【プロが選ぶ】ホンダの軽自動車でおすすめの中古車5選|2023年版

クルマを賢く買う クルマの購入ノウハウ

ホンダの軽自動車を中古で探していらっしゃる方へ、おすすめモデルを5台、カープレミアマガジン編集長が選びました。本記事では新しい現行モデルから絶版車まで幅広いタイプを選出しました。

※各見出しのナンバーは便宜上つけたもので、おすすめの順位順ではありません。

【No.1】もはや国民車「N−BOX」

現行2代目の標準モデル

現行2代目の「N-ONE カスタム」

幾度となく登録車(いわゆる普通車)を含めた新車販売台数No.1に輝く、もはや国民車と呼んで差し支えないスーパーハイトワゴン、N-BOX。中古車市場でも人気は変わらず、中古車情報サイトなどが取りまとめる人気ランキングではいつも上位です。人気の高さは、軽自動車の領域を超えた品質の高さにあると筆者は考えています。規格が厳しい軽自動車でありながら、十分な動力性能と普通車と遜色ない乗り心地、車高の高さを感じさせない操縦安定性など、いいところをあげたらキリがありません。ライバルの軽自動車を開発する担当者も「N−BOXをベンチマークにして開発しているが、部品の良さは追いつけないところがある」とも言わしめています。

N-BOXは、初代が2011〜2017年、現行モデルが2代目の2017年〜の販売となっています。N-BOXは初代も2代目と幾度となく改良が重ねられ、その改良のたびに良くなっていますが、例え古いモデルを選んでも、費用対効果はしっかりあります。

中古車相場価格は、初代も2代目も全体的に新車価格に対して割高です。人気モデルですから仕方ないですが、中古車でも購入後の価値の下がり方が緩やかなので、多少高くても我慢できるでしょう。

初代の中古車相場価格:50〜120万円
2代目の中古車相場価格:120〜180万円

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【No.2】N-BOXが高いと感じるなら「N-WGN」

現行2代目の標準モデル

現行2代目の「N-WGN カスタム」

大人気のN-BOXの価格が高いと感じられるのなら、同じプラットフォームとパワートイレンをもつトールワゴン、N-WGN(エヌワゴン)をおすすめします。N-WGNは後席がヒンジドアとなり、スライドドアのN-BOXに比べると後席の利便性に欠けますが、小さな子どもを乗せることがない方や、狭い駐車場で乗り降りすることがない方なら、後席ヒンジドアでも十分です。室内高はN-BOXより10cmほど低くなりますが、それでも十分に広さがあります。走りの質感や乗り心地は、N-WGNに合わせたチューニングが施されています。N-BOXより軽い車重と、車高の低さで走りの感覚は軽快です。

N-WGNは、初代が2013〜19年、2代目現行モデルが2019年〜となります。2代目の中古車相場価格はまだまだ高いので、コスト重視なら初代を狙ってみてください。

初代の中古車相場価格:45〜110万円
2代目の中古車相場価格:100〜160万円

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【No.3】デザイン重視ならモダン・レトロな「N-ONE」

現行2代目

初代

昭和中期の1967〜71年に販売された、N360のデザインを現代版に復刻させたハッチバック「N-ONE(エヌワン)」もおすすめです。そうです、詰まるところ、ホンダの次世代軽自動車「Nシリーズ」はどのモデルも品質が高く、走りが良く、乗り心地もいいおすすめモデルなのです。

N-ONEは、2012年に初代がデビュー、2020年に2代目へフルモデルチェンジされました。デザインはサイゼリヤの間違い探しレベルのそっくりさ。中身は当然ブラッシュアップされた2代目がいいですが、初代でも十分な品質です。予算に合わせて、どちらを選んでも大丈夫です。

初代の中古車相場価格:45〜110万円
2代目の中古車相場価格:100〜160万円

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【No.4】安いホンダの軽自動車をお探しなら「ゼスト」

ゼスト スパーク

2006〜12年の間に1世代限りで販売されていたトールワゴン、ゼスト。標準モデルのほか、前期型に「ゼスト スポーツ」、後期型に「ゼスト スパーク」というスポーティモデルもラインナップしていました。姉妹車はライフのほうが売れていましたので、ゼストはマイナーな存在になってしまいましたが、中身は同じで品質に問題はありません。軽自動車初採用のサイドエアカーテンを備えるなど安全性も強化されています。

年式が古くなりますが、予算コミコミ50万円以内で、そこそこ安心して乗れる軽自動車が欲しい、という方なら、ゼストをおすすめします。

中古車相場価格:10〜40万円

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【No.5】変態的メカニズムを持つ「バモス」&「アクティ バン」

バモス

アクティ バン 3代目

バモスは、1999〜2018年に販売された軽ワゴン、アクティ バンは2018年まで販売された歴史ある軽バンです。バモス・アクティも基本構造は同じです。

バモス/アクティ バンは、MR(エンジンが前輪と後輪の間に位置するミッドシップ・リアドライブ=後輪駆動)というスポーツカーのようなレイアウトをもっています。また、2WDはAT・MT、4WDはMTと3ATがエンジンは横置き、4WDの4ATは縦置きとなるという、トランスミッション・駆動方式の違いでエンジン搭載位置を変えてしまうのはバモス/アクティ以外に聞いたことがありません。この変態的なメカニズムは、いかにもホンダらしく、よく回るエンジンと相まって今でも熱いファンがたくさんいます。

また、エンジン位置が車体中央のフロア下にあることから、フラットで使いやすい荷室空間を生み出し、走行中の騒音も少なくなります。車中泊愛好者からの支持も高く、キャンパーとしても好んでバモス/アクティ バンが選ばれています。参考までにアメリカでもアクティの人気が急上昇中で、輸入規制が緩くなる25年以上前のモデルが飛ぶように売れていると聞きます。

このため、中古車相場価格はほかの軽バン・軽ワゴンに比べると高めですが、価値が下がりにくいモデルですので、少々高くても購入して損はないでしょう。

アクティ バンの狙い目は、最終型となる3代目ですが、販売年数が1999〜2018年と長いので、10年落ち以上のタマは状態の良さに注意が必要です。

バモスの中古車相場価格:20〜70万円
アクティ バンの中古車相場価格:15〜80万円

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(執筆:宇野 智 画像:ダイハツ)
※この記事は、2022年12月時点での情報で執筆しています。

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