英国生まれのプレミアムコンパクトブランドのミニが送り出した個性派クロスオーバーSUVが、「ミニクロスオーバー」です。BMWが送り出す新生代ミニは、従来のミニの文法に則ったモデルを送り出すとともに、新たなエッセンスを備えたモデルたちの投入も行いました。その新ミニの成功作となったのが、このミニクロスオーバーです。それでは2代目となる現行型について紹介しましょう。
【サマリー】より上品かつ高級に進化した2代目
2017年3月に日本導入を開始した2代目ミニクロスオーバーは、ステーションワゴンのミニクラブマンとともに、ミニシリーズの上位シリーズとしての地位を明確化。BMW 2シリーズアクティブツアラーなどにも使われるプラットフォームを採用し、ファミリーカーとしても最適なサイズが与えられました。初代のユニークな特徴を抑えつつ、より上品なクロスオーバーSUVへと進化しています。
新たな取り組みとして、シリーズ初となるプラグインハイブリッド(PHEV))が設定されたのもトピックのひとつです。
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【外観スタイル】コンパクトSUV×ミニの上品なスタイルに
SUVといえど、そこはミニ。曲線を多用し、一目でミニと分かる愛らしいスタイルに仕上げられています。特にテールゲート周りのデザインは、ブランドアイコンであるミニハッチバックとそっくり。
逆にフロントマスクは、楕円のヘッドライトや小ぶりのフロントグリル、プロテクションパーツなどを独自のミニ感も演出しています。
またボディまわりに取り付けられたプロテクションモールやルーフレールなどのアイテムが、力強さや冒険心を感じさせ、SUVであることをしっかりと主張します。
【インテリア】広いだけじゃない!ミニワールド全開の車室空間
ミニハッチバックよりもボディを大型化したことで、リアシートの足元スペースの拡大に加え、450L~最大1,390Lまで拡張可能なラゲッジスペースを確保するのも強みのひとつ。そして、コクピットやシートなどのデザインは、ミニワールド全開のおしゃれなものに仕上げられています。
先進的かつユニークな小型デジタルメーターやセンターメーターをモチーフとしたタッチスクリーンなどは、ミニ共通のアイコニックなデザインのもの。シートやドアトリムは、小さくとも英国生まれの高級車として恥じない上品な作り込みとなっています。
また内外装のカスタムオーダーが可能で、さらに豊富なオプションパーツと組み合わせることで、自分だけの1台が作り上げることができるミニブランドの魅力も受け継がれています。
【走り・燃費】ミニらしいキビキビした走りと快適な乗り味を融合
ミニといえば、小さなボディを活かしたキビキビした乗り味であるゴーカートフィーリングが有名ですが、その味わいはミニクロスオーバーにもしっかりと受け継がれています。ただハッチバックよりも大人に仕上げられており、乗り味には『大人のゆとり』が感じられます。このため、SUVとして様々なシーンで活躍できる強みとなっています。またミニクロスオーバーとミニクラブマンには、4WDが用意されているのも強みのひとつ。さらにシリーズ唯一のPHEVも4WDで、これはクロスオーバーだけの設定となります。
ラインアップの中で別格なのが、高性能モデル「ジョンクーパーワークス」です。ミニシリーズのヤンチャ感はそのままに、タバスコやチリソースのような刺激にもあふれた走りを味わわせてくれます。ちょっと値は張りますが、普通のSUVでは、物足りない人にはおすすめです。
【安全装備】先進安全運転支援機能はシンプルな構成に
ミニシリーズは、高級車ながら、先進の安全運転支援機能についてはシンプルな構成となっています。ミニクロスオーバーの最新仕様では、衝突回避被害軽減ブレーキ、前走車接近警告機能、車線逸脱警報を含むドライビングアシストが全車標準に。オプションとして、アダクティブクルーズクルーズコントロール(ACC)も用意されています。
このほかにもグレードによりバックカメラやパーキングセンサーが標準またはオプションです。ただ先進機能の内容は、基本を共有するBMWとは大きく差があるのにも事実。安全装備にこだわりがある方は、その点を理解しておく必要があるでしょう。
【グレード構成】クリーンディーゼルが主役に!個性的なガソリン車も用意
第2世代のミニクロスオーバーは、クリーンディーゼルエンジン搭載車を中心に。特徴的なモデルをそろえるガソリンエンジン搭載車が、脇を固めています。
クリーンディーゼル車は、2L直4ターボエンジンを搭載。Cooper D(クーパーディー)が、FF車(前輪駆動車)と4WD車「ALL 4」を初め、出力を向上させた4WD車の「Cooper SD ALL4」を設定。
ガソリン車は、エントリーとなる1.5L直3ターボエンジンのFF車「Buckingham(バッキンガム)」、2.0L直4ターボエンジンの高性能4WD車の「John Cooper Works(ジョンクーパーワークス)」、ミニシリーズ唯一のプラグインハイブリッド4WD「Cooper SE ALL4」を用意します。
定期的に限定車が導入されるのも、ドレスアップを図ったミニシリーズの特徴です。
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【マイナーチェンジ&改良一覧】多くの特別仕様車や限定車が登場
2017年5月:ジョンクーパーワークス クロスオーバーを追加
ミニシリーズ最強の2L直4ガソリンターボエンジンを搭載し、最高出力231ps、最大トルク350Nmを発揮。スポーツモデルに相応しい専用内外装とチューニングを加え、8速ATと4WDを組み合わせることで、コンパクトSUVのミニクロスオーバーをハイパフォーマンスモデルに変身させました。
2017年7月:シリーズ初となるPHEV「ミニ Cooper S E ALL4」を本格導入
1.5L直列3気筒ガソリンターボエンジンで前輪を駆動し、電気モーターを駆動する前後輪独自のパワーユニットを持つユニークな4WD車でした。EVモードでは、最高速度125km/hと最大42.4kmの航続距離の性能を実現。日常走行をほとんど電気でまかなえる性能を備えており、200V普通充電のみに対応していました。
2017年10月:エントリーグレードとなる「ワン」を追加
1.5L直列3気筒ターボガソリンエンジンを搭載するFF車で、トランスミッションは6速ATになります。ルーフレール、16インチアルミホイール、ナビゲーションシステム、コネクテッド機能などを備え、エントリーモデルながら、充実した装備を誇りました。
同時に、ONEをベースとした特別仕様車「バッキンガム」を設定。バッキンガム専用のドレスアップに加え、LEDヘッドライトやコンフォートアクセス、ドライビングアシスト、クルーズコントロール、スポーツレザーしてアリングなどの装備を加えたお買い得な仕様でした。
2018年2月:ブラックヒースを250台限定で導入
日本に初導入となる2L直4ガソリンターボエンジン搭載の前輪駆動スポーツモデル「クーパーS」をベースに、ブラックを基調に、ブラックのアクセントを加えたもの。性能は、最高出力192ps、最大トルク280Nmと力強いもの。トランスミッションが、8速ATを組み合わせていました。
2018年4月:ガソリンエンジン車のラインアップを強化
1.5L直3ターボと6速ATを組み合わせた「Cooper」と2L直4ターボエンジンと8速ATを組み合わせた「Cooper S」を用意。ともに前輪駆動車でした。
2019年2月:ノーフォークエディションを限定300台で発売
Cooper D ALL4をベースに、ファッションブランド「F/CE.」のデザイナーである山根敏史氏とコラボレーションし、オリジナルパーツのデザインを共同開発したもの。「未知なる世界が待つ旅へ」をテーマに、特別装備も加えられました。ユニークな試みとして、先着100台に、専用ルーフボックスがプレゼントされました。
2019年10月:ハイパフォーマンスモデル「John Cooper Works」を改良
従来型と比べ、最高出力が+75psの306ps、最大トルクが+100Nmの450Nmまで性能を飛躍的に向上。その性能をサーキットで引き出すべく、新たな8速ATやフロント機械式デフロックなどを採用。もちろん、ブレーキ性能も強化されました。
2020年4月:サーフィンをテーマとした特別仕様車「コーンウォールエディション」を設定
Cooper DとCooper D ALL4をベースに、サーファーのライフスタイルをイメージし、仕上げたもの。専用色「ムーンウォークグレーメタリック」を含めた3色を用意。専用アクセントや専用シート生地に加え、装備の向上も図られていました。
2020年9月:初のマイナーチェンジ
エクステリアでは、前後バンパーデザイン、標準装備となるLEDヘッドライトの形状を丸型から角型に改めるなどのフェイスリフトを実施。象徴的なユニオンジャック柄のLEDテールランプも取り入れられました。
ミニの豊富なオプションをパッケージ化することで選びやすくした新たなトリムオプションも採用されました。グレード構成は、再びクリーンディーゼル車が中心となりました。トランスミッションも一部グレードを除き、ATが8速化され、燃費効率が高まっています。
2021年3月:ボードウォーク・エディションを発売
Cooper Dをベースに、専用となるディープラグナブルーメタリックのボディカラーに、専用アクセントを加えたもので、限定200台が導入されました。
2021年5月:お買い得なガソリン車「バッキンガム」を追加
従来同様に、1.5L直3ガソリンターボに7速DCTを組み合わせたもの。前輪駆動車のみとなります。専用ドレスアップに加え、装備も充実化させています。
2021年10月:シャドーエディションを発売。
Cooper D、Cooper D ALL4をベースに、内外装のアクセントに黒を使用したもの。ミッドナイトブラックメタリックとシルバールーフのボディカラーに加え、装備の充実化も図っています。
2022年6月:アンテイムドエディション」を発売
専用となる「モメンタムグレー」と「ブラックルーフ」のボディに、ピアノブラックのアクセントを加えたもの。専用デザインの18インチホイールやフローズンブルーストーンのデザインが特徴的です。ベースグレードは、クリーンディーゼル車の「Cooper D」と「Cooper SD ALL4」、さらにPHEVの「Cooper SE ALL4」から選択可能です。
2022年11月:アルバートブリッジエディションPHEVを発売
ロンドンにある観光名所の橋の名を持つ特別仕様車は、PHEVの「Cooper SE ALL4」がベース。ミニシリーズで人気高い「ルーフトップグレー」をクロスオーバーで初採用。さらにミニクラブマンで人気のインディゴブルーのレザーシートを装備するなど、特別仕立てとなっています。
【ミニクロスオーバーのおすすめモデル#1】個性派クロスオーバーの魅力がしっかり楽しめる!「バッキンガム」
ミニの中で最もエントリー価格が高価なクロスオーバーに用意されたお買い得仕様が、「バッキンガム」です。1.5L3気筒ガソリンターボは、最高出力102ps、最大トルク190Nmと平凡ですが、モデルの中では、最も軽量な1,490kgのボディには、大きな不足はなし。サイズやラゲッジスペースなどは、ほかのモデルと共通で、5名乗車が可能。さらに「バッキンガム」の名からも分かるように、大人っぽい英国車に仕立てられています。装備も充実しているのでおすすめな1台です。もちろん、値段もシリーズで最も手頃です。
【ミニクロスオーバーのおすすめモデル#2】ミニを相棒に冒険を楽しみたい人に!「 Cooper D ALL4」
ミニといえば、やはりスポーティ仕様となる「クーパー」の響きが気になる人も多いはず。ただクロスオーバーは、クリーンディーゼル車がメイン。その強みは、エンジントルクの太さとロングドライブでの燃費の良さ。ならば、ドライブや旅、そして、冒険にも連れ出したくなるもの。
そこでベストチョイスといえるのが、クーパーDの4WD車です。最高出力は150psですが、最大トルクは、なんと350Nmを発揮。さらに滑りやすい路面に強い4WDを組み合わせれば、まさに鬼に金棒。2名以上だとラゲッジスペースに不足を感じるかもしれませんが、そこはルーフボックスで補強しましょう。冒険好きのあなたの相棒にぜひ。
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【まとめ】日常にワクワクを与えてくれる万能ミニ
ミニシリーズの中で、最も高い万能性を備えるミニクロスオーバーは、日常から週末までファミリーカーとして活躍できる高い基本性能を備える1台。ミニの上質さを備えつつ、何処か冒険心を掻き立てられる雰囲気も魅力的。
もちろん、同価格で、より車内の広いSUVも狙えますが、そこはルーフボックスを追加して補えば良いと前向きに考えられるポジティブな雰囲気を備えています。
タフガイなSUVではつまらない、日常にワクワクが欲しいという人には、良い刺激を与えてくれる相棒となることでしょう。
※この記事は、2023年1月時点での情報で執筆しています