軽自動車の車検時にマストなのが、軽自動車の関連する納税です。その中で、事前に納付が必要となるのが、軽自動車税（種別割）です。今回は車検時の必要とされている納税証明書の取り扱いについて解説します。
軽自動車の納税証明書とは？
車検時に必要となるのは、軽自動車税（種別割）の納税証明書です。これは当該年度の4月1日現在における軽自動車の所有者に対して課される税金です。
毎年、５月初旬頃に、所有者の住民票のある市町村から納税通知書が送られてきます。これを納付期限となる５月末までに、市区町村の窓口や金融機関等など指定の方法で納税しなければなりません。その際に、納税証明書と記載された用紙の一部が返却されるので、それを保管しておきます。その後手続きに必要になる場合があるからです。
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軽自動車の車検のとき、納税証明書は必要？
現時点では用意しておいたほうがベター
詳しくは後述しますが、現時点では納税証明書が手元にあれば用意しておく方がベターでしょう。車検を請け負う自動車販売店より提示される必要書類のひとつにも含まれています。またユーザー車検の場合でも、納税証明書を持参した方がベターです。ほかにも車検時に納付する税金として、自動車重量税がありますが、これは車検時に納付するものなので、用意する必要はありません。
軽自動車の納税証明書がいらないケースも
納税証明書の用意をベターと表現してマストとしなかった理由は、2023年1月から新しいシステムの運用が始まったから。
すでに登録車では、2015年（平成27年）４月から国の各運輸支局自動車検査場等と都道府県がシステム的に連携し、車検車両に係る自動車税（種別割）の納付状況を電子的に確認できるようになっています。このため、原則として納税証明書の提示が不要に。それが軽自動車でも実現されました。2023年（令和５年）１月より運用が開始された「軽自動車税納付確認システム(軽JNKS)」です。
市区町村は納付情報をシステムに登録するので、電子確認が可能となり、原則として納税証明書の提示は不要となります。
軽自動車の納税証明書が必要となるケースも
車検時に納税証明書の提示が原則として不要になりますが、例外がない訳ではありません。
軽JNKSに納付情報が登録されるまでには1〜2週間程度かかるため、納付直後に車検を受けようとすると、軽JNKSに納付情報が反映されていない可能性もあります。また中古車の購入直後やほかの市区町村に引っ越しした直後などでデータの照合ができないと、納税証明書の提示が求められます。もちろん、未納付の場合は、車検そのものを受けることができません。
購入した中古車に前オーナーが納めた有効な納税証明書が残されていた場合は、車両番号(ナンバー)が異なっていても、有効な証明書として使用することができます。
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軽自動車の納税証明書を紛失したらどうすればいいか？
軽JNKSのメリットのひとつが、軽自動車税の納税証明書を紛失してもシステムで確認ができるため、原則として再発行が不要なことが挙げられます。ただし、上記したように、納税証明書の提示が求められる場合は、再発行の手続きが必要となります。
軽自動車の納税証明書の再発行方法は？
©photoAC
もし納税証明書が必要となった場合、車検証に記載される『使用の本拠の位置』を管轄する市区町村役場で再発行を受けることができます。
中古車を購入した年では、４月時点での所有者が異なり、他者が納税を行っていることもあるでしょう。その際も、所有する軽自動車の名義変更及び住所変更が済んでいれば、使用の本拠の位置を管轄する市区町村で継続検査用の納税証明書を取得することができるので問題はありません。
もちろん、軽JNKSに情報アップされていれば、あえて用意する必要はなくなります。
軽自動車も納税証明書が不要となれば、ほかには車検証や自賠責保険証書など車載しておく必要な書類のみで済むため、特に車検時に必要な書類を探す手間が省けます。ただし、軽自動車を取得した年や納税直後に車検を控える場合などは、注意が必要なことを覚えておくといいでしょう。
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※この記事は、2023年1月時点での情報を元に執筆しています。
