「メルセデス・ベンツ Aクラス( 3代目・2012〜18年)」愛すべき小さなメルセデス!【人気モデル購入徹底ガイド】

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メルセデス・ベンツのエントリーとして誕生したAクラスは、ユニークなトールワゴンスタイルから一転し、3世代目モデルは、小粋なプレミアムコンパクトハッチへと生まれ変わりました。これにより日本でも親しみやすいメルセデスとして、多くのファンを増やすことに成功しました。ドイツを代表する高級車の旨味が詰まった現代の小ベンツの歴史を切り開いた3代目Aクラスについて紹介します。

3代目Aクラスは、2012年秋に欧州で投入され、2013年1月より日本導入が開始されました。正統な5ドアハッチバックスタイルをまとうとともに、アウディA3やBMW 1シリーズなどと同じく1クラス上のCセグメントクラスに移行し、人気プレミアムコンパクトとのガチンコバトルに挑みました。

上位モデルとは異なるFFプラットフォームを採用しながらも、安全面ではメルセデス品質を、走りでは軽快なスタイルのイメージそのままのスポーティさが追求されました。日本では、より若いファンを取り込むべく、独自のプロモーションとしてAクラス主役のオリジナルアニメ「NEXT A-Class」が製作され、話題となりました。

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【外観スタイル】フレッシュさを強調したスポーティなスタイル

 

5ドアハッチバックに転進したAクラスは、メルセデスらしさを活かしつつ、スポーティなスタイルに仕上げられています。デザインは機能的なもので、空力特性はCd値0.26と優秀。AMGデザインも積極的に取り入れ、走りの良さも強調。細部までしっかりと作り込むことで、小さくともメルセデスと納得させる質感にもこだわっていました。

ボディサイズは、全長4290mm×全幅1780mm×全高1435mm(※デビュー時のA180ブルーエフィシェンシーのもの)と、日本でも扱いやすいもので、これも人気となる要因のひとつとなりました。そのデザインを手掛けたのは、フラッグシップスポーツ「SLS AMG」も担当したマーク・フェザーストーンによるもの。小さくも迫力がある姿も納得です。

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【インテリア】スポーティの中に込められたメルセデスのおもてなし

インテリアは、上位のCクラスのコンフォートな空間と比べると、スポーティ&カジュアルな雰囲気。カラーはブラックを基調とし、フロントシートはバケットタイプが標準となっています。

ダッシュボードデザインも、ドライバーオリエンテッドな配置となっており、スポーティさを強調。ジェット機のエンジンをモチーフにしたエアアウトレットは、SLS AMG譲りのアイテムです。機能面では、最新インフォテイメントシステムの標準化や先進運転支援機能の採用など、最新メルセデスの技術を積極的に取り入れていました。

【走り・燃費】メルセデス最新技術による高い走行性能

3代目Aクラスは、ガソリンエンジンのみを導入。エントリーとなるA180シリーズは、1.6L直列4気筒直噴ターボエンジンを。上位モデルとなるA250 SPORTシリーズでは、2.0L4気筒直噴ターボエンジンをそれぞれ搭載しています。

トランスミッションは、7速DCTを全車に採用。パドルシフトを備えることで、マニュアルシフトを楽しむことができました。

サスペンションには、フロントにCクラスなどの開発で得た知見を取り入れたマクファーソンストラット式サスペンションをフロントに、リヤにはマルチリンク式サスペンションがおごられ、高い路面接地性が安全かつスポーティな走りを実現していました。

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【安全装備】先進の安全運転支援機能を採用

発売時よりレーダー型衝突警告機能「CPA」やバックモニターなどを全車に標準化。2015年のマイナーチェンジ後は、衝突被害軽減ブレーキ機能を含む「CAPプラス」などを標準化することでアクティブセーフティを強化。さらに全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)や後側方接近車警報などの先進機能も採用するなど、最新技術によるドライバーへのサポートも重視されました。

ボディ構造でも、衝撃吸収に優れたボディ構造とし、全体の66%に高張力鋼板および超高張力鋼板を使用した安全性の高いボディに仕上げています。また歩行者への配慮として、アクティブボンネット機能付きのアルミ製ボンネットと樹脂製フロントバンパーを採用し、もしもの対歩行者事故でも被害の最小化を図るようになっています。

【グレード構成】グレード構成スポーティなキャラクターを反映したモデルライン

標準車のモデルラインは、1.6Lターボの「A180」シリーズと2Lターボの「A250」の2本立て。エントリーシリーズとなるA180には、ベースグレードをはじめ、エントリーグレードとなる「スタイル」やスポーツサスペンションなどのチューンを施した「スポーツ」などを幅広いニーズに応えるモデルを設定。一方、A250 は、特別仕立てのSPORTのみを用意。開発初期段階から、AMGが携わることで、高性能なスポーツハッチに仕立てています。

発売当初は、前輪駆動車でしたが、その後、4WD「4MATIC」を標準化し、さらに走行性能を磨いています。また別格扱いとはなりますが、フラッグシップとしてメルセデスAMGモデル「A45 4MATIC」も存在しました。

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【マイナーチェンジ&改良一覧】マイナーチェンジでは大きなフェイスリフトを実施

2014年4月:一部仕様変更

A250 SPORT 4MATICを発売。A250 SPORTの4WD仕様といえるもので、前輪駆動車ベース向けの4WDシステムを搭載。エンジン性能の変更は行われていませんが、装備を追加することで機能と快適性の向上が図られました。

2015年11月:マイナーチェンジ

エクステリアではフェイスリフトを含めた改良を行い、よりスポーティに。前後マスクともに手を加えています。

装備面では、LEDヘッドライトやワイド化された8インチのインフォテイメントディスプレイを全車標準化。ドライブモードセレクト「ダイナミックセレクト」や衝突被害軽減ブレーキの標準化も図られています。さらにA250 SPORT 4MATICはエンジンチューニングによる性能向上に加え、電子制御式油圧アダプティブダンピングシステムのサスペンションが装備されました。

モデルラインは、「A180スタイル」、「A180」、「A180スポーツ」、「A250 SPORT 4MATC」となりました。

2017年7月には一部変更を実施。「A250 SPORT 4MATIC」にパノラミックスライディングルーフを標準化。ドアミラーやリヤバンパーなどの外装の一部をボディ同色からブラックへと変更するなどの仕様変更を実施。価格の引き下げも行われました。新グレードとして「A180 AMGスタイル」を追加。これは「A180」に、人気の「AMGスタイルパッケージ」と18インチアルミホイールを組み合わせたもの。内装の一部変更も行われました。

【Aクラスのおすすめモデル#1】熟成された最終仕様を……「A180 AMGスタイル」

 

発売後も、細やかな改良が行われ、熟成が図られるのも欧州車の魅力のひとつ。最終形態となったAクラスに、人気オプションを組み合わせたのが、2017年の改良で投入された「A180 AMGスタイル」です。スタンダードなA180に、人気のエアロパッケージ「AMGスタリングパッケージ」と18インチアルミホイールを組み合わせ。内装もスポーティな仕様に仕上げられています。最終仕様のカッコイイAクラスに乗りたい人には打ってつけといえるでしょう。

【Aクラスのおすすめモデル#2】ちょっと刺激的なAクラスを求めるなら……「A250 SPORT 4MATIC」

 

Aクラスには、上位モデル同様に、フラッグシップモデル「メルセデスAMG」が用意されていますが、高性能な分、価格も高価となります。予算も抑えつつ、刺激を望むあなたにお勧めしたいのが、スポーツモデル「A250 SPORT 4MATIC」です。

実は、AMGが初期から開発に携わった隠れAMG的モデル。SPORTの名が示すように、各部にスポーツ性能を高める専用チューニングが加えられています。

初期型は、FFでしたが、2014年4月に発売された改良型では、4WDの「4MATIC」も備えています。2L直4ターボは、218ps/350Nm(最終仕様)とコンパクトなAクラスには、十分刺激的なもの。

メルセデスAMG A45 4MATICとは、味付けや性能は異なりますが、普段使いのしやすさもあり、愛車に毎日乗る方には、最適ではないでしょうか。もちろん、AMGよりも燃費も良好です。

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【まとめ】Aクラスの歴史を変えた功労者

初代と2代目Aクラスは、電動化を考量したサンドイッチ構造のボディに象徴される意欲作でしたが、販売面では、成功したとは言い難いモデルでした。その起死回生を図ったのが、この3代目だったのです。

それまでの質実剛健路線からプレミアムコンパクトへとシフト。さらに若い世代も意識したスポーティなキャラクターもあって、大成功を収めました。日本でも、メルセデス・ベンツとしては手頃な価格と高い安全性と品質なども評価され、順調なセールスを記録しました。現行型Aクラスもキープコンセプトとはいえ、エントリーメルセデスとして、新たな礎を築くことができました。

しかし、残念なことに、近い将来、Aクラスの廃止がアナウンスされています。旧型となり価格も手頃となった今、カジュアルでカッコイイ3代目を経験しておくのも悪くない選択だと思います。

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※この記事は、2023年2月時点での情報を元に執筆しています。

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