「日産 エクストレイル(3代目・2013年〜)」カジュアルにもタフにも使えるクロスオーバーSUV【人気モデル購入徹底ガイド】

クルマを選ぶ 車種ガイド

日産 エクストレイルは、日産を代表するクロスオーバーSUV。初代モデル以来の伝統となるアウトドアシーンでの使い勝手の良さで高い人気を維持しています。息の長いモデルとなった3代目の日産 エクストレイルについて解説します。

【サマリー】タフに使える万能なミディアムSUV

2000年に誕生したミドルクラスのSUVで、2013年には3代目モデルが登場。初代の伝統となるタフなイメージに都会的な要素をプラスしたクロスオーバーSUVとなりました。パワーユニットはガソリンエンジンとそのハイブリッド版が用意され、駆動方式はFFと本格的な電子制御4WDシステムの「オールモード4×4i」の2種類を設定。エクストレイルとしては初めて7人乗り・3列シート仕様が設定され、さまざまなニーズに対応しています。

【外観スタイル】力強いフロントマスクと存在感のあるスタイリング

日産の特徴的なVモーショングリルからエンジンフードにつながる迫力のフロントマスクと、躍動感のあるスタイリングが特徴。ボディサイズは全長4,690m、全幅1,820mm、全高1,740mmで、使いやすさとSUVの力強さを両立しています。

【インテリア】タフに使える防水仕様を設定

ラゲッジボードとフロア、シートに防水仕様を設定し、タフギアとしても実力を発揮。ラゲッジスペースはクラストップレベルの565Lで、2枚のボードで間仕切り可能な防水ラゲッジボードを採用。ガンガン使える使い勝手の良さが特徴です。

【走り・燃費】行動範囲が広がる走行性能の高さ

エンジンは、2L直噴4気筒ガソリンとそのハイブリッド版で、トランスミッションは全車CVT。駆動方式は2WDと4WDがあり、先進的なシャシー制御技術を全車に搭載しています。

【安全装備】「プロパイロット」をはじめ安全装備が充実

高速道路同一車線自動運転技術の「プロパイロット」を搭載。さらに衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報など、サポカーS ワイドに相当する予防安全装備を採用しています。

【グレード構成】豊富な選択肢が揃うラインナップ

エクストレイルのグレードは、ベーシックな「20S」と、装備を充実させた「20Xi」の2つに分けられます。「20S」は4WDの「20S Vセレクション」と「20S HYBRID」の2車種のみで、どちらも3列シートの設定はありません。

一方、販売のメインとなる「20Xi」は選択肢が豊富。エンジンはガソリンエンジンとハイブリッド、駆動方式は2WDと4WDの「Vセレクション」、シート配列は2列と3列、シート素材は防水シートと本革の「レザーセレクション」という組み合わせの中から、自分好みの1台を見つけることができます。ほかにも、精悍なオフロードスタイリングの「エクストリーマーX」と、プレミアム感を高めた「AUTECH」が用意されています。

【マイナーチェンジ&改良一覧】マイナーチェンジで安全装備が充実

日産エクストレイルの3代目モデルは2013年12月11日に発売。アウトドアスポーツを楽しむ若者をターゲットとしたモデルとして、スタイリッシュなデザインと高い走行性能を両立。当初のラインナップは「20S」「20X」の2種類でスタートしました。

2015年5月13日には、2L直列4気筒ガソリンにハイブリッドシステムを搭載した「20X HYBRID」を発売。駆動方式は2WD/4WDの両方が設定され、全車にエマージェンシーブレーキパッケージを標準装備。シートは2列のみの設定とされました。

2015年7月6日には、オーテックジャパンが製造するカスタムカーの「モード・プレミア」を追加。

2015年12月16日には、全グレードにエマージェンシーブレーキとLDW(車線逸脱警報)、踏み間違い衝突防止アシストが標準装備となる一部仕様向上が実施されました。また、ガソリン車全車には暖房の効きを早める「PTC素子ヒーター」が装備され、ハイブリッド車の「20X」と「エクストリーマーシリーズ」ではリモコンオートバックドアが標準装備になりました。

マイナーチェンジで「プロパイロット」を搭載

2017年6月8日にはマイナーチェンジを実施。その目玉は、高速道路同一車線自動運転技術の「プロパイロット」を新たに採用したこと。高速道路での走行時にアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動的に制御する先進技術の搭載は、エクストレイルの大きな魅力となりました。

エクステリアでは、拡大されたVモーショングリルからエンジンフードにつながるフロントマスクでタフなイメージを強化。機能面では、リアバンパーの下に足先を入れて引くことでバックドアがハンズフリーで開閉できる「リモコンオートバックドア」を新たに採用しています。

ハイブリッド車では、アクセルオフ時の回生量を増加させる制御などで燃費向上を実現。カスタムカーの「モード・プレミア」では、19インチ専用アルミホイールの採用などで都会的なイメージを強化しています。

また、ワイルドでタフなイメージを強調した「エクストリーマーX」では、ブラック基調のディテールや専用18インチアルミホイールの採用などでダイナミックなデザインに一新されました。

2019年1月28日には、ハイビームアシストと日産オリジナルナビ取り付けパッケージを全車標準装備とし、踏み間違い衝突防止アシスト機能には前進時歩行者検知機能を追加。「20X」ではLEDヘッドライトが標準装備化されました。また、「モード・プレミア」の後継となる「AUTECH」を新たに設定。専用の内外装により、プレミアム感の高いモデルに仕上げています。

2020年1月23日には、新たにミリ波レーダーを採用したことで、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」と「プロパイロット」の性能を向上。新たに「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」が全車標準装備となりました。また、内装をレザー張りとした「20Xi レザーエディション」、「20Xi HYBRID レザーエディション」を新たに設定。タン色のレザーシートがもたらす高級感が、エクストレイルに新たな魅力をもたらしました。

2020年11月5日には、エクステリア各部のダーククローム化、運転席・助手席のパワーシート標準化、ブラックレザーシートの新設定をはじめとする一部仕様向上を実施。より洗練されたイメージにアップデートしています。

【エクストレイルのおすすめモデル#1】最終モデルの「20Xi レザーエディション Vセレクション」

エクストレイルは、ガソリンエンジンとハイブリッドから選べるパワーユニット、2WD/4WDが用意される駆動方式、2列および3列シートの設定など、幅広いモデルバリエーションが特徴。特に最終型といえる2020年以降のモデルでは、新たにレザーシートを採用したモデルが登場し、プレミアム感をさらに強化しています。

おすすめは、そんな2020年以降の「20Xi レザーエディション Vセレクション」。特にタンレザーを装備したモデルは、インテリアが華やかな印象になるため満足感が高いはず。ちなみにレザーシートは2列シートのみの設定。3列シートが欲しい場合は、ガソリンエンジンの20Xiか、4WDの20Xi Vセレクションの2択となります。

【日産エクストレイルのおすすめモデル#2】MC後の「20Xi Vセレクション エクストリーマーX」

エクストレイルは、もともとタフに使える四駆として開発されたSUV。多様化するニーズに応えてさまざまなモデルが設定されるなか、誕生当初のコンセプトを最もピュアに表現しているモデルが「エクストリーマーX」です。

ワイルドでタフなイメージを強調したエクステリアは、本格SUVそのもの。実質的な最終モデルといえる2020年11月以降の一部改良モデルでは、漆黒のフロントグリル、アルミホイールと同様のグロスブラック仕上げとしたボディ各部のパーツなどで精悍さを際立たせています。

パワーユニットは、ハイブリッドではなく、あえて伝統的なガソリンエンジンをチョイス。3列シート仕様もあるので、好みの仕様をじっくり探す楽しみもあります。

【まとめ】常に人気のロングセラーモデル

常に人気の高いロングセラーSUVが日産 エクストレイル。さまざまなバリエーションがそろっているので、自分好みの1台を見つけるには理想的なモデルといえます。

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