軽自動車の高速料金は安い?もっと安く高速道路に乗る方法は?

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ロングドライブで高速道路を快適に走るのは気持ちいいもの。でも、高速道路は利用料金が必要なのがネックに……。

普通車(登録車)ばかり乗り継いできた方だとご存じないかもしれないですが、実は軽自動車は普通車よりも高速料金が安く設定されています。

軽自動車の高速料金はどのくらいお得なのか?お得な利用料金をさらに下げる方法はあるのかなどをじっくり解説します。

軽自動車の高速料金は普通車より安い?

日本の高速道路はNEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)が運営していて、軽自動車と自動二輪は普通車より2割ほど安い料金に設定されています。

例えば関越自動車道の練馬IC(東京都)から長岡IC(新潟県)まで走った場合の通常料金は6,280円ですが、軽自動車だと5,060円に。東名高速〜名神高速で東京IC(東京都)から西宮IC(兵庫県)まで走った場合は通常料金が1万1,340円なのに対し、軽自動車だと9,210円になります。

軽自動車の高速料金が安い理由は主に以下の理由からです。

  • 車体が小さいので道路の専有面積が小さい
  • 車体が軽いので道路への負担が少ない
  • 軽自動車は高速道路を利用する便益が少ない

また、首都高速道路や阪神高速道路は普通車より1割前後安く(区間により異なる)、名古屋高速道路は最低利用料金が普通車と同じですが上限料金は普通車より210円安くなります。

軽自動車の料金が安くならない高速道路もある

福岡都市高速や北九州都市高速は車両区分が「普通車」「大型車」の設定になるため、普通車と軽自動車の料金は同一になります。

また、各地方公共団体の道路公社が管轄している自動車専用道路も料金体系がさまざまで、軽自動車と普通車が同料金で設定されている道路も珍しくありません。

もっと安く高速道路に乗る方法は「休日割引」

高速道路を通常よりもお得な料金で利用する方法として、ETCを使って「ETC割引」を受ける方法があります。ETC割引は普通車だけでなく軽自動車も適用されます。

割引の種類は以下のとおり。

【休日割引】

土日・祝日は普通車・軽自動車等(二輪車)限定で、地方部の高速道路が30%割引になります。ただし、年末年始やお盆休み期間、ゴールデンウィーク期間は休日割引が適用されません。

●割引対象道路

NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)が管理する地方部の高速道路(東京・大阪近郊は対象外)及び宮城県道路公社の仙台松島道路

※ただし東京近郊と大阪近郊に割引対象区間の設定あり。

【平日朝夕割引】

祝日を除く月曜〜金曜の6〜9時、17〜20時に高速道路を1ヵ月に5回以上利用すると利用回数に応じて30%・50%が還元されます。

※ETCマイレージサービスへの登録が条件。

●割引対象道路

NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)が管理する地方部の高速道路(東京・大阪近郊は対象外)及び宮城県道路公社の仙台松島道路

※ただし東京近郊と大阪近郊に割引対象区間の設定あり。

【ETC深夜割引】

毎日午前0時~午前4時の間に高速道路を利用すると30%割引になります。

●割引対象道路

NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)が管理する全国の高速道路及び宮城県道路公社の仙台松島道路

※京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は割引の対象外。

このほか、「ETC2.0割引」「外環道迂回利用割引」「千葉外環迂回利用割引」「アクアライン割引」「関越特別区間(水上〜湯沢間)ETC料金」などが設定されています。

最近の軽自動車の高速料金の値上げと今後

2022年4月1日、首都高速の通行料金が改定されました。「軽・二輪」区分は東名⇔北西線連続利用が280〜1,470円、それ以外が280〜1,090円だったものが、280〜1,590円と上限額が高くなりました。

これは都市部の通過交通を抑制して公平な料金体系にすることが目的とされています。

高速道路の通行料金区分は「軽・二輪」「普通車」「中型車」「大型車」「特大車」となっていますが、「軽・二輪」という区分の見直しの議論が行われています。5つの区分は30年以上変更されていないこと、その間に軽自動車の性能が高まり、高速道路を走る軽自動車の台数が増えていることから、受益者負担の観点で議論がされているのです。もしかしたら将来的には軽自動車の高速料金は普通車の料金に近づくのかもしれません。

普通車より軽自動車の高速料金が安くても最高速度は同じ?

現在、高速道路での軽自動車の最高速度は普通車と同じ100km/hに設定されています(標識や標示で制限されている区間を除く)。

かつては軽自動車の最高速度は80km/hに制限されていましたが、クルマの性能が向上したことで、2000年10月から普通車と同じ速度になりました。

新東名高速や東北自動車道で最高速度が120km/hに設定されている区間では、軽自動車の制限速度も120km/hになります。

ただ、車種によっては120km/hはクルマが出せる速度の限界に近い場合があります。出してもいいからと無理にスピードを出すのではなく、あくまで安全最優先で走行することをおすすめします。

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【まとめ】お得な割引を上手に利用して軽自動車で快適なドライブを

現在の軽自動車は、高速道路で前を走るクルマと一定の車間距離を保ちながら追従走行するアダプティブクルーズコントロール(ACC)を装備する車種が増えています。

以前はNAエンジンの軽自動車だとパワー的に高速道路を走るのがきつかったりもしましたが、現在はエンジンやトランスミッションの性能が上がり、どのモデルでも快適に走ることができます。

普通車よりも高速道路料金が優遇されている軽自動車。ETC割引を上手に活用すればさらにお得な料金になります。そのメリットを活かし、ぜひ快適なドライブを楽しんでください。

※この記事は、2022年9月時点での情報を元に執筆しています。

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