世界的に人気のSUVは、各メーカーから数多くのモデルが販売されています。当然、新車のみならず中古車を選ぶときでも選択肢が多くなりますが、リーズナブルかつ数多くの魅力を備えるコスパ抜群なクルマは、けして多くはありません。今回は所有欲を満たすのはもちろん、安く購入できる日産のSUV中古車をピックアップしました。なお見出しのNo.は便宜上でおすすめの順ではありません。
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No.1 コンパクトSUV「日産 ジューク」初代 2010〜2020年式
とにかく個性的で安く手に入るSUVが欲しい方には最適……というよりこのクルマ以外にはないと断言できるのがジューク。「奇抜」とも評されたエクステリアデザインに加え、バイクの燃料タンクのようなコンソールを配すなど非日常感を演出したインテリアデザインは今見ても新鮮さを失っていません。
また、ぱっと見の印象よりもコンパクトなサイズのため運転しやすいことも大きなメリット。1.5L 直4 NAエンジンでも走行性能に不満はありませんが、1.6L 直4ターボエンジン搭載車はコンパクトなボディをパワフルに走らせることができます。
ただ、ネックといえるのもそのボディサイズ。アウトドアなどレジャー用途でジュークを使用するとボディが小さいからか積載性がイマイチ……。ラゲッジ容量は251Lにとどまり、後席の足元も広くはありません。発売当初はスマッシュヒットとなったものの、同時期に販売されていたエクストレイルと比べて、その後の販売台数が伸び悩んだのは、ユーティリティ性能が高くなかったことが大きな理由だったのではないでしょうか。
とはいえ、パーソナルカーと捉えるとジュークは高い魅力を備える1台。1.6Lターボ車はもちろん1.5Lエンジン搭載車でさえ軽快な走りを味わえるなど、ひと昔前にクルマ好きを魅了したホットハッチの要素も備えています。
そんなジュークの中古相場は20〜230万円。100万円以下で購入可能な車両も多いのですが、エマージェンシーブレーキなどの安全装備が充実した2015年11月以降の中古車がおすすめです。
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No.2 ミドルクラスSUV「日産 スカイラインクロスオーバー」初代 2009〜2016年式
先代スカイラインにはセダンだけでなくクーペやSUVがラインナップしていました。そのSUVがスカイラインクロスオーバーです。
セダンそのままのイメージを受け継いだフロントマスク以外は、先代スカイラインのイメージとは異なるスカイラインクロスオーバー。ただし、スポーティな動力性能を備えたFRレイアウトを採用するなど「スカイラインらしさ」あふれるSUVに仕立てられていました。
アウディオールロードを参考にしたという外観や内装はセダンよりさらにラグジュアリーな要素を取り入れたスタイリッシュかつ上質なもの。SUVセグメントとして低めの着座位置だったことや、最高出力300psを誇る3.7L V6エンジンを搭載していたことなど、スカイラインの名に恥じない動力性能を備えていたことも大きな特徴です。
とはいうものの、スカイラインの名はとくにコアなファンからある種、神格化されたもの。当然、セダンやクーペと違い歴代モデルには存在しなかったクロスオーバーは受け入れられることなく日本での販売は低迷。現行モデルにSUVは用意されませんでした。
ただ、上質でスポーティなフォルムを備えたスカイラインクロスオーバーは、今見ると結構魅力的。サイズの割に実用性はそこまで高くはありませんがラグジュアリーSUVとして所有欲を満たすクルマであることは間違いないでしょう。
そんなスカイラインクロスオーバーの中古相場は40〜190万円となかなかリーズナブル。100万円前後で比較的状態が良い中古車を購入することが可能です。
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No.3 7人乗り「日産 エクストレイル」3代目 2013〜2022年式
SUVとはいえど、3列シートを備えた7乗りが欲しいとのニーズは結構あるかもしれません。日産の中古SUVで選ぶとしたら先代エクストレイルがその条件に当てはまります。
現行モデルが2022年に発売されたばかりですが、旧型となる3代目も高い人気を誇ったSUVです。無骨なスタイルを身につけていた初代、2代目とは違い3代目はスタイリッシュなSUVへと変貌。そのスタイリングは賛否両論ありましたがハイブリッド仕様が用意されたり、プロパイロットを追加するなど機能的には大きく進化したモデルでした。
また歴代モデル同様に防水加工フロアや防水シートを装備するなどオンオフ両面での使い勝手に力を入れていたことも特徴です。
新型へ移行したばかりの人気車種ということで、現在3代目の中古車は数多くの台数が販売されています。ただ、3列シートを備えた7人乗りにしぼると台数は少なくなる上、価格もそこまで安くはありません。
今回のテーマとなる安く購入、となるとプロパイロットの追加や意匠チェンジが行われた2017年6月以前に発売された前期モデルがおすすめ。7人乗りでも80万円から購入可能です。
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筆者のおすすめの一台はこれだ！
LクラスSUV「日産 ムラーノ」2代目 2008〜2015年式
全長4,845mm、全幅1,885mmと北米市場をターゲットとした大柄なボディサイズを身につけた上級クロスオーバーのムラーノ。日本で使うには、特に広い全幅が気になるところではありますが、ほかのSUVが備えていないアメリカンテイスト全開なところがおすすめの大きな理由です。
大柄なボディに加え18インチ、もしくは20インチのタイヤを装着したことで最小回転半径は5.7〜5.9m。太めのDピラーを備えたことで後方視界も良くない、と一見、使い勝手の悪さばかりを気にしてしまいがち。しかし、そこもアメリカナイズされたポイントと捉えれば国内市場メインに開発されたSUVとは異なる個性になるはず。スタイリッシュな外観や乗り味を含め、その個性を大きな魅力と感じる人も少なくないでしょう。
個人的なおすすめは3.5L V6搭載車。「ドロドロ」と唸るエキゾーストを発しながら走行するムラーノは、まるで大排気量V8エンジンを積んだアメリカ車のよう。最高出力260psを発揮するエンジンのため力強い加速も見せますが、高速道路を法定速度でロングクルージングしたときの気持ち良さやゆとりは、今どきのハイブリッドユニットやダウンサイジングエンジンでは得られないフィーリング。大きなエンジンってこんなに気持ち良く走行できるんだと感心すること間違いありません。
また上級クロスオーバーのため上質感あふれる内装や快適装備も満載。開放感あふれる室内に装備された大きなサイズの前後シートや広いラゲッジルームなどSUVに求められる実用性も備わっています。
そんなムラーノの中古相場は40〜180万円。おすすめの3.5L V6エンジン搭載車は2.5L直4搭載車とくらべ販売台数が少ないため、状態が良い車両を探すには苦労するかもしれません。
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【まとめ】コンパクトSUVから上級クロスオーバーまで選び放題の日産SUV
現在、エクストレイルやキックス、アリアといったSUVを販売している日産ですが、少し前にも個性的なSUVをラインナップしていました。
ただ個性が強すぎて販売的に成功しなかったモデルも多かったのも事実。しかし、今見ると魅力的だなと感じるモデルも少なくありません。
今回紹介したジュークやスカイラインクロスオーバー、ムラーノはまさにそんなクルマたちです。中古車で購入するとなると、今回のテーマにぴったりの安く購入できるだけでなく、ほかのクルマが備えていない魅力が数多く詰まったモデルでもあります。
そんな個性的な日産の中古SUVは他メーカーの中古車も含め、特におすすめしたいモデルたち。買って損はないと断言します！
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※この記事は、2023年1月時点での情報で執筆しています。
