クルマのオプション装備には、車両工場で装着するメーカーオプションとディーラーで取り付けるディーラーオプションがあります。前者はサンルーフや先進安全装備などで車両の注文時にしか選べませんが、ディーラーオプションは車両購入後でも取り付けすることができます。ただしその種類が膨大なため、どれを選べばいいか迷ってしまうかもしれません。今回は、数あるディーラーオプションのなかからおすすめをチョイスしてみようと思います。
フロアマットからエアロパーツまでそろうディーラーオプション
オーディオやナビなどの電子機器、フロアマットやドアバイザー、小物入れといった利便性を高める装備、内外装を着飾るエアロパーツやイルミネーションなど、様々なアイテムが用意されるディーラーオプション。これらは万人向けに作られたクルマを自分好みにアレンジする手段といえます。
一般的に後付けのエアロパーツは好みの差が大きいため車両の下取り時に査定が下がる可能性がありますが、純正エアロはマイナス査定になることは少なく、メーカー系のエアロブランド(トヨタのモデリスタ、ホンダのモデューロ、スバルのSTIなど)はプラス査定になることもあります。好みに合うのであれば取り付けてもいいでしょう。
ほかにもキャンプなら防水シートカバーやフロアマット、積載性を高めるルーフキャリア。小さな子どもがいるなら後席用モニターといった具合に、必要なアイテムを取り付けることでより快適なドライブが楽しめます。
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ディーラーオプションならマッチングの心配はなし
ディーラーオプションの代表であるフロアマットやドアバイザーのほか、シートカバー、ラゲッジトレー、カーテンなどはカー用品店やネット通販でも購入できます。ただ、車種専用品でない場合は形状やサイズが合うかどうかは実際に取り付けてみなければ分かりません。
その点、車種専用設計のディーラーオプションは心配無用です。また、専用品でなくても正規ディーラーで販売される以上、しっかりとマッチングが取られています。
専用設計ゆえのデメリットとして価格は高めとなりますが、新車購入時に買うと多少なりとも値引きアップが期待できます。そのクルマを知りつくしたサービスマンが取り付けてくれるという安心感もディーラーオプションならではの魅力です。
そんな多彩なアイテムがそろうディーラーオプションの中から、多くの人におすすめできるものをピックアップしてみましょう。
【第1位】フロアマット
もはや取り付けるのが当たり前といえるフロアマットは、カー用品店やネットショップでも汎用品や車種専用品が販売されています。フロアカーペットが汚れるのを防ぐことができ、さらに足に伝わる車両の振動も軽減できます。
ディーラーオプションで購入するメリットは、形状が最適化されていることと、マイナー車種でも専用品が設定されることです。形状がフィットしないとアクセルやブレーキの操作性を損なう可能性がありますが、ディーラーオプションなら安心です。
種類はスタンダードタイプと高級タイプを用意することが多く、さらにラバー製や防水タイプなどをラインアップするモデルもあります。
スタンダードと高級タイプの違いは毛足の長さや抗菌性などですが、車内の汚れを防ぐという役目ならスタンダードタイプでも問題ありません。なお、装着率の多いフロアマットは、ドアバイザーとナンバープレートホルダー、ナンバープレートロックボルトなどとセットのお得なパッケージ設定とする車種も多いです。
【第2位】ナンバープレートロックボルト
近年、ナンバープレートの盗難が増加しています。ドライバー1本で簡単に取り外せるため買い物中など短時間の駐車で盗まれたという話もあるほどで、これを防ぐのがロックボルトです。
万が一盗まれたときはまず警察署に盗難届を出し、さらにナンバープレートがない状態では走行できないので市役所などで仮ナンバーを取得して、陸運局でナンバーの再交付を受ける必要があります。
余計な手間とコストがかかるうえ、盗まれたナンバープレートは犯罪に使われることが多いので、ロックボルトで自衛することをおすすめします。
【第3位】ドアバイザー
ドアの上部に取り付けて雨水などが車内に入るのを防ぐのがドアバイザーです。雨の日でも窓を少しだけ開けることができ車内の換気が可能になるので、喫煙者だけでなく、車酔いしやすい子供やペットがいるファミリーにもおすすめの装備です。汎用品もありますが、ディーラーオプションなら車両にジャストフィットし、さらに高速道路などでの風切り音が少なくなるよう考慮されています。
【第4位】ドライブレコーダー
あおり運転などの被害の証拠を残せることから、アフターパーツとして人気のドライブレコーダーも純正オプションとして用意されるアイテムです。アフターマーケット品ではなく、やや高価なディーラーオプションを選ぶメリットは、取り付けが確実なこと。他のパーツも同様ですが、そのクルマを知りつくしたサービスマンが作業してくれるので安心です。タイプとしては、前方だけでなく後方の映像も残せる2カメラタイプがいいでしょう。
【第5位】ETC車載器
高速道路を使う人のマストアイテムがETC車載器です。カー用品店などで後付けも可能ですが、ディーラーオプションには純正ナビと連動できるタイプもあります。
なお、ETC2.0車載器は一部の道路では通行料金の割り引きを受けらたり、高速道路から一時退出して至近の道の駅を利用できたりしますが(利用可能なICは限定され時間制限もありますが)、そうした道路の使用頻度が少ない人は価格の安いETC車載器でも十分だと思います。
【第6位】バックカメラ
車両の周囲を映すモニターシステムを標準装備したり、メーカーオプションで用意する車種も増えていますが、バックモニター対応ナビのバックカメラはディーラーオプションということが多いです。
装着すると、後退で止める駐車場などで壁や他のクルマにぶつけるトラブルを防げるだけでなく、バックドアを開けられるスペースも画面で確認できます。ナビ装着車ならぜひともつけておきたい装備ですね。
【第7位】USB充電端子
標準装備のクルマも増えていますが、ディーラーオプションで用意するモデルも少なくないのがUSB充電端子です。
前席用は標準装備でも、後席用はオプションという車種もあります。スマートフォンの充電だけでなく、ゲーム機やタブレット、レジャーで活躍するアクションカメラなどUSB充電ができる機器が増えているので、車両についていない場合は装着をおすすめします。
【第8位】ラゲッジマット
アウトドアレジャーユースはもちろんですが、普段使いでも重宝するのがラゲッジマットです。防水や撥水タイプならぬれた雨具などを入れても拭き取りやすく、汚れを防げます。
車種によっては後席を倒したとき用に背もたれの裏側も保護できるものや、バンパーカバーになるものもあります。
普段使いならソフトタイプ、キャンプ道具など汚れた荷物を積むなら洗いやすいラバー製のトレータイプを選ぶのがいいでしょう。
【個性的なディーラーオプションにも注目】メーカーごと、車種ごとに用意される専用アイテム
前述のランキングでは多くの車種に用意されるおすすめのディーラーオプションを挙げましたが、中には一部の車種にのみ用意される便利なアイテムもあります。
小さなお子さんや、足腰の弱いお年寄りがいるファミリーにおすすめなのがオートステップです。リアドアの開閉に合わせて自動で出し入れされる低いステップで、基本的にリアがスライドドアとなるミニバンや軽自動車の一部車種限定ですが、後席への乗り降りがしやすくなります。
また、軽自動車や2列シートミニバン、SUV、商用ワンボックスカーなどに設定されるのが、荷室にあらかじめ用意された穴に取り付けることでネットやパーティションなどが使いやすいラゲッジフックです。アウトドアレジャーで荷室を有効活用したい人や、仕事で荷物を運ぶ方は活用してみてはいかがでしょうか。
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ディーラーオプションで購入後の満足度を高めよう
ディーラーオプションは購入時だけでなく、購入後でも装着できるのがメリットです。もちろん中古車であっても在庫があれば買い求めることは可能です。価格は少々高めですが、多くのディーラーオプションは新車と同じ3年6万kmの保証がつくため(一部、1年保証のアイテムや、消耗品など保証がつかないものもあります)、より安心して使うことができます。
新車購入時は、その後のカーライフを想像し気分が盛り上がります。ディーラーオプションはそのカーライフをより豊かにしてくれます。とはいえ、あれもこれもと欲張ると購入価格が跳ね上がってしまいますのでご用心!