今、非常に高い人気を誇るのがSUVです。軽自動車から1000万円オーバーのプレミアムモデル、輸入車やBEV(バッテリーEV)まで幅広いラインナップを誇り、これまで人気の中心だったミニバンやワゴンから乗り換える人も多いといいます。しかし、高い車高や大きなタイヤを持つため大柄のモデルが多く、また先進安全装備の普及で価格帯も高くなっています。そこで狙ってみたいのが中古車。総額100万円以下でおすすめできる個性的なSUV10台をピックアップしてみました。なお掲載はおすすめ順ではなく、年式が新しい車種からとしています。自動車を購入する際に必要な費用については以下の記事を参照ください。
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No.1 日産ジューク 初代 後期型 2013〜20年式
特徴的なデザインで人気となった日産のコンパクトSUVが、2010年にデビューしたジュークです。ボンネット横にウィンカーやポジションランプをまとめたフロントコンビランプを配置し、その下の大きな円形部分がヘッドライトという特異なスタイルは今見ても新鮮なものです。リアのドアハンドルをCピラーに埋め込んだことでクーペ風のルックスに仕上げられています。
ラウンドしたセンターパネル、バイクの燃料タンクを模したというセンターコンソールなどインテリアも外観に負けず劣らず個性的。今後、こうしたモデルが登場する機会は少ないでしょう。
エンジンは114馬力/15.3kgmの1.5LのNAと190馬力/24.5kgmの1.6Lターボの2つ。いずれも直4で、ターボには4WDもラインナップしています。最上位グレードとして200馬力オーバーのニスモRSも用意されますが、総額100万円で手に入るジュークの中古車は1.5Lモデルとなります。
2013年に行ったマイナーチェンジでは、アイドリングストップ機構を搭載してJC08モード燃費を17.2→18.0km/Lにアップしました。軽快な走りを楽しめるコンパクトSUVとしておすすめできるモデルです。
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No.2 マツダ CX-5 初代 後期型 2013〜17年式
2011年のフランクフルトモーターショーで発表された新世代マツダの中心モデルが、日本ではミドルクラスに位置するSUVのCX-5。シンプルで張りのある面構成を採用したエクステリアは古さを感じさせません。それは内装も同様で、ソフト素材を使ったインパネは今でも十分な質感を持っています。また、運転しやすいドライビングポジションは走りにこだわるマツダらしいものです。
スカイアクティブテクノロジーと名付けられた新世代のシャシー、エンジン、トランスミッションを採用したことでスポーティさと上質感を両立したのが特徴です。
エンジンは155馬力/20.0kgmの2Lと188馬力/25.5kgmの2.5Lガソリン、175馬力/42.8kgmの2.2Lディーゼルターボの3種類。中でも2.2Lディーゼルは4Lガソリン車に匹敵する力強さとディーゼルとは思えない軽快な吹け上がりに加え、燃費の良さを併せ持つおすすめユニットで、中古車もこのエンジンが中心となっています。なお、総額100万円でも4WDは選べますが、流通台数が多いのはFF車のようです。
2012年に行った改良では、低速域での衝突被害軽減ブレーキを全車標準装備とし、リアサスペンションの仕様変更で乗り心地を改善。魅力をさらに高めたこの改良以降のモデルをおすすめします。
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No.3 日産エクストレイル 3代目 初期型 2013〜15年式
2013年発売の3代目エクストレイルは、それまでのタフなイメージを一新しスタイリッシュなミドルクラスSUVとして登場しました。街なかにも似合うエクステリアながら、従来型で定評があった高い4WD性能は継承。また、防水フロアや防水シート、防水ラゲッジルームなども引き続き採用しています。使いやすいラゲッジスペースを生かし、街乗りだけでなくアウトドアレジャーなどを楽しんでほしい1台です。
エンジンは、当初は147馬力/21.1kgmの2Lガソリンのみでしたが、2015年に41馬力/16.3kgmを発揮するモーターを組み合わせるハイブリッドを追加しました。2Lガソリン車でも走りは軽快です。駆動方式はFFと4WDを用意。7人乗りをラインナップしたのもこのモデルの特徴で、3列目は足元スペースが狭く座面も低いため子供用または緊急用ですが、多人数乗車の機会が多くないのであればミニバンの代わりに使うことも可能です。
100万円以下で購入できる中古車は、衝突被害軽減ブレーキを標準化した2015年の改良より前の5人乗りが中心。ハイブリッドは予算オーバーのため、選べるのは2Lガソリン仕様となります。流通台数は決して多くはありませんが、2022年まで販売されていたモデルなのでデザインの古さを一切感じさせないのが魅力です。
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No.4 スバル XV 初代 前期型 2012〜15年式
Cセグメントハッチバックのインプレッサをベースに車高を上げ、ブラックのホイールアーチやサイドシルを採用してSUVに仕立てたのが2012年登場のXV(インプレッサXVとしては2代目)です。居住性やインテリアのデザインはインプレッサと基本的に同じですが、200mmの最低地上高により多少のラフロードなら余裕を持って走ることが可能。それでいながら全高は機械式立体駐車場にも入る1550mmとするなど、都市部での使い勝手も高めています。
エンジンは2L水平4対向気筒で、150馬力/20.0kgmを発揮。2013年には13.6馬力/6.6kgmのモーターを搭載するハイブリッドを追加しました。駆動方式は全車4WDです。
特徴は、ステレオカメラを使った運転支援システムのアイサイト バージョン2(2014年の改良でバージョン3に進化)を最上級グレードに装備したこと。これは衝突被害軽減ブレーキやAT誤発進抑制機能、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(停止制御はなし)などを組み合わせたもので、当時の最先端を行く先進安全装備でした。
SUVらしい迫力はありませんがその分スマートで、かつ安全性も高い1台としておすすめできるXV。総額100万円以下で購入できるのは2015年の大幅改良より前のモデルになります。
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No.5 日産エクストレイル 2代目 後期型 2010〜15年式
エクストレイルは、先におすすめした3代目がデザインコンセプトを大きく変更したため、直線基調のタフなスタイルを採用した2代目は今でもその個性が光ります。2010年のマイナーチェンジでは173馬力/36.7kgmの2L直4ディーゼルエンジンに待望の6速ATを組み合わせたことで、より多くの人におすすめできるモデルとなりました。
このほか、2Lと2.5Lの直4ガソリンモデルもラインナップしていますが、170馬力/23.5kgmの2.5L車は台数が少なく、総額100万円以下で買えるモデルは非常に限られます。その点、137馬力/20.0kgmを発揮する2Lガソリン仕様なら比較的豊富なので選びやすいでしょう。
2L車はFFと4WDをラインナップしますが、おすすめはヨーモーメントコントロール機能を搭載した4WD、オールモード4×4-i。走行状況に応じて100:0〜50:50までトルクを自動配分するため、悪路や雪道はもちろんワインディングなどでも安定した走りが楽しめます。
さらに前後のトルク配分をロックするモードも備わるので、オフロードでも安心です。ウォッシャブルダブルラゲッジやフル防水インテリアなどを含め、キャンプなどのレジャーに出かけるのなら2代目エクストレイルはいい相棒になるでしょう。
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No.6 トヨタ ヴァンガード 初代 後期型 2010〜13年式
ヴァンガードは、3代目のRAV4をベースとするクロスオーバーSUVです。エクステリアのデザインもRAV4をベースとしており、プレーンで好き嫌いの出にくいスタイルと言えます。デビューは2007年で、2010年にマイナーチェンジを実施しました。
最大の特徴は、5人乗りのほかに7人乗りも用意していたこと。これはRAV4の海外向けロングボディをベースとしていたからで、決して広いとは言えませんが、ふだんは3列目を倒してラゲッジスペースとして使い、いざというときには+2人が乗れる便利なモデルでした。この7人乗りも数は多くないものの100万円以下で狙うことができます。
パワートレーンは170馬力/22.8kgmの2.4L 直4と280馬力/35.1kgmの3.5L V6のガソリンエンジンで、駆動方式は4WDのほか、2008年には2.4LにFFを追加しています。2010年のマイナーチェンジでは内外装のデザインを変更。同時に、2.4Lの燃費を改善し、さらにパドルシフトも装備しました。古いモデルですので、中古車で選ぶときは比較的年式が新しいこの後期型をおすすめします。
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No.7 スバル フォレスター 3代目 後期型 2010〜12年式
2007年に発売された3代目フォレスターは、それまでの「車高の高いステーションワゴン」から本格的なクロスオーバーSUVとなったモデルです。最低地上高だけでなく全高も高くなり、力強く堂々としたスタイルに変貌。居住性にもSUVらしいゆとりが備わりましたが、エクステリアにクロムメッキやグレーメタリックなど金属調塗装を採用したことで、街なかにマッチする都会的なデザインに仕上げています。
エンジンは230馬力/32.5kgmの2Lターボと、148馬力/19.5kgmの2LNAの2つで、駆動方式は全車4WDでした。時代を感じるのは、全グレードに5速MTを用意していることでしょう。2010年には大幅改良を実施して2LNA車の燃費を向上。内外装のデザインを一部変更し、内装では質感や快適性を高め、さらに乗り心地も向上させています。
この改良後モデルでも総額100万円で手に入る中古車は比較的多いですが、ターボ車はそもそもの流通台数が少ないため、2L NAが中心となります。同様に5速MT車も少なく、多くは4速ATになります。
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No.8 ダイハツ ビーゴ/トヨタ ラッシュ 初代 後期型 2008〜17年式
2006年にデビューしたダイハツ ビーゴとトヨタ ラッシュの兄弟車は、ダイハツが開発したコンパクトSUVです。ビルトインラダーフレームのシャシーにエンジンを縦置きに搭載するFRプラットフォームを採用するのが特徴で、フルタイム4WDながらメカニカルセンターデフロック機構を装備し、最低地上高は200mmを確保。さらに、滑りやすい下り坂で速度をコントロールし姿勢を安定させるDAC(ダウンヒルアシストコントロール)も備わるなど高い悪路走破性能を持ったモデルでした。
エンジンは109馬力/14.4kgmの1.5L直4ガソリンで、4速ATと5速MTを用意しています。大型SUVのようなゆとりはありませんが、5ナンバーサイズに収まるコンパクトなボディサイズながら居住性は十分。最小回転半径も4.9mと小さく、街乗りで威力を発揮する1台と言えます。2008年のマイナーチェンジでは内外装のデザインを変更し質感を高め、燃費性能も向上させました。
中古車の流通台数はラッシュの方が圧倒的に多いですが、両車の違いはエンブレム程度なのでどちらを選んでも差はありません。ただし駆動方式は2WDが中心で、総額100万円で手に入る4WDモデルはあまり多くはないようです。
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No.9 ダイハツ テリオスキッド 初代 後期型 2006〜12年式
ダイハツ ビーゴの前のモデルとなるのが小型四駆のテリオスで、その軽自動車版がテリオスキッドでした。デビューは1998年と古いですが2012年まで製造されていたため中古車の流通量は多く、2006年のマイナーチェンジモデル以降でも十分な流通台数があります。
エンジンは659cc直列3気筒ガソリンターボを縦置きに搭載。インタークーラー付きは64馬力/10.9kgm、インタークーラーなしのライトプレッシャーモデルは60馬力/8.6kgmの性能を誇ります。トランスミッションは4速ATと5速MTで、FRとフルタイム4WDをラインナップ。2006年のマイナーチェンジでは全車インタークーラー付きとなりました。モデルの古さも考慮すると、このマイチェン以降のモデルがおすすめです。
このクルマの最大の特徴が、軽自動車サイズながら本格的な4WD性能を持ち、さらに4枚のドアによって高い実用性を備えていたことです。悪路走破性は副変速機まで持つライバル車、スズキ ジムニーの方が高いですが、こちらはデフロック機構付きのフルタイム4WDとしたため街乗りでも使いやすく、オフロードでも十分以上の走破性を備えています。軽サイズで実用性の高いSUVが欲しい人は、このテリオスキッド一択となるでしょう。
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No.10 トヨタ ハリアー 2代目 2003〜13年式
高級SUVとして人気のハリアーも、2003年登場の2代目ならば総額100万円でも狙えます。パワートレーンは、発売当初は160馬力/22.5kgmの2.4Lと220馬力/31.0kgmの3Lをラインナップしており、2005年に211馬力/29.4kgmの3.3Lガソリンエンジンに前後モーターを組み合わせたハイブリッドを、2006年には3Lに代わり280馬力/35.3kgmの3.5Lガソリンモデルを追加しました。ただしハイブリッドは予算オーバーで、100万円で購入できる中古車の中心は2.4Lのガソリンモデルになります。
エクステリアはクロスオーバーSUVのはしりだった初代のコンセプトを継承したもので、3代目以降のモデルとはややテイストが異なります。なお、初代とこの2代目は海外ではレクサスRXとして販売されていたモデルということもあり、装備内容や内装の質感は今でも十分に満足できると言えます。
また内装のデザインも個性的で、クロカン臭を完全に排したアーバンSUVと呼べるものです。モデルが古いため先進安全装備などは備わりませんが、高級SUVはこの価格帯で手に入るのは魅力と言っていいでしょう。
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総額100万円以下のSUV中古車を買うときの注意点
現在販売されている新車のSUVで、総額100万円以下で購入できるモデルはありません。中古車を見ても近年の先進安全装備の標準化により、年式の新しい車種では車高を上げたコンパクトカーなど一部のクロスオーバーモデルに限られてしまうため、SUVらしいタフさやゆとりを求めるのであれば少し年式の古いモデルから探すことになります。その分、安全装備が劣るのはしかたがないことと言えます。
本格的なオフロード4WD性能を持つモデル以外、路面が凸凹した悪路の走行機会が多い中古車は少ないと思われますが、修復歴の有無やボディの傷、補修跡だけでなく、前後バンパーやサイドシル下部などの傷もチェックしておいた方がいいでしょう。こうした部位に傷や補修の多い車両は悪路を走ることが多かったと考えられるからです。たとえ走行距離が少なくてもサスペンションや駆動系のトラブルが発生する可能性が高まるので注意しましょう。
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※この記事は、2023年2月時点での情報で執筆しています。