「ホンダ N-BOXスラッシュ(初代・2014〜2020年)」ルーフを下げスタイリッシュさを極めた、初代N-BOXの派生モデル【人気モデル購入徹底ガイド】

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1994年に、今で言うコンパクトクロスオーバーSUVとして登場したRAV4。日本のラインナップから外れていた時期もありますが、現行型である5代目はボディを大型化したワールドモデルとして日本に凱旋しました。一方CX-5は、2012年にミドルクラスのクロスオーバーSUVとして誕生。現行型は2代目となります。サイズも近く、ライバルと言える両車を比較してみましょう。

背の高いスーパーハイトワゴンのルーフを下げた、遊び心あるクルマ

1,780mmという高い全高を持つスーパーハイトワゴン、初代N-BOXは軽自動車とは思えない余裕ある居住空間が受け大ヒットモデルとなりました。一方で、シャシーやエンジン、トランスミッションを新開発し、軽自動車とは思えない走りの良さも身につけていました。

そのN-BOXをベースに、全高を大幅に下げ1,670mmとしたのが2014年に登場したN-BOX スラッシュです。ベース車が十分な室内高を持っていたため成立したモデルですが、リアドアをN-BOXのスライドタイプから一般的なヒンジタイプに変更し、チェッカー柄やストライプ柄のインテリアを採用するなど、よりスタイリッシュなモデルに仕上げられています。

リアに向かってルーフを絞った、スタイリッシュなクーペルック

N-BOXのウエストラインはそのままにルーフを100mm下げた、個性的なデザインがN-BOX スラッシュの特徴です。また、後方に行くにつれてルーフを絞り、さらにリアをヒンジドアとしただけでなくドアノブをウインドウ後端に移設することでリアドアの存在感を消すなど、2ドアクーペ風のスタイルに仕上げているのも見どころです。

ボディカラーはグレードにより異なりますが、モノトーン8色、ツートーン10色の計18色を用意しています。

N-BOXと共通のデザインながらオリジナルのカラーコーディネートが特徴

インパネまわりの造形、チップアップやダイブダウンが可能なリアシートはN-BOXと同じ。しかし、N-BOX スラッシュにはダイナースタイル、グライドスタイル、セッションスタイルと名付けられた3つの個性的なインテリアカラーパッケージをオプション設定しています。

なお、2016年の改良でトレッキングスタイル、2018年にはダークスタイルを追加しました。

上級グレードには、8つのスピーカーとFOSTEX社と共同開発したバックロードホーン型サブウーファーによるサウンドマッピングシステムが備わっています。フロントシートを倒せば後席に座って足を伸ばすことができるので、迫力ある重低音をリラックスして楽しむことができます。

N-BOXのエンジンをファインチューン。さらにギアレシオも最適化

パワートレインはN-BOXと同じくNA(58馬力/6.6kgm)とターボ(64馬力/10.6kgm)にCVTを組み合わせていますが、ECU制御やギアレシオの最適化、CVTにサーモバルブを採用したことで軽快さと燃費性能を両立させました。JC08モード燃費は、NAが23.8〜25.8km/L、ターボも21〜24km/LとN-BOXよりも若干向上しています。

もう1つの注目点はサスペンションのローダウン化です。N-BOX比で10mm下げられたことで重心が下がり安定性がアップしただけでなく、リアのダンパー径を拡大したことで乗り心地もよくなっています。

緊急自動ブレーキと誤発進抑制機能を備えたあんしんパッケージを用意

30km/h以下で前方車両との衝突を回避・軽減できる低速域衝突軽減ブレーキと、障害物を検知すると急発進を防ぐ誤発進抑制機能を組み合わせた「シティーブレーキアクティブシステム」、そして前席サイドエアバッグ&カーテンエアバッグを「あんしんパッケージ」としてベースグレードを除き標準装備。また、車両の安定性を高めるVSA(ビークルスタビリティアシスト)や、坂道でのずり下がりを防ぐヒルスタートアシストも全車に装備しています。

基本はGとXの2グレード。Gには安全装備を標準化したパッケージを設定

グレード構成はベーシックなGと上級のXの2つですが、Gには安全装備などを充実させたAパッケージ(2015年の改良以降はLパッケージ)を設定。上級のXグレードは前席のシートヒーターやステアリングヒーター、サウンドマッピングシステム、ブルーイルミネーションなども装備されています。なお、両グレードともターボエンジンを搭載したターボパッケージも用意されています。

ツートーンルーフは最もベーシックなGグレードには設定されませんが、2018年の改良により全グレードで選べるようになりました。

インテリアカラーパッケージは当初はXグレードの専用オプションでしたが、2015年の改良でG・Lパッケージ/G・Lターボにも設定。2018年にはGグレードでも選択可能となっています。

発売当初の価格は、モノトーンが138〜188万円、ツートーンが151万9,400〜193万9,400円でした。

【マイナーチェンジ&改良一覧】販売期間を通し大きな変更はなく、改良ではカラーや装備の変更を実施

2014年12月の発売以降、2018年までに3回の改良を実施しました。しかしそのどれもが装備やカラーの変更・追加などで、パワートレーンの変更や外観を刷新するような大改良は行われていません。

最初の改良は2015年12月に行われました。このときは従来のAパッケージをLパッケージと名称変更し、インテリアカラーパッケージを拡大採用しています。ボディカラーは、プレミアムピンク・パール、アッシュグリーン・メタリックの2色を新設定。ツートーンカラーではプレミアムピンクパール&ホワイト、プレミアムピンクパール&ブラック、アッシュグリーン・メタリック&ホワイト、ミラノレッド&ブラック、プレミアムイエローパールII&ブラックを追加してモノトーン9色、ツートーン14色のラインアップとなりました。

2016年の改良では新しいインテリアカラーパッケージを設定

2回目となる2016年の改良内容は最も大きなもので、外観ではXターボパッケージの15インチアルミホイールのデザインが変更されました。インテリアは新たにグリーン系のカラーを採用したトレッキングスタイルをインテリアカラーパッケージに追加。また、360°スーパーUV・IRカットパッケージと急速充電にも対応した充電USB用ジャックを装備しました。

なお、G・LインテリアカラーパッケージとG・Lターボインテリアカラーパッケージは従来標準装備だった安心パッケージをオプション設定として価格をダウンしています。

ボディカラーは、シャイニンググレー・メタリックとクリスタルブラック・パールを新設定し、それぞれにツートーンカラーも用意。ツートーンカラーではサーフブルー&ブラックとアッシュグリーン・メタリック&ブラックも追加しています。これによりモノトーン9色、ツートーン16色から選べるようになりました。

最後の改良ではN-BOX スラッシュの個性であるカラーバリエーションを拡充

2018年1月の改良では、インテリアカラーパッケージの新色として黒を基調としたシックで都会的なダークスタイルを追加し全5色設定としました。同時に、標準車のインテリアカラーはブライトロッドスタイルのみとなり、シート色を質感の高いモカに変更しました。また、この改良時にインテリアカラーパッケージとツートーンのボディカラーは全グレード設定となっています。

ボディカラーの新色は、プラチナホワイト・パールとプレミアムアガットブラウン・パール、サンセットオレンジIIの3色。ツートーンカラーではクリスタルブラック・パール&レッドを追加し、モノトーン7色、ツートーン10色となりました。

【N-BOXスラッシュのおすすめモデル#1】インテリアカラーパッケージ&ツートーンカラー

標準車はベージュまたはブラック内装(2018年以降はブライトロッドスタイル)ですが、インテリアカラーパッケージは赤と白を基調にチェカーフラッグをあしらったダイナースタイル、淡い青とクリーム系を組み合わせたサーフ&ドライブイメージのグライドスタイル、ギターやレザーソファなどを模したカラーのセッションスタイルなどをラインアップしています。

人気のN-BOXではなくN-BOX スラッシュを選ぶのであれば、この個性的なインテリアを選ばないのはもったいない!また、特徴的なルーフのデザインが強調されるツートーンカラーもおすすめです。

インテリアカラーパッケージは、初期モデルではXグレード以上に設定されていましたが、2015年の改良以降は選べるグレードが増えました。発売期間を通して大きな改良がなかったため、基本的にはどの年式でも大きな性能差はないと言えます。ただし、2016年の改良モデルはGグレードのインテリアカラーパッケージ車はあんしんパッケージがオプションとなっているため、緊急自動ブレーキなどが装備されない中古車もありますので注意してください。

【N-BOXスラッシュのおすすめモデル#2】使い勝手が高められた2016年以降のターボモデル

2016年の改良で追加設定された360°スーパーUV・IRカットパッケージは、前席だけでなく後席でも日焼けや日差しの暑さを和らげてくれる人気装備です。また、今では当たり前となったUSB充電ジャックも装備されているので、この改良以降のモデルで使い勝手は大きく高まったと言えるでしょう。

もしインテリアカラーパッケージやツートーンカラーが好みでなければ、その分の購入費でターボ車を選ぶのもいいでしょう。

N-BOX スラッシュの雰囲気を味わいたいのであればNAでも十分ですが、N-BOXよりも低重心なため安定感が高く、空力性能にも優れているので長距離ドライブにも適しているため、ターボエンジン車ならさらなる余裕が生まれます。サウンドマッピングシステムや本革巻きステアリングなどが必要なければ、G・Lターボがおすすめです。

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N-BOXとは異なる個性。もうこんなクルマは登場しないかも

街なかにあふれているN-BOXは選びにくい……そんな人にN-BOX スラッシュは適していると言えるでしょう。初期の販売は好調だっただけに中古車でも流通台数が多いのも魅力です。室内高は低いですが狭いというほどではありません。このカタチが気に入ったのなら、選んで間違いはないはずです。

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