軽自動車は何年乗れる?耐用年数・走行距離から寿命を延ばす方法まで【Q&A】

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軽自動車を初めて所有する人だと「軽自動車の寿命はどれくらい?」という疑問を抱く人も少なくはないでしょう。昔は、普通車より軽自動車の方が寿命は短いというのが定説でしたし、実際に短いことも多かったです。しかし今では、そのようなことありません。普通に乗っている分には、軽自動車も普通車も寿命に大差ありません。新車から10年10万kmを超えた軽自動車でも、まだまだ乗ることができます。

【Q.1】軽自動車は何年乗れますか?

適切なメンテナンスを行なっていれば20年は乗ることができる

軽自動車は、事故などで車体を壊さなければ、そして必要なメンテナンスを行っていれば、何年でも乗ることができます。もちろん「何年でも」というのは極論ですが、部品が供給されている限り、何年でも乗り続けることは可能です。

実際に国民車として軽自動車を日本中に広めたスバル360(1958年デビュー)を、今でも元気いっぱいに走らせている人もいます。今から半世紀以上まえに登場したモデルですから、少なくとも50年以上乗れていることになります。

とはいえ、現在のスバル360オーナーはクラシックカーの愛好家であり、一般的な軽自動車ユーザーとは、クルマとの付き合い方がまったく異なります。

最も違うのが、メンテナンスや修理に掛ける費用。大金を掛けても乗り続けたいと考えるクラシックカーオーナーに対して、一般的には、10万円以上の高額のメンテナンスや修理費用が発生したら乗り換えを考える人が多いでしょう。つまり多くの人にとって「10万円以上の修理費用が発生する修理やメンテナンスが発生するまで」が乗り続けられる年数といえるでしょう。

筆者の経験上、平成時代以降に登場した軽自動車であれば、そのレベルの修理やメンテナンス費用が発生するのは20年を超えてからだと思います。新車から20年は乗ることができると思っていただいていいでしょう。

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【Q.2】軽自動車の耐用年数を教えてください。

初度登録から4年以内の軽自動車の耐用年数の計算方法

軽自動車の耐用年数は、新車の場合は4年です。ちなみに「耐用年数」とは、業務でクルマを使用した際に、税務上、必要経費として計上できる年数となります。

中古車の軽自動車の耐用年数は、簡易法という計算式により導き出すことができます。その数式は以下のとおりです。

中古車の軽自動車の耐用年数 = 法定耐用年数-経過した年数+経過した年数×0.2

軽自動車の法定耐用年数は4年です。経過した年数は、車検証の初年度登録からの期間となります。

初度登録から4年を超える軽自動車の耐用年数

それでは法定耐用年数よりも経過した年数が長い軽自動車の場合はどうでしょうか?法定耐用年数を超えているので、耐用年数がマイナスになってしまう?いえいえそうではありません。それ用の耐用年数の計算式があるのです。その計算式が以下のもの。

法定耐用年数よりも経過した年数が長い軽自動車の耐用年数=法定耐用年数×0.2

つまり4年落ち以上の軽自動車は、経過した年数が何年経っていても同じ耐用年数となります。

4年(法定耐用年数)×0.2=0.8年

計算により導き出された年数が2年に満たない場合は、耐用年数を2年とするので、話が回りくどくなりましたが、4年落ち以上の中古軽自動車の法定耐用年数は2年となります。

【Q.3】軽自動車の寿命を迎える走行距離は何万キロですか?

15万〜20万Kmが一つの目安

軽自動車の寿命を迎える走行距離は15〜20万kmぐらいから、となります。もちろん【Q.1】で回答しているとおり、修理やメンテナンスする部品さえあれば、寿命はいくらでも延ばせます。ここでいう寿命は、メンテナンスや修理に一部分で10万円以上の高額な費用が発生し始める距離になります。

現在の軽自動車であれば、定期的なオイル交換などの最低限のメンテナンスが施されてさえいれば、10万km前後までは、エンジンや車体に大きな不具合が生じることはほとんどありません。

ただし10万kmを超えたあたりから、交換しなければならない消耗部品が出始めます。それらの交換を先送りにされたクルマは、やはり大きなトラブルが発生しやすく、寿命が短くなる傾向があります。

ちなみに中古車としての寿命は、商品としての価値がまだ残っているかどうかとなるので、個人オーナー目線の寿命よりもシビアになります。ヒストリックカーとしての価値があるものを除けば、走行距離が15万km以上となると値段が付きづらく、必然的に解体される=寿命となることが多くなります。

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【Q.4】軽自動車を乗り潰すまで何年かかりますか?

@photoAC

10〜15年くらいと考えるのが一般的

新車の軽自動車なら、乗り潰すまで10〜15年ぐらいと考えていいと思います。これは、一般的なユーザーが一般的な乗り方をした場合で、業務に使用するなどの場合はより短くなります。

10〜15年とした根拠は、それぐらいの時期から消耗部品の交換が必要となる部分が増えてくるからです。期間ではなく距離にすると、平均的な年間走行距離は8,000km前後といわれていますから、10年だと8万km前後、15年だと12万km前後となります。

クルマは機械ですから、コンディションを保つためには走行距離や使用期間に応じた部品の交換が必要となってきます。

その費用がその時点での車両買取価格を上回るようであれば、多くの人は愛車を売却して、新しいクルマに乗り換えることを選ぶことになります。

中古の軽自動車の場合は、少し乗りつぶすまでの感覚が変わってきます。最低価格帯の中古車であれば、多くの人は「次の車検まで乗れれば」と考えるので2年となり、高年式の中古車であれば、新車に近い感覚で「10年ぐらいは乗りたい」となるでしょう。

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【Q.5】軽自動車の寿命を延ばす方法を教えてください。

まずは基本的なメンテナンスを行う

軽自動車の寿命を延ばす方法は、ズバリ、基本的なメンテナンスを定期的に行うことです。

例えばエンジンオイルであれば、メーカー指定の交換時期どおりに交換しましょう。オイルフィルターや、エアフィルター、スパークプラグ、タイヤ、ブレーキパッド、ブレーキフルード、各ベルト類といった定期交換が必要となる部品も、車検のときなどに整備士さんからアドバイスをもらって適時交換すれば、軽自動車の寿命は確実に延びます。

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修理にお金がかかる部位のメンテナンスは?

それから壊れると修理費用が大きくなる部分のメンテナンスも重要です。そのひとつがエアコンです。

エアコンは効かなくなるまで何もしないのが一般的ですが、走行距離が10万kmに至る前ぐらいでリキッドタンク(エアコンガスのフィルター)を交換し、エアコンガスとエアコンオイル(できれば添加材の入った高級なもの)を入れ替えてやれば、間違いなくエアコンの寿命が延びる=エアコン修理の高額な修理代が発生しないので、クルマの寿命も延びることになります。

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ATFは5万kmごとの交換がおすすめ

エアコンよりもさらに高額な修理代となるのがAT(オートマチックトランスミッション)です。ATF(ATフルード=中に入っているオイル)の交換は、10万km毎としていることが多いので、新車からメンテナンスを受けていないというのがほとんどなのです。

しかも10万kmで交換すると不具合を発症することが多く、「交換しない方がいい」というアドバイスしてくれる整備士さんが非常に多いのです。つまり10万km近くまでノーメンテだったATは、壊れたら載せ換えなどの大掛かりな整備をすることになるので、修理代もかなり高額になってしまいます。

整備士さんが、ためらいなくATFを交換してくれるのは走行距離が5万kmぐらいまでとなるので、寿命を延ばすなら、5万kmごとを目安にATFを交換するのも良いでしょう。

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軽自動車のメンテナンスなら「カープレミアガレージ」におまかせ!

「カープレミアガレージ」では、国家資格を持った整備士が点検に対応するため、クルマに関する疑問点や不安点は何でもご相談いただけます。また、定期点検などのサービスも行っているため、長期的なクルマの管理も安心して任せることができます。

また、カープレミアでは「カープレミアパーツ」としてリビルト・中古部品を推奨しており、自社グループ会社においても、リユースの生産から販売まで自社工場を有し低価格の実現を進めています。

「カープレミアパーツ」とは?

カープレミアのグループ会社が提供する自動車パーツです。整備・修理の際に、主に「中古・リビルト部品」といった「リサイクル・リユース部品」などの低価格で安心のパーツを提供しています。

中古・リビルト部品って何?

中古部品(リユース)は、使用済み自動車等から取外され、テスターによる点検、清掃などを行い商品化された部品です。リビルト部品は、中古部品(コア)を分解洗浄、消耗品交換や故障個所の交換を行い、性能をほぼ新品同等に回復させた部品です。

リビルト部品をオススメする理由

1.新品部品を利用するよりもコストパフォーマンスが良い事
2.リサイクル、リユースといった資源の有効活用に繋がること。
3.品質基準をクリアした部品で安心して使用できること。

中古・リビルト部品のメリット

新品部品と比較して部品にもよりますが、20%~30%ほど部品代金が抑えられるケースがあります。

その他、万が一の故障時に0円で修理対応する故障保証や、24時間365日対応可能なロードサービスなどのサポートも充実しています。安心・快適なカーライフは、「カープレミアガレージ」にお任せください。
※故障保証の利用は車両購入時に別途加入が必要です。

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【まとめ】クルマにきちんと乗ってあげることも大切

軽自動車の寿命は、多くの人がイメージしているよりも長いということがお分かりいただけたと思います。

しかし中には、短い寿命でその生涯を終える軽自動車もあります。短命に終わる最大の原因となるのが、乗り方とメンテナンス不足となります。

寿命を縮める乗り方は、急発進や急加速のほか、1回の走行距離が短いというものがあります。意外かもしれませんが、短距離(片道5km未満の通勤や買い物)でしか使わないという乗り方は、エンジンをはじめとするクルマのメカニズムを傷めます。

そんな使い方をされている方は、月に1度は1時間以上のドライブをしてあげると、寿命が延びるということを知っておくといいでしょう。

※この記事は、2023年6月時点での情報を元に執筆しています。

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