人気のハイブリッドSUVを、カーライフスタイルや好みなどユーザーの選び方別に分けたおすすめモデルを、カープレミアマガジン編集長が選びました。なお、今回はすべて現在新車で販売中の国産車、正規輸入車のうち、ストロングハイブリッド(意味がわからない方は次項をご覧ください)から選出しています。
マイルドハイブリッドのSUVもたくさんありますが、「ハイブリッドSUV」が気になる方、この記事をお読みの方は、純ガソリン車と比較して数km/Lばかり燃費が良くなり、出足の加速が少し良くなるだけのマイルドハイブリッドより、モーターの力強い加速と優れた燃費を両立したストロングハイブリッドに興味を持たれているかと思います。
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ハイブリッドSUVとは?複数タイプあるよ!
ハイブリッドSUVとは何かがある程度わかっていると、どのハイブリッドシステムが自分の好みやカーライフスタイルに合っているかどうかがとてもわかりやすくなります。この点、よくご存じの方は、ここを読み飛ばして次の項へどうぞ。
ハイブリッドとは、エンジンとモーターの2種類の原動機を使って走るクルマのことをいいます。ハイブリッドは英語の「Hybrid」で雑種、あいのこという意味があります。より正しく書くならば「ハイブリッド車」とすべきでしょうが、一般的にクルマの話をしているときは「車」を省略して「ハイブリッド」と言いますし、グーグルで「ハイブリッド」を検索すると、検索結果の大半がクルマのハイブリッドとなっています。飲食店で「ホット」と言うと、ホットコーヒーのことで、ホットサンドのことではないのと同じようなことです。
ハイブリッドは「ストロングハイブリッド」と「マイルドハイブリッド」の2タイプに分かれます。また、ストロングハイブリッドは、専門用語でいうと「シリーズ式ハイブリッド」と「シリーズ・パラレル式ハイブリッド」の2つにわかれます。具体的には、シリーズ式が日産の『e-POWER』など、シリーズ・パラレル式がトヨタの『THS(今はこの名称が使われなくなり、新型ノアが出たときは単にシリーズパラレルハイブリッドと呼ぶようになった)』、ホンダの『e:HEV』などとなります。
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ここから先は少々長くなりますので、続きは筆者が書いた「3種類あるハイブリッド、今買うなら何がいい?構造の違いからタイプ別おすすめモデルまで」の記事を読んでから、この記事にお戻りください。
それでは、おすすめのSUVをお伝えします。
【一番安い】おすすめハイブリッドSUV
ハイブリッドSUVで最も価格が安いのは、ダイハツ ロッキー『X HEV』グレードの212万6,000円、2番目に安いのがロッキーのOEM、トヨタ ライズ 『G(ハイブリッド)』グレードの217万3,000円、3番目に安いのがトヨタ ヤリス クロス『HYBRID X』の228万4,000円となっています。
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価格だけに注目するなら、ロッキーとなりますが、一番安いハイブリッドSUVをお探しのあなたはきっと、燃費が最もいいハイブリッドSUVが気になっているはずです。ご要望にお応えしましょう。燃費(WLTCモード)を加えて表にまとめてみました。
車名 グレード | 新車車両価格(円) | 燃費(km/L) |
---|---|---|
ダイハツ ロッキー X HEV | 2,126,000 | 28.0 |
トヨタ ライズ G(ハイブリッド) | 2,173,000 | 28.0 |
トヨタ ヤリス クロス HYBRID X | 2,284,000 | 30.8 |
ヤリス クロスハイブリッドは、SUVの中で最も燃費が優れています。ロッキー/ライズと比較して約1割もの開きがあります。たった1割かもしれませんが、おサイフを気にするあなたはきっと、最も燃費がいいSUVに乗ったほうが、買ったあとの精神衛生面もよろしく、幸せな気分になるはずです。
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ライズ/ロッキーとヤリス クロスは異なるシステムのハイブリッド
ハイブリッドシステムに着目してみると、ライズ/ロッキーはダイハツが開発した『e-SMART』で、ヤリス クロスは『THS II』となり、前者はシリーズ式、後者はシリーズ・パラレル式と異なります。
ライズ/ロッキーのシリーズ式ハイブリッドは、エンジンは発電専用となって100%モーター駆動で走る方式、ヤリス クロスは、発電用と駆動用2つモーターとエンジンを組み合わせて、100%モーター駆動から100%エンジン駆動まで、およびその両方で駆動させる、走行状況に応じて可変させるシリーズ・パラレル方式となっています。どっちも優れていますが、実際に乗って比較してみると、ヤリス クロスのほうが、走りの質は上に感じます。ライズ/ロッキーは、エンジンの回転と実際の速度が合ってなく、無駄に回るエンジン音が気になりました(筆者の所感。個人差あります)。
使い勝手を比較すると、実用性に優れるのはライズ/ロッキー。さすが軽自動車・小型車専門メーカーらしく、ユーザー目線で「良品廉価」をモットーに開発するダイハツ。フロントシートの座面の地上高は65cmと女性でも乗り降りしやすい高さにしたり、リアのラゲッジはフロア下も使える2階建て構造にするなど、なかなか気の利いた作りになっています。
走りの質と燃費で比較するなら、ヤリス クロスがおすすめですが、実用性も大事だという方は、ライズ/ロッキーがおすすめです。あとは、ディーラーで両車試乗してみて決めてください。
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【燃費がいい】おすすめハイブリッドSUV
全SUVで最も燃費がいいのは、ヤリス クロス ハイブリッドと前項でお伝えしましたので、ここでは国産SUV燃費ランキングTop10をお伝えします。
新車国産SUV人気ランキング
※注記のない車種はすべてハイブリッド車。グレードにより燃費が異なる車種は最良燃費で掲載。燃費はWLTCモード。
順位 | メーカー | 車名 | 燃費(km/L) | |
---|---|---|---|---|
1 | トヨタ | ヤリスクロス | 30.8 | |
2 | ダイハツ | ロッキー | 28.0 | |
3 | トヨタ | ライズ | 28.0 | |
4 | トヨタ | カローラクロス | 26.2 | |
5 | トヨタ | C-HR | 25.8 | |
6 | スズキ | ハスラー | 25.0 | |
7 | ホンダ | ヴェゼル | 25.0 | |
8 | マツダ | CX-3 | 23.2 | ※ディーゼル |
9 | 日産 | キックス | 23.0 | |
10 | レクサス | UX | 22.8 |
【走りがいい】おすすめハイブリッドSUV
結論からお伝えしましょう。
ホンダ ZR-V
2022年7月に先行予約を開始、発売が2023年4月21日となっているホンダの新型ミドルSU『ZR-V』を筆者はイチ推しします。ZR-Vは、シビックとプラットフォームとハイブリッドシステム『e:HEV』を共有しています。パワートレインは、ZR-V用にセッティングを変えていますが、シビック e:HEVの高い走りの評価をそのまま引き継いだSUVとなっていました。
筆者がZR-Vのメディア試乗会で乗ってきました。シビック e:HEVの、アクセル開度に合わせて擬似的に作成していながらも本物と聞き間違えるほどのエンジン音は、ZR-Vには採用されていませんでしたが、ナチュラルにアクセル開度と合ったエンジン音を聞かせてくれるあたりがとてもニクかったですね。また、足回りも良かったです。
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【輸入車】おすすめハイブリッド
輸入車のストロングハイブリッドは、ルノーからしか出ていません。プジョー 3008に「GT HYBRID」というグレードがありますが、これはPHEVです。バッテリーがなくなるとハイブリッド走行になりますので、ここで比較しておすすめにするかどうかを決めてもいいのですが、ユーザー視点で考えるとハイブリッドSUVを探している人はPHEVを基本除外することが多いと推察し、本記事では外します。
ルノー アルカナ
ルノー キャプチャー
この2台はともに『E-TECH』と呼ばれるハイブリッドシステムを採用しています。ルノーは日産・三菱とアライアンスを組んでいますので、日産のハイブリッド『e-POWER』の技術を流用してそうですが、違います。E-TECHはルノー独自開発です。ルノーがF1で培った技術を市販車にフィードバック、ドッグクラッチ(常時噛み合い式。ドグミッションとも)というレースマシンにしか使わない、高効率だが捜査が難しいトランスミッションをハイブリッドシステムに組み込んでいます。この素晴らしき変態的システム(ルノーの開発担当に変態というと喜びます)について詳しくは「試乗レポート「ルノー アルカナ」F1の技術用いた変態パワートレインを搭載したフレンチクーペSUV」をご覧ください。
輸入車ハイブリッドSUVは、ルノー E−TECH搭載2車種のみとなりますが、かなりおすすめです。
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編集長なら何を買うか?
予算上限なしでストロングハイブリッドSUV限定という条件なら、ルノーのハイブリッドかホンダ ZR-Vで悩んだ末、ホンダ ZR-V を買います!(ほかのモデルがダメっていうことではないですからね)
なぜなら、私は燃費よりも、実用性よりも何より「運転の愉しさ」を第一としているからです。単なる「楽しさ」ではなく、もうちょっと奥が深い意味の「愉しさ」です。今回は、僅差でZR-Vにさせていただきました。
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※この記事は、2023年3月時点での情報で執筆しています。