ゴルフやポロ、ティグアンをはじめとするSUVなど輸入車のなかでは比較的入手しやすいモデルがそろうフォルクスワーゲン。ただ、車検費用となると国産車に比べ高いとの声を聞きます。そんなフォルクスワーゲンの車検費用はどうなっているのか、モデルごとに20年ほど前のものから現行型までインターネットで調べてみました。
フォルクスワーゲンのクルマの車検を受ける前に……
車検費用にはどんなものがある？
車検費用は、「法定費用」と「整備費用」の2つがあります。法定費用は国が定めた自動車重量税と自賠責保険料（自動車賠償責任保険）と印紙代で、日本中どこで車検を受けても金額が変わりません。一方で整備費用は、車検を受ける店、工場によって金額が変わってきます。
フォルクスワーゲンの車検費用は高い？そうでもない？？
ゴルフやポロなど大衆車をラインアップするフォルクスワーゲンは、輸入車メーカーのなかでも入手しやすいイメージがあります。ただ、車検費用についてはほかの輸入車同様、高いとの声も……。実際、インターネットでは「国産車よりフォルクスワーゲンの車検費用は高い」というコメントをちょこちょこ見かけます。
これにはいくつか理由がありますが、最も大きいのが消耗部品の交換費用が高いことでしょう。
フォルクスワーゲンに限らず多くの輸入車は、消耗部品を定期的に交換することで高速で走行しているときも高い性能を発揮するよう設計されているものが多く、部品交換の頻度が国産車よりも早いケースが多くなります。
さらにそれらのパーツは海外から輸入するため、部品代が国産車より高くなるのです。また、正規ディーラーだと車検の基本料金も高めに設定されています。実際、フォルクスワーゲンディーラーで継続車検を受ける際、2〜3回目となるとポロでも20万円以上の請求がくる、との声が少なくありません。
逆に輸入車も対応してくれる整備工場や車検専門店を利用すると基本料金を抑えられるケースもあります。フォルクスワーゲンの扱いに長けたお店ではサードパーティー製のパーツを入手し部品代を抑えてくれる場合もあります。
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自賠責保険は25ヵ月分かけるケースもある
自賠責保険は、次回車検までの期間分加入します。次回車検までなら24ヵ月の加入でいいのですが、実は車検の有効期限満了は夜24時までなのに対し、自賠責保険の有効満了は正午12時までと、12時間のズレがあります。そのため、車検をギリギリのタイミングで受ける場合、数時間の保険未加入期間が発生してしまいます。
自賠責保険に加入していないクルマは公道を走行できないだけでなく、車検を通すこともできません。このような事態を防ぐために自賠責保険を25ヵ月分かけるケースがあります。
※本企画では自賠責保険料を24ヵ月で計算しています。
「ゴルフ」の車検費用の相場と注意事項
7代目ゴルフ（2013年4月〜2021年6月）
6代目ゴルフ（2009年4月〜2013年4月）
5代目ゴルフ（2004年6月〜2009年4月）
「ゴルフ」の法定費用
■7代目ゴルフ（2013年4月〜2021年6月）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥24,600 オールトラック・ゴルフR・ゴルフRヴァリアント：¥32,800 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥46,210〜55,110 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
■6代目ゴルフ（2009年4月〜2013年4月）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥24,600 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥46,210〜¥46,910 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
※自動車重量税が「13年経過」の重加算対象車は¥34,200となります。
■5代目ゴルフ（2004年6月〜2009年4月）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥24,600 R32・ヴァリアント2.0TSI：¥32,800 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥46,210〜55,110 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
※自動車重量税が「13年経過」の重加算対象車はR32・ヴァリアント2.0TSIは¥45,600、それ以外は¥34,200となります。
※自動車重量税が「18年経過」の重加算対象車はR32・ヴァリアント2.0TSIは¥50,400、それ以外は¥37,800となります。
「ゴルフ」の車検整備費用
現行型となる8代目ゴルフはデビュー時のものでもまだ初回継続車検の時期がきていません。ただ7代目の前期モデルや6代目になると登録からすでに10年以上経つ車両も出てくるためブレーキパッド＆ブレーキローター・タイヤなどの消耗部品交換、機関系・電装系部位の整備が必要になるケースが増えてくる時期。また、7代目はバッテリーが突然、機能しなくなるケースがあるようで、交換するとなると車検整備費用が高額になってきます。
編集部がインターネットで調べたところでは、7代目で10〜18万円台、6代目で15〜20万円台、5代目で15〜30万円台が最も多い車検整備費用でした。
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「ポロ」の車検費用の相場と注意事項
6代目ポロ（2018年3月〜）
5代目ポロ（2009年10月〜2018年3月）
4代目ポロ（2002年5月〜2009年10月）
「ポロ」の法定費用
■6代目ポロ（2018年3月〜）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥24,600 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥46,210〜¥46,910 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
■5代目ポロ（2009年10月〜2018年3月）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥24,600 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥46,210〜¥46,910 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
※自動車重量税が「13年経過」の重加算対象車は¥34,200になります。
■4代目ポロ（2002年5月〜2009年10月）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥24,600 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥46,210〜¥46,910 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
※自動車重量税が「18年経過」の重加算対象車は¥37,800となります。
「ポロ」の車検整備費用
現在、フォルクスワーゲンのエントリーモデルとなるポロ。現行モデルとなる6代目は2018年に登場しているため初期モデルはそろそろ2回目の車検を受ける時期となります。そのため乗り方によっては消耗部品の交換が必要になるケースが多くなるでしょう。また、5代目、4代目は登場からすでに年数を経ていることで消耗品以外のパーツ交換はもちろん、ディーラーで車検を受けると予防整備を行うことが求められることで高額な整備費を要求されるケースが見受けられます。
編集部がインターネットで調べたところでは、6代目ポロで10〜15万円台、5代目、4代目が20〜30万円台が最も多い車検整備費用でした。
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「ティグアン」の車検費用の相場と注意事項
2代目ティグアン（2017年5月〜）
初代ティグアン（2008年9月〜2017年5月）
「ティグアン」の法定費用
■2代目ティグアン（2017年5月〜）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥32,800 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥54,410〜55,110 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
■初代ティグアン（2008年9月〜2017年5月）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥32,800 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥54,410〜¥55,110 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
※自動車重量税が「13年経過」の重加算対象車は¥34,200となります。
「ティグアン」の車検整備費用
現行型の2代目ティグアンでもデビュー時のものは2度目の継続車検を迎えます。そのため、消耗部品、特にアイドリングストップを常時使用する場合はバッテリー交換が必要になるケースも増えています。初代はデビュー時のものが自動車重量税の重加算対象になる時期。ディーラーで車検を受ける場合は20万円を超えるケースが多いようです。
編集部がインターネットで調べたところでは、2代目で5〜20万円、初代で15〜30万円台が最も多い車検整備費用でした。
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「T-Roc（Tロック）」の車検費用の相場と注意事項
初代T-Roc（Tロック）（2020年7月〜）
「T-Roc（Tロック）」の法定費用
■初代T-Roc（Tロック）（2020年7月〜）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥24,600 Rのみ：¥32,800 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥21,610〜55,110 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
「T-Roc（Tロック）」の車検整備費用
国内で2020年に販売を開始したT-Roc（Tロック）は、全長が4,300mmを切るコンパクトSUV。国内デビュー時の車両が2023年に初めての継続車検を迎えます。そのため車検は消耗品の交換程度で済むはず。その消耗品で意外と高いのがエンジンオイル。純正品は100％化学合成のロングライフオイルとなるため交換頻度は少ないものの、価格は一般的なオイルより高額になります。
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「T-CROSS（Tクロス）」の車検費用の相場と注意事項
初代T- CROSS（Tクロス）（2019年11月〜）
「T-CROSS（Tクロス）」の法定費用
■初代T- CROSS（Tクロス）（2019年11月〜）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥24,600 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥46,210〜46,910 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
「T-CROSS（Tクロス）」の車検整備費用
2019年に国内販売を開始したT-CROSS（Tクロス）。継続車検を迎える車両が増えてくる時期ですが、パーツ交換など大きな出費が発生するケースは少ないでしょう。
編集部がインターネットで調べたところ、まだ車検を受けた車両が少ないなかではありますが5〜15万円台が最も多い車検整備費用でした。
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「パサート」車検費用の相場と注意事項
8代目パサート（2015年7月〜）
7代目パサート（2011年5月〜2015年7月）
6代目パサート（2006年4月〜2011年5月）
「パサート」の法定費用
■8代目パサート（2015年7月〜）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥24,600 TDIエレガンス：¥32,800 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥46,210〜55,110 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
■7代目パサート（2011年5月〜2015年7月）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥24,600 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥46,210〜46,910 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
■6代目パサート（2006年4月〜2011年5月）の法定費用
| 自動車重量税 | ¥24,600 V6 4モーション・：¥32,800 |
|---|---|
| 自賠責保険料（24ヵ月） | ¥20,010 |
| 検査手数料（印紙代・証紙代） | 指定工場：¥1,800（電子申請：¥1,600） 認証工場：¥2,300 |
| 合計 | ¥46,210〜55,110 |
※自賠責保険は沖縄県・離島など一部地域は上記保険料例と異なります。
※自動車重量税が「13年経過」の重加算対象車はV6 4モーションが¥45,600、それ以外は¥34,200となります。
※自動車重量税が「18年経過」の重加算対象車はV6 4モーションが¥50,400円、それ以外は¥37,800となります。
「パサート」の車検整備費用
パサートの現行モデルとなる8代目が国内販売を開始したのは2015年。特に前期型については乗り方によっては消耗部品の交換が発生してきます。7代目、6代目については特にディーラーでの車検時、ブレーキパットの交換やプラグ、バッテリーなど消耗品が純正品だとかなり高額となるほか、予防整備費なども加わることで高くなります。
編集部がインターネットで調べたところでは、8代目で10〜20万円台前半、7代目、6代目で20〜30万円台が最も多い車検整備費用でした。
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フォルクスワーゲンの車検費用を「安く・安心」に済ませる方法〜「カープレミアガレージ」とは
「カープレミアガレージ」では、国家資格を持った整備士が点検に対応するため、クルマに関する疑問点や不安点は何でもご相談いただけます。また、定期点検などのサービスも行っているため、長期的なクルマの管理も安心して任せることができます。
また、カープレミアでは「カープレミアパーツ」としてリビルト・中古部品を推奨しており、自社グループ会社においても、リユースの生産から販売まで自社工場を有し低価格の実現を進めています。
「カープレミアパーツ」とは？
カープレミアのグループ会社が提供する自動車パーツです。整備・修理の際に、主に「中古・リビルト部品」といった「リサイクル・リユース部品」などの低価格で安心のパーツを提供しています。
中古・リビルト部品って何？
中古部品（リユース）は、使用済み自動車等から取外され、テスターによる点検、清掃などを行い商品化された部品です。リビルト部品は、中古部品（コア）を分解洗浄、消耗品交換や故障個所の交換を行い、性能をほぼ新品同等に回復させた部品です。
リビルト部品をオススメする理由
１．新品部品を利用するよりもコストパフォーマンスが良い事
２．リサイクル、リユースといった資源の有効活用に繋がること。
３．品質基準をクリアした部品で安心して使用できること。
中古・リビルト部品のメリット
新品部品と比較して部品にもよりますが、20％～30％ほど部品代金が抑えられるケースがあります。
その他、万が一の故障時に0円で修理対応する故障保証や、24時間365日対応可能なロードサービスなどのサポートも充実しています。安心・快適なカーライフは、「カープレミアガレージ」にお任せください。
※故障保証の利用は車両購入時に別途加入が必要です。
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※この記事は、2023年2月時点での情報を元に執筆しています。
