【2023年1月の自動車ニュースまとめ】新型車デビューラッシュとトヨタ社長交代

クルマを選ぶ 自動車マーケットニュース

新しい年が始まりました。2023年の自動車業界はどうなるのでしょうか?今月もいろんなニュースがありました。まずは、1月のトピックスから。

トピックス

自動車業界のニュースと、自動車業界に影響を及ぼすニュースから、注目されたものをトピックス形式でまとめてお伝えします。

▸全車種受注制限(19日)
▸東電、電気料金3割値上げ申請(23日)
▸ダイハツ、一部車種にアイドリングストップレス仕様のグレードを追加。半導体不足の影響で(23日)
▸トヨタ、トップ交代へ。豊田章男会長、佐藤恒治社長の体制へ。現内山田会長は退任(26日)
▸新型コロナ、インフルエンザと同じ「5類」5月8日に移行へ(27日)
▸トヨタ、2022年の新車世界販売1位。2年連続。前年対比微減の1,048万台(30日)
▸ルノー、日産への出資比率15%へ引き下げへ(31日)

明るいニュースは、新型コロナが「5類」に分類されたことでした。3月18日からのマスク着用の実質的解禁とあわせて、コロナ禍の出口が見えてきました。このニュースは、自動車業界のみならず、あらゆる業種に好影響を及ぼすことは明白です。クルマ関係では、イベントに期待です。2023年は、東京モーターショー改め東京モビリティショーの開催年。果たして名称変更後初の日本の一大自動車イベントはどうなるのでしょうか?盛り上がることを期待ですね。

トヨタ社長交代と、ルノー・日産の出資比率のニュースについては、本記事後半で解説します。

クルマのイベント

1月に開催された国内外の主要なクルマのイベントのおもなものをピックアップしました。

▸CES2023(ラスベガス)5〜7日)
▸AUTO EXPO(デリーモーターショー)12〜15日
▸東京オートサロン(幕張メッセ)13〜15日
▸ブリュッセルモーターショー(ベルギー)14〜23日

日本の二大クルマイベントのひとつになった、東京オートサロン。今年も大盛況でした。オートサロンは「カスタムカーの祭典」とも呼ばれていますが、近年は自動車メーカーの新型車発表の場にもなっています。今年もたくさんの新型車がお披露目されました(後述)。

デリーモーターショーで注目されたのは、次の新型車。

この左のクルマは、日本でも大人気、みんな大好き『ジムニー』の5ドアです。右は、日本で販売されていないアジア市場向けのSUV『フロンクス』。

ジムニー 5ドアとフロンクスは広報画像が用意されていました。

ジムニー 5ドアは、開発車両がテスト走行しているところをスクープされていました。日本市場にも導入してほしいという声が上がっています。

フロンクスもかっこいいですよね。インド仕様は、全長3,995mm×全幅1,765mm×全高1,550mmというコンパクトなボディサイズ。トヨタ ライズが3ナンバーになったぐらいの大きさですから、日本市場に導入されても売れそうな気がします。

▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「スズキ ジムニー」を探す

2023年1月にデビュー・発売された新型車

10日【フルモデルチェンジ発売】 トヨタ プリウス(ハイブリッド)
13日【新型発表・予約注文開始】 三菱 デリカミニ
13日【2024年モデル発表】日産 GT-R 2024年モデル
13日【フルモデルチェンジ発表】スバル インプレッサ
13日【限定モデル発表】ルノー メガーヌ R.S. ウルティム
18日【モデル追加・発売】シトロエン ベルランゴ ロング
18日【新型発売】BMW XM
19日【フルモデルチェンジ発表】光岡 ビュート
20日【モデル追加・発売】プジョー リフター ロング
20日【モデル追加・発売】BMW M3 ツーリング
26日【新型発売】アルファロメオ トナーレ
27日【マイナーチェンジ・予約注文開始】マツダ Mazda2
31日【発売】BYD OTTO3

1月13〜15日に開催された東京オートサロン2023では、4車種の新型車が発表されました。どのモデルも注目度抜群、ネットでも話題になりました。

2023年1月にデビュー・発売された新型車について詳しくは下記の記事をご覧ください。

【ニュース解説】トヨタ社長交代、豊田章男氏は会長へ。なぜ?

豊田章男氏が、4月1日付けで代表取締役会長になり、社長は現在レクサスとGRのトップ佐藤恒治氏が就くという人事です。

2009年に社長に就任した豊田章男氏は、そのとき53歳、次期社長佐藤恒治氏の年齢と同じです。なぜ、豊田章男氏は次期社長に佐藤恒治氏を選んだのでしょうか?

社長交代の人事を発表した2023年1月26日のライブ配信で、豊田章男氏は「私はどこまでいってもクルマ屋。クルマ屋を超えられないのが私の限界」と語っていたのが印象的でした。

豊田章男氏は、未来のモビリティは単なるクルマ屋では、業界をリードできなくなるという思いがあったと推察されます。

トヨタ自動車のオウンドメディア、トヨタイムズの中で豊田章男氏は、佐藤恒治氏を次期社長に選んだ理由に「まずは若さ」と語り、続けて「それとクルマが大好き。本人はマスタードライバーが笑顔になるクルマをつくるのが大好き。この2つは最低条件だと思いますね。」と語っています。

豊田章男氏が限界を感じた、クルマ屋の枠を超えたトヨタに成長させるための適切な人材が、佐藤恒治氏だったとのことです。

トヨタ自動車の代表権は引き続き豊田章男氏がもっています。会社のかじ取りは佐藤恒治氏に任せて、豊田章男氏は代表取締役会長として国内外の自動車業界、経済界、政界など広く働きかけていくロビー活動を中心に活動するのではないかと筆者は推察しています。

【ニュース解説】ルノーが日産への出資比率を15%へ引き下げる…簡単にいうと?

これまで日産の筆頭株主はルノーが43.4%、日産のルノーの株保有率が15%で、フランスの法律では、日産はルノーへの議決権がないという、実質的に日産がルノーの子会社となっているという、いびつな関係が続いていました。

それが、ルノーがもつ日産の出資比率を、現在の日産の出資比率と同じ15%にする、というものでした。これまでのいびつな親子関係から、対等関係になったわけです。

ただ、「日産、よかったね」と両手を挙げて喜べない何かがあります。なぜ、急にルノーが日産の株を手放したのか、ここには大きく2つの憶測が飛び交っています。

1つ目は、ルノーは対等関係になってでも、日産と提携をしたかったから。

2つ目は、ルノーは近いうちに日産と縁を切りたかったから。

ルノーは2019年、20年に連結で赤字転落、22年度もルノーの上得意先、ロシアからの撤退で業績が悪くなる見通しです。

そしてルノーは、EV専業会社「アンペア」を2023年後半に設立して上場させるシナリオを描き、そこに出資するよう日産と三菱に求めています。

経営が厳しいルノーは、日産株を手放し、EVシフトに向けて日産と手を組み直す、という背景がひとつ。

もうひとつは、これまでの自動車メーカーが資本比率を引き下げた後の経緯を見ると、提携解消・縁切りのはじまりだということ。過去を振り返ると、マツダとフォード、三菱自動車とダイムラー、スズキと米ゼネラル・モーターズのように、日本の自動車メーカーに外国大自動車メーカーが出資後、資本比率を引き下げたら、しばらくして完全資本提携解消となったから、ということがありました。

1つ目は、日産は高い技術を持っているという見方がベースになっていますが、2つ目は、日産が現在もつ技術は時代遅れという見方がベースになっています。後者は、クアルコムやグーグルなどの半導体・画像処理・ビッグデータに関する技術面で日産が遅れをとっているという話です。

どちらが本当なのかはわかりません。筆者としては、どっちが本当でも構いません。なんとなく、よその夫婦の関係に首を突っ込むような感じがするのは筆者だけでしょうか?

筆者は、共存共栄を望みます。

「カープレミア」で愛車を探そう!

「カープレミア」は提携している全国の中古車販売店から自分に合ったクルマを見つけることができるサイトです。車種やメーカーだけでなく、月々の予算からも探すことができます。

「カープレミアディーラー」は厳選された優良販売店

カープレミアに掲載の中古車販売店は、東証プライム上場のプレミアグループが提携している全国の厳選された優良な販売店です。

オートローンやカーリースのファイナンスサービスの提供を始め、買った後も安心できるアフター保証も取り揃えています。支払いや維持費が心配でも、柔軟に対応してくれるので安心して車を購入できます。

「カープレミアクレジット」なら自分に合った支払いプランが選べる

「カープレミア」のオートクレジットは、新車・中古車問わず、分割払い、ボーナス併用払いや一部繰上返済などの豊富な支払いプランを用意しています。さらに故障保証に加入すれば無料で修理対応が可能です。

「故障保証」など充実したアフターサービスで安心のカーライフを

「カープレミア」は購入後のカーライフを支えるサービスも多数提供しています。例えば「カープレミア故障保証」では最長3年、最大437ヵ所の自然故障を修理費0円で対応可能です。わかりやすいシンプルな4プランから、自分にあった最適なプランを選べるので、余分な保証費用がかからず、必要最低限の支出で万が一に備えることができます。

また、365日24時間対応のロードサービスも利用可能で、全国9,500ヵ所の拠点からすぐに駆けつけることができます。そのほか、困ったときの相談役になるコンシェルジュサービスを整えており、安心のカーライフをお過ごしいただけます。

過去の自動車ニュース

【2022年12月の自動車ニュースまとめ】やっぱり今月もEVに注目が集まった
【2022年11月の自動車ニュースまとめ】新型プリウスから半導体不足、道路利用税、ラリージャパンまで
【2022年10月の自動車ニュースまとめ】EVにかかわるニュースあれこれ 
【2022年9月の自動車ニュースまとめ】円安に始まりランボルギーニで終わった9月
【2022年8月の自動車ニュースまとめ】日野の不正、EV補助金使い切り、あの車が販売終了

カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる

※この記事は、2023年2月時点での情報を元に執筆しています。

関連記事

カテゴリ週間ランキング

中古車検索は月額比較のカープレミアがおすすめ!