「フォルクスワーゲン ポロ(6代目・2018年~)」MQBプラットフォームを採用し質感と走りが大きく向上【人気モデル購入徹底ガイド】

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手頃なサイズと愛らしいスタイルから多くの女性ファンを持つ、フォルクスワーゲン(VW)のエントリーハッチバック。高い走行性能と優れた先進機能を両立した姿は、まさにプチゴルフ。今回は、現行型である6代目ポロに迫ります。

【サマリー】上級車の基本性能を受け継ぐ高コスパなVW

6代目となる現行型は、2018年3月に登場。コンパクトなサイズを受け継ぎつつ、全幅が1750mmとなったことで全車3ナンバー仕様となりました。メインとなる標準車は、ダウンサイジングエンジンとなる1L TSIを搭載。運転支援機能やインフォメーションシステムなどの先進機能も強化されています。

そして、現行型ポロ最大の武器は、フォルクスワーゲンの共通プラットフォームである「MQB」を採用したことです。MQBを簡単に説明すると、「コンパクトからミディアムクラスまで基本構造を共有することで、上位モデルの良い部分を幅広いモデルに取り入れようとしたもの」です。だから、小さくともVWブランドの魅力が凝縮された一台に仕上げられています。

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【外観スタイル】女性も親しみやすい愛らしいスタイル

愛らしくスタイリッシュなデザインを持つBセグメントコンパクトハッチバックであるポロは、全車5ドアハッチバックボディを採用しています。3ナンバー化されたとはいえ、+50mmの1750mmにとどめられ、全長もいずれの仕様でも4100mm未満に収められているので、取り回しの良さは健在です。

愛らしいスタイルの中に、メリハリの利いた直線を取り入れることで、頼りがいや堅牢さを表現している点は、ドイツ車らしいところ。マイナーチェンジモデルでは、フロントマスクにLEDライトによるシグネチャーを追加した最新VWモデル顔に進化しています。

【インテリア】デジタル化が一気に進み未来的なコクピットへ

現行型では、デジタル機能が積極的に搭載され、コクピット周りの雰囲気が一変。デジタルメーターと大型のタッチスクリーンが並列に並ぶ先進的なデザインとなりました。インフォメーションシステムもスマートフォンとの連携を強化し、ワイヤレスチャージング機能なども採用されました。

前期型の一部ボディカラーでは、コクピット周りのパネルカラーがボディ同色となる遊び心のある演出も……。

キャビンは5名乗車を基本とし、伝統的に作りの良いシートが採用されているのもポロの持ち味のひとつ。そのため、ロングドライブでも快適で疲れにくいのです。ラゲッジスペースは、標準で351L~最大1125Lを確保しており、実用的です。

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【走り・燃費】経済性に優れる1Lエンジンを主役に

標準車には、経済的な1L TSIと呼ばれる1L3気筒DOHCターボエンジンを搭載。トランスミッションには、DCTタイプのオートマチックトランスミッション「7速DSG」を組み合わせています。最高出力95ps/5000~5500rpm、最大トルク175Nm/2000~3500rpmを発揮し、燃費消費率は、19.1km/L(JC08モード)となっています。

マイナーチェンジモデルでは、新たな1L TSIエンジンに変更され、最高出力と最大トルクはそのままに、最大トルクの発生回転数が、1600~3500rpmと拡大。燃費消費率は、17.1km/L(WLTCモード)となっています。燃費が異なるのは、測定基準の違いから。基本的には、同等レベルと考えて良いでしょう。

前期型の「Rライン」のみ1.5L TSI evoエンジンを搭載。1.5L4気筒DOHCターボエンジンで、トランスミッションは7速DCGを組み合わせ、最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpmを発揮。燃費消費率は、17.8km/L(JC08モード)でした。

最上位となるGTIは、2L TSIと呼ばれる2L直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載。前期型は、6速DSGが組み合わされ、最高出力200ps/4400~6000rpm、最大トルク320Nm/1500~4350rpmを発揮。燃費消費率は、16.1km/L(JC08モード)でした。マイナーチェンジモデルでは、エンジンが変更され、トランスミッションも7速DSGに進化。最高出力207ps/4600~6000rpm、最大トルク320Nm/1500~4500rpmを発揮。燃費消費率は、15.7km/L(WLTCモード)となっています。

なお、ポロは全車右ハンドルの前輪駆動車のみとなります。

【安全装備】小さくともVW最新の先進安全機能を凝縮

小さくともVWの安全性能をしっかりと押さえているのもポロの特徴です。衝突被害軽減ブレーキは全車標準に。高速走行をサポートするアダクティブクルーズコントール(ACC)や後側方接近車警報の「ブラインドスポットディテクション」や駐車支援機能の「パークディスタンスコントロール」など上級機能も採用されています。

最新型となるマイナーチェンジモデルでは、さらなる先進機能の強化が図られており、車線逸脱抑制機能の「Lane Assist」やバックカメラなどを全車に標準化。さらに同一車線内運転支援機能「Travel Assist」や先進LEDヘッドライト「IQ.LIGHT」などの上級アイテムも積極的に採用することで、上位モデルにも引けを取らない安全装備を備えるように進化しています。

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【グレード構成】マイナーチェンジでモデルラインを変更

グレード構成は、大きく前期型とマイナーチェンジ後の後期型のふたつに分けることができます。

前期型のモデル構成は、エントリーとなる「TSIトレンドライン」、装備の向上を図った中間グレードの「TSIコンフォートライン」、そして充実装備を誇る上級グレード「TSIハイライン」の3つ。標準車では、1L TSIエンジンが搭載され、メカニズムが共通となります。

この他に、1.5L TSI evoエンジンを搭載したスポーティグレード「TSI Rライン」と、高性能な2L TSIエンジンを搭載した高性能グレード「GTI」が用意されています。

後期型では、エントリーグレードが「TSIアクティブベーシック」となり、装備を向上させた中間グレードが「TSIアクティブ」、上級グレードが「TSIスタイル」と改められました。またスポーティグレード「Rライン」を含めエンジンは、1L TSIに統一。GTIは、新たな2L TSIが性能を強化されています。

【マイナーチェンジ&改良一覧】2018年には走りのグレードを追加

2018年7月3日には、ハイパフォーマンスモデル「GTI」を追加。スポーティな専用内外装に、高出力な2L直列4気筒ターボエンジンを搭載しています。

2018年10月2日、一部改良を実施。デジタルメータークラスター「Active Info Display」と「スマートフォン ワイヤレスチャージング」をセットオプションとした「テクノロジーパッケージ」を新設。ボディカラーの「リーフブルーメタリック」と「エナジェティックオレンジメタリック」がオプションカラーに。これらの2色を選んだ場合、ダッシュボードとセンターコンソールがボディ同色仕様となりました。

2019年1月29日、スポーティグレード「TSI Rライン」を追加。Rライン専用となるスポーティな専用内外装に加え、エンジンも日本初導入となる1.5L TSI EVOを搭載し、見た目の差別化だけでなく、走りもスポーティに仕上げられています。

2019年10月1日、特別仕様車「TSIコンフォートラインリミテッド」を設定。TSIコンフォートラインをベースに、LEDヘッドライトやスマートキー、ナビゲーションシステム、レザーステアリング、専用15インチアルミホイールなどを追加しています。

2020年3月24日、一部仕様を変更。オプションである「セーフティパッケージ」に、「レーンキープアシストシステム「Lane Assist」を追加し、安全性を高めました。

2020年12月17日、一部仕様を変更。全車の純正インフォメーションシステムを「Ready 2 Discover」へとアップデート。グレード毎の装備内容の見直しが図られ、装備が向上されました。ただし、Rラインでは、Sport Select付スポーツパフォーマンスキットが省かれ、ノーマルサスペンションに変更されました。

マイナーチェンジで最新世代のTSIエンジンを搭載

2022年6月23日、初のマイナーチェンジを実施。エクステリアデザインが見直され、前後バンパーが新デザインに。わずかに全長も拡大されました。

エンジンは、全車に最新世代の1L TSIエンジンが搭載され、環境性能を向上させています。また先進安全運転機能も強化され、上級車にも引けを取らない機能を標準で備えるようになりました。グレード展開も改められ、「TSIアクティブベーシック」、「TSIアクティブ」、「TSIスタイル」、「TSI Rライン」の4タイプが展開されています。

2022年11月21日、高性能モデル「GTI」がマイナーチェンジを実施。マイナーチェンジモデルのポロをベースに、装備の充実化に加え、スポーツ性能も強化。

エクステリアも刷新され、フロントマスクには、兄貴分となるゴルフGTIを彷彿させるハニカムメッシュのロアグリルも取り入れられ、より勇ましい顔立ちに。2L TSIエンジンが新たなエンジンへと換装され、より高性能に。トランスミッションも6速から7速へと進化しています。

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【ポロのおすすめモデル#1】マイチェンモデルの登場でお買い得感が増した前期型GTI

VWが誇るスポーツハッチ「GTI」の伝統を受け継ぐポロGTIも中古車となれば、グッと身近な存在になります。最新型となるゴルフVIII譲りの顔付きの新型が登場し、全面的な進化が図られていますが、より手が届きにくい存在なったのも事実。しかし、前期型の実力も侮れません。エンジンスペックは、ほぼ同等。さらに最新型ではオプション扱いとなるアクティブダンパー付きのスポーツパフォーマンスキットも標準です。

手頃なサイズのボディは、日常で運転を楽しむ上でも大きな武器に。そこに200psのターボエンジンが組み合わされば、まさに無敵です。そして、小さくともGTIなので、お別れする際も、しっかりと評価され、思わぬ恩返しもあるかもしれません。

【ポロのおすすめモデル#2】必要十分な機能はしっかり!質実剛健なTSIアクティブベーシック(最新型)

VWのエントリーモデルといえど、ちょっとお高くなってきた昨今、やはり最新モデルが良いという人におすすめしたいのが、エントリーグレードの「TSIアクティブベーシック」です。

価格が抑えられている分、装備に見劣りする部分はあります。しかし、基本的な装備は、しっかりと押さえており、衝突被害軽減ブレーキやバックカメラ、ハイビームアシストなど先進安全機能に加え、LEDヘッドライト、自動防眩ルームミラー、スマートフォンワイヤレスチャージング、ETC2.0車載器などを標準化。もちろん、全車共通のスマホ連携可能なインフォメーションシステムも搭載されています。

メカニズムは、基本上位グレードと同じ。走りの面では妥協は全くありません。1L TSIエンジンも前期型に比べると、トータルバランスが向上。低中速での加速も良くなっています。その点も改良型をプッシュした理由です。

15インチタイヤに、カッコよさは求められませんが、タイヤのサイドが肉厚となる分、乗り心地にも有利。まさにドイツ車らしいベーシックさの魅力が詰まった一台といえます。充実した機能を求める人には不向きですが、オプションを追加していくと、ゴルフの価格帯に近づきます。なので、シンプル派には旨みの大きい一台といえるでしょう。

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【まとめ】気軽にドイツ車ライフを満喫できるVWコンパクトカー

高級車が中心となるドイツ車の中で、エントリーの役割を担うVWポロ。長年、愛され続けるのは、単にお手頃というだけでなく、小さいクルマでありながら、頼れる存在であったからでしょう。時代は流れても、職人気質のジャーマンクオリティは、今なお息づいています。あなたも輸入車デビューにポロはいかがですか?

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※この記事は2022年11月現在の情報に基づいています。

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