカー! 専門家のおすすめは?

クルマを選ぶ テーマ別特集

コロナ禍や空前のアウトドアブームを追い風に、車内で寝泊まりできるキャンピングカーが人気を集めています。人気の理由やキャンピングカーの魅力、カテゴリーごとの特徴、トレンドの車中泊モデルやバンライフ仕様について解説します。

【今、キャンピングカー市場は?】コロナ禍とアウトドアブームが追い風に

キャンピングカーを製造するビルダーと販売店が加盟する日本RV協会が作成した「キャンピングカー白書2021」によると、国内のキャンピングカー保有台数は2016年に10万台を超えてから増加を続けていて、2020年は対前年比で106.7%(約12万7,400台)を記録しました。

人気の理由はここ数年のアウトドア&車中泊ブーム。加えて、コロナ禍で公共交通機関やホテル・旅館が敬遠され、代わりに「3密」を防ぎながら家族や仲間と安心して旅行できるキャンピングカーの利点が再認識され、人気に拍車がかかりました。

また、電気・ガス・水の生活インフラが整ったキャンピングカーは旅先で仕事をするワーケーションにも適しており、災害への備えやペットとの旅行など、様々なシーンで活用できます。

【そもそもキャンピングカーとは?】軽からトレーラーまで多彩なカテゴリー

車検証に「キャンピング車」と記される8ナンバー車は特種用途車両に分類され、炊事・水道設備や就寝設備などの構造要件を満たしたクルマのこと。ひと口にキャンピングカーといっても、軽自動車をベースにした「軽キャンパー」、トラックをベースにした「キャブコン」、ハイエースやキャラバンなどのワンボックス車をベースにした「バンコン」など、様々なカテゴリーが存在します。

バンコンバージョン

国産のキャンピングカーで最も台数が多く、種類も豊富なのがバンコンバージョン、略してバンコン。ワンボックス車の広い荷室に8ナンバー登録に必要なキッチン設備やベッドを架装してキャンピングカーに仕立てています。バンコンの利点は取り回しのいい車両サイズ。乗用車の5ナンバーサイズに収まるモデルも多く、普段使いも楽にこなせます。

車中泊モデル

軽自動車や乗用ミニバンをキャンピングカーにする場合、これらの構造要件をクリアするために屋根をカットしたり、床の一部を切り取ったりと大掛かりな架装が必要になり、架装コストが販売価格に反映されるために割高感があるのは否めません。そこで、ベース車のナンバーのまま(貨物車の4ナンバーや乗用車の5・3ナンバー)で、ベッドと収納だけを備えたシンプルな「車中泊モデル」が、買いやすい価格と手軽さで人気を集めています。

キャブコンバージョン

トラックのシャシーに「キャンピングシェル」と呼ばれる居住空間を架装したモデルがキャブコンバージョン、略してキャブコン。ベース車はトヨタ カムロードやライトエーストラックなどのキャンピングカー専用シャシーが主流で、ハイエースやキャラバンなどワンボックス車のボディをカットしてシェルを架装した「ボディカットキャブコン」も存在します。

キャブコンの利点はベース車のボディのまま架装するバンコンに比べてレイアウトの自由度が高いこと。窓の位置や形状、数も自由に決められるので断熱・遮光性にも優れ、シートやベッド、家具などもキャンピングカーの構造要件を満たす範囲で自由に配置できます。

軽キャンパー

税金やタイヤ、オイルなどの消耗品を含めたランニングコストを抑えられ、田舎の狭い道でもスイスイ走れる取り回しの良さで老若男女に人気の軽キャンパー。

軽バンコンのベース車はススキ エブリイやダイハツ ハイゼットカーゴなどのワンボックス車が主流で、軽トラックのシャシーにキャンピングシェルを架装した軽キャブコン、軽トラックの荷台に着脱可能なキャンピングシェル(積載物扱い)を載せた軽トラキャン、ベッドだけを備えたシンプルな車中泊モデル(黄色4または5ナンバー登録)など、様々なタイプが選べます。

キャンピングトレーラー

エンジン、トランスミッション、駆動系を備えた自走可能なキャンピングカーが「自走式」と呼ばれるのに対し、動力装置を持たないシャシーにキャンピングシェルを架装した「被けん引車」がキャンピングトレーラー。欧州では「キャラバン」と呼ばれ、車両後端にけん引装置を取り付けたSUVやピックアップトラックなどでけん引して移動します。

運転席や動力装置を持たないので自走式に比べてリーズナブルで、ランニングコストも安いといったメリットがあります。車重750㎏以下のモデルはけん引免許が不要なので、手持ちのクルマでリーズナブルにキャンピンカーライフを楽しみたい人におすすめです。

輸入車

キャンピングカー大国のヨーロッパでは70年以上の歴史があり、自走式とトレーラーを合わせた総保有台数は500万台以上と桁違いのスケールで、キャンピングカーが「文化」としてしっかり根付いています。実は国産キャンピングカーに使われているパーツ(シート、流し台、冷蔵庫、コンロ、エントランスドア、サイドオーニングなど)の大半は欧州製。

当然ながらクルマとしての完成度も高く、スタイリッシュな外観デザインやセンス抜群のインテリア、卓越した動力性能は国産車の水準を大きく超えています。

【専門家おすすめのキャンピングカー#1】就寝に特化した軽の車中泊モデル

全国に1,200ヵ所以上ある道の駅や、高速料金の深夜割引を利用してSA/PAで仮眠しながら目的地を目指すクルマ旅。乗用車のシートは完全にはフラットにならないので疲れが残りますが、フラットな寝床を備えた軽バンの車中泊モデルなら交通費や宿代を節約しながらリーズナブルな旅が楽しめます。

写真はホンダ N-VANの室内に軽量・高強度のアルミフレームで組んだベッドやテーブルを設置したモデル。車両側には一切加工を施さず、フレームの上にマットを並べるだけで荷室からフロントシートまで室内全体が広大な就寝スペース(サイズは長さ2,080mm×幅1,140mm)を確保。ナンバーは軽商用車の「黄色4」になります。

車中泊時の「電源」は走行用のメインバッテリーとは別に鉛タイプのサブバッテリーを組み込むのが主流でしたが、バッテリーに蓄電する走行充電や外部充電システム、バッテリーのDC(直流)をAC(交流)に変換するインバーターが高価なため、鉛バッテリーより高性能でコンパクト、アウトドアにも持ち運べてインバーターが一体になったリチウム式のポータブルバッテリーが普及しています。

【専門家おすすめのキャンピングカー#2】オシャレに乗れるバンライフ仕様

快適装備が充実した本格キャンパーでも、シンプルな車中泊仕様でもない。こだわりのアウトドアギアやファッションのように、クルマ旅に必要な機能がミニマムに凝縮され、キャンプシーンに映えるビジュアルを備えたモデルがバンライフ仕様。

前向き/後ろ向き/フルフラットになるマルチアクションシートに換装され、ベッドマットと組み合わせて対座やベッド、カーゴにアレンジできます。床、天井、サイドトリムは総ウッド貼りで、ログハウスのような趣があります。

【専門家おすすめのキャンピングカー#番外編】屋根上が寝室になる…ルーフテント

キャンピングカーはハードルが高い……という人におすすめなのが、屋根の上に設置するルーフテント。ルーフラックやルーフボックスの感覚で市販のベースキャリアを介して取り付けられ、テントを展開すると大人2人分の就寝スペースになります。

【まとめ】ハードとソフトの充実で「文化」として根付きつつある

ひと昔前は「キャンピングカー=贅沢な乗り物」のイメージでしたが、ニーズの多様化に合わせて8ナンバー以外のライトキャンパーや車中泊仕様、ペット旅や自転車、釣りなど趣味に特化したモデルが人気を集めています。

オートキャンプ場やRVパークなど有料の車中泊施設も各地に整備され、ヨーロッパのように日本でも「文化」として成熟しつつあります。いわば「動く家」のキャンピングカーは趣味の幅や行動範囲を広げてくれる「夢のある乗り物」。まずは手軽に利用できるレンタカーでその魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

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